5月ののぼたん農園
のぼたん農園の冒険が続いている。5月の石垣島はすでに夏である。熱帯夜も珍しくない。晴れれば、サングラスなしには居られないほど日差しが強い。日射量は東京の7倍あると言うから、直射光は受けないようにしている。当然長袖である。
ノボタン
のぼたん農園は楽観農園と言う名前で最初は始めた。水牛がだんだん元牧場を開墾して進んだ。奥の場所に、ノボタンの群生地が見つかり、田んぼ予定地だったのだが、保全することにした。そこで、楽観農園から、のぼたん農園に名前を変えた。
ノボタンは東南アジア全域に広がる植物で2000種もある。日本でも暖地に生息する。沖縄では西表、石垣に生息する「ヤエヤマノボタン」という固有種がある。かつては石垣島のどこにでもあったらしいが、現在は広い生息地はほとんどなく、のぼたん農園は保全している。
なかなか、ノボタンの管理まで出来ないで居たが、やっと余裕が出来て、今年は管理をしている。堀口さんという方が、仲間に加わり、熱心に管理をしてくれたおかげだ。ありがたい尊いことだと思う。私も少し管理に加わっている。何とか花の前に美しい場所になった。今後の管理のために、管理の参考になる資料を写させて貰う。
【特 徴】高さ1~2mの常緑低木。葉は対生し、長楕円状倒披針形~楕円形で、長さ5~15㎝、幅1~6㎝。革質で無毛、葉脈が3本であるのが特徴。花は枝先に集散花序となって多数つき、淡紅色で径2~3㎝。蒴果は洋ナシ形で、長さ約5㎜程度。
【分 布】石垣島、西表島 固有種
【開花時期】6~8月
適温20 - 38 ℃
水やり: ノボタンは湿気の多い熱帯地域が起源で、高湿度の環境でよく育ちます。一定の湿度を好み、短期間の乾燥にも耐えることができます。2~3週間ごとにノボタンに水を与え、間に土壌が少し乾燥するようにしてください。光沢のある葉は水分を保持するのに役立つため、間欠的な雨が降る地域にも適しています。
剪定: ノボタンは鮮やかな紫色の花を持ち、密生した成長習慣を示します。空気の循環と健康な成長を促すために、冬の初めから遅くまでに枯れた枝や過密になった枝を剪定してください。この定期的な剪定は病気を予防し、全体的な活力を高め、より豊かな花を促します。
増やす: 東南アジア原産のノボタンは、紫色の花を持つ多年生の低木です。健康な茎からの挿し木を使用して繁殖し、発根ホルモンとよく drain された土壌を使います。最適な根の発達のために、一貫した湿度と温かく湿った環境を維持し、あなたの庭に華やかなアクセントを加えましょう。
ハシカンボクと言う八重山のボタンに似た木がある。調べて行くとのぼたん農園にあるノボタンはハシカンボクという種ではない。ノボタンは珍しい樹木ではないが、西表と石垣島にしかない、固有種もあるらしいが、それなのかどうかは分からない。
群生地となると石垣島ではあまり見たことがないので、やはりのぼたん農園では保全して行く必要がある。ノボタン生息地は3反ぐらいあるから、草刈りに一人でやれば、3日間では終わらないくらいである。これを毎月やらなければならないのだから、かなり大変な作業ではある。
ノボタンは6月ぐらいから咲き始める。ノボタンが咲く頃、『ノボタン祭り』を開催したいと思っている。今年は花が遅いけれど、みんな咲いてくれれば良いのだが。どうもノボタンの調子が良くない。
田んぼ『にじのきらめき』
稲刈りは6月3日からになった。ずいぶん長い稲作りになった。まだ石垣の稲作りがよく分かっていない。12月6日に植えた稲が、6ヶ月かかって稲刈りである。装丁した計画より1ヶ月長くなった。それでも今まででは一番良く出来てはいる。
