消費税10%賛成。
消費税は出来た時から賛成だった。フランスでの消費税の存在を体験していたから、悪いばかりではないと、思っていた。留学生であろうと、一定の税は負担する。当然の事だと思った。消費税が出来るという時に、賛成だとある集まりで発言すると、排斥を受けるような感じだった。今でもそうだが、野党でこの税に賛成することはない。批判勢力が消費税に賛成するとは、何事ぞ。というような思想的な枠組みが出来上がっている。何でも一辺倒は良くないと思う。きちっと税の事を考えようとしない、悪習が出来ている。税そのものを否定するなら、それはそれで、むしろ尊重したい。一つの考え方だ。無政府の方が、却っていい。国家という存在がそもそも、人間の暮らしに迷惑なものなのだ。という点では共感できる。それで上手く行くかとえば、やはり、弱者ほど苦しいのではないだろうか。
人間が暮らすと言う事には、組織はあったほうがいい。一人で農業をやるより、農の会があったほうがいいのと、同じだと思う。いわば必要悪的ではあるが、無い訳にもいかない。組織が在る以上、運営資金はいる。日本国の会費が税だろう。その会の運営に当っての問題だから、集め方、使い方が、政治と言う事だ。使い方の方が、気に入らないから、税は払いたくない。こういう気持ちはある。イラクへ自衛隊を派兵をすれば、イラクを更なる混乱に陥れることが判っているのに、アメリカに押されて同調した。こんな事に税が使われるのは耐えられない。もちろん税云々だけではないが。税の使い方次第で、気持ちよく税が払えるだろう。使い方の問題で、「福祉目的税」というごまかし名称が出てきた。同じことだ。福祉に他の税を使わないだけだ。むしろ、「軍事目的税」にしたらいい。これなら、払いたくないから、物は絶対に買わない。
自給自足で暮らすと言う事は、消費税は払わないで済む暮らしをすることになる。そうやって、「軍事税」を払わない運動というのはいい。農の会では会費がない。いわば受益者負担でやっている。味噌の会で言えば土地の借り費から、管理等の経費全てを、参加者で分担する。何処にも利益が残らないようにする。似たような活動でも、特定の人の収益になるような仕組みは、どこか居心地が悪い。その人が立派な家でも作れば、恨みがでる。私が支えてあげたのに、というような、変な気分だ。国が必要な経費を、平等に割っているなら、どんな集め方でも問題はない。所が、企業の国際競争力というのが出てくる。あまり、企業から高い税をとると、企業が日本から出てゆく、という主張がある。私は是非出ていいって欲しいと思っている。企業が日本を支えていると思うのは、思い上がりもいいところだ。
消費的な暮らし、これはおかしな暮らしなのだ。この機会に消費税を払わないですむ、自給の暮らしをめざしなさい。と国が方向付けている。と受け取れば良い。「物々交換。結いの世界」を地域の仲間で作り出せる、良い機会だ。地域通貨の意味合いは明確に成る。食料が自給できれば、後はたいしたことはない。衣料等買わないでも大体は交換できる。住はセルフビルドだ。結いの仕組みを復活させて、農閑期には互いの家を建てる。物も大事に使うようになる。機械や車は、消費的に消耗させれば、やたらお金がかかる。ガソリンは買わなければならないが、これはそもそも使わない方がいいのだから、節約することになる。それにしても、名称を変えるのは姑息だ。はっきりと、アメリカ協力税。とか、本質を表わせばわかりやすい。