にじのきらめきを初めて作った。十分に出来たとは言えないのだが、今までの品種よりはマシなようだ。分ゲツが十分採れると言うことが何よりも良かった。問題は3月頃の穂孕み期の低温であった。3判田んぼが一番先に進んでいたために、不燃が起きた。
1番、2番、6番田んぼは生育が遅れていたために、不稔が起きなかった。生育の遅れが幸いした結果であるが、来年の田植はまた年明けにした方が良いと思うようになった。ただ、2番田んぼの「ゆがふもち」の生育はほぼ満作である。迷うところである。
遅い田植の4番、5番、8番田んぼは徒長気味で、すでに穂を付ける株が現われた。やはり、品種があっていないのだ。「ひとめぼれ」「にじのきらめき」「ミルキーサマー」どれも成長が早すぎる。
機械小屋コンテナハウス
コンテナハウスをもう一つ購入した。今度は濃紺のコンテナだ。これを農園まで運ぶのは大変なことだった。福仲先生が、八重農のもと生徒2名とで運んでくれた。6mコンテナなので、4トンロングのユニックでギリギリである。
何とか定位置に下ろしてくれた。4トンユニックとのぼたん農園のユンボと連携して下ろした。無事下ろすことが出来てほっとした。本来であれば、クレーン車が必要なところだが、クレー車は今一時間4万円とかかるとのことだった。それで借りないで下ろしてくれた。
二つのコンテナを並べて、間を295㎝に離した。ここに2m幅のユンボを格納する。2,3ヶ月置いて、安定したとところで、ジャッキで高さ調整をする。高さが調整できたならば、2つの屋根をつなげて コンクリートを打ち、屋上テラスを作る。
ここは一段高くなるので、眺めが良いはずだ。海がよく見える。農場全体も見渡せる。柵を作り、安全なものにしたい。眺めが良いとなれば、屋根もほしくなるが、それは次の課題にする。まずは機械小屋とユンボの格納である。今は間に帆布を張り、仮設格納場所にした。
片側のコンテナには窓を付けたい。窓があれば、中の環境が良くなるので、一休みできる場所になるかもしれない。慌ててやらないで、徐々に進めたいと考えている。ともかく道具類はすべて、下の小屋に移動する。
雨漏りをしているので、上に登って怪しいところをコウキィング材で埋めたいと思う。出来ればもみすり機も下に下ろしたい。しかしこれは急いでは出来ない。まず、コンバインを下に下ろすのが先かもしれない。
葉ガラ梱包とペチベル
石垣では赤土流出防止のために、サトウキビを栽培している畑には、葉ガラ梱包というものが、配られる。製糖工場で作られていて、一個500円で売られている。それを二〇〇個ぐらい貰うことが出来た。国の補助事業と言うことで、運んで置いて写真を撮った。
一年ぐらい経つと、草堆肥のようになるらしい。これは田んぼや畑に入れれば、大いに役立つだろう。腐植を増やすことが出来る。サトウキビの葉の部分だから、水牛も食べるのではないか。青草があるのでのボタンではその必要はない。
最初軽トラでは入れる場所でなければダメだと言われていたのだが、置いてゆく人が下見に見に来て、2トン車が入れるようにしてほしいと言うことになり、ユンボで整備をした。こういうときユンボがあるから、簡単に直せる。
次はペチベルをくれるらしい。ペチベルはインド原産のイネ科の植物で、葉が藁として使えるらしい。新聞にしめ縄を作った写真が出ていた。カツオのたたきをつくるときのわらにもいいとでていた。根は香りが良く、利用できるらしい。
水牛が通る道にペチベルを植えるのも良いかと思っている。一度貰えば株分けで増やせるらしい。牧草が入れないように防いでくれるらしい。列で植えれば、見た目も美しくなりそうだ。ナゼカペチベルは種が出来ないので、広がることはないという。この点信じがたい。