発酵島バナナ健康法
五ヶ月になる水牛の子供。とてもなついています。もうすぐのぼたん農園から旅立ちます。
石垣島には島バナナと呼ばれる実の小ぶりなバナナがある。フィリピンの果が短い種類のバナナが小笠原に伝わり、沖縄に渡って沖縄に根付いたと言われている。1888年に小笠原から島バナナ(小笠原種)が沖縄県に導入された 国頭郡長朝武士干城が明治 21 年 (1888 年)に、小笠原から国頭農会ほ場にバナナを導入したと記載がある。
ラトゥンダンが島バナナと食味が似ている SSR解析(遺伝子の違いを見わける指標となるSSRマーカーを用いた解析)によると、島バナナとフィリピンのラトゥンダン種はごく近縁の品種であると判断されました。
島バナナを完熟させたときのおいしさは、他のバナナとはまったく異なる味わいがする。芳醇で濃厚なものがある。上品な甘みはくどくなく実に味わいが深い。ほどよい酸っぱさがそこに加わり、とろける食感と幸せ感満載の他のバナナにはない良い香りが、この世の食べ物とは思えないほどである。バナナ好きにとって究極のバナナと言えるのではないだろうか。
島バナナの味に感激した人達が、島バナナ協会を設立してしまったほど人を虜にしてしまう味なのだ。あのテレビの気象予報士の森田さんがその味に虜になり、その栽培研究と普及のために設立したらしい。
そもそも戦後育ちの子供にはバナナは憧れの食べ物である。金持ち以外には食べれない噂で聞いたことがある極上の果物だった。その記憶がバナナへの憧れを未だに引きずっている。長年畑に行くときにはバナナをかごに入れるのが習慣となっている。
バナナほど、農作業の休憩時に食べるために好都合な食ものはない。汚れた手でも食べるところを汚さずに皮を剥き口に入れることが出来る。1本食べればそれなりに空腹をしのぐことが出来る。少量で満腹感をもたらしてくれる腹持ちの良い食べ物である。
カリウムが豊富なので、汗をかくような作業であれば、熱中症予防にも成る。バナナ嫌いという人は余り聞かない。特別な癖のある味ではないので、一房持って行けばみんなのおやつ時間に最適と言うことになる。しかも安い。これほど安い果物は他にはない。普通のバナナならば1本100円ぐらいである。
安いという意味ではスーパーで、シュガースポットが出たバナナが見切り販売になる。見切り販売になっていれば、2房ぐらい買う必要がある。2房で一房の価格で買えるときがある。5本で300円以下という事がある。だからまず見切りのシュガースポットが出たバナナがあれば必ず購入する。
しかし、これは小田原の場合だ。石垣島に来てからは絶対に島バナナだ。島バナナは輸入バナナより高い。倍はする。島バナナは小ぶりだから、1本50グラムぐらいだ。これで1本当たりの価格は100円はする。東京では300円くらいすると聞いている。何でも安い物が好きな私でも、バナナだけは比較高価な島バナナを買う。
味がまったく違うのだ。島バナナを食べて以来、やみつきである。もしバナナだけしか無い状況になったとしても、バナナだけ食べる生活でも一年ぐらいは大丈夫だ。それくらい美味しいのだ。バナナを主食にするという人が居ても不思議はないくらいの安定食品だ。
もう一つの島バナナの魅力は燻蒸処理がされていないと言うことになる。殺虫処理がされていない。私のように毎日バナナを食べるものには、輸入されてから改めてバナナの果実に対して殺虫剤が使われるというのは、ちょっと気分が悪い。
半分位の輸入バナナは燻蒸処理されているらしいので、スーパーで買うときは有機栽培と記載のあるものを高くてもつい選ぶ。栽培の過程で使う農薬も残留はするだろう。バナナブーメランと言われて先進国で禁止された薬剤が、バナナ生産国に流れて使われているという話だ。今時そ言うことは減ったと思うが。最後の食べる間際の殺虫処理はいただけない。
島バナナも消毒はされていて普通だ。バナナの木にコガネムシの一種が入り込み、木を枯らすらしい。しかし、まったく消毒しないバナナが隣の庭にあるが、そういうことも起きていないし、立派に実を付けている。叢生栽培で栽培して、どの程度やられるのかはまだ分からない。
のぼたん農園にはバナナの苗木が35植えられている。順調に生育してきている。何の世話もしていないのに、かなり丈夫なものだ。まわりの草はそのまま覆うようにしている。いくらか風よけになるという期待もある。叢生栽培の方が、虫が入らないという話も聞いた。
このまま進めば来年には実がなるかも知れない。台風が来なければの話だが。台風で良く倒されると言うことである。はやく、防風林が生長してくれることが期待だ。向かいに扇芭蕉が42本植えられている。これが大きくなれば、バナナが風にやられることはなくなるだろう。
島バナナの黒バナナはもう皮ごと食べることが出来る。黒バナナは部屋に置いておけば、次第にシュガースポットが増えて全体が黒くなる。黒くなった頃にバナナは発酵バナナになる。
この発酵バナナを利用してパンの酵母を取り出す人も居るそうだ。
この発酵バナナを利用してパンの酵母を取り出す人も居るそうだ。
発酵したバナナはさらに健康効果を高める。黒バナナ健康法という本を書いたお医者さんが居るくらいで、発酵食品は免疫力を高めるのだ。黒バナナを食べてコロナをやっつける。歳をとれば免疫力は低下する。心して発酵食品を食べ続ける必要がある。
大腸には人間と細胞数と同じくらいの微生物が暮らしているそうだ。この微生物を活性化するのが発酵食品だ。発酵食品は納豆や味噌醤油、ヨーグルトやチーズ、自家製シードルも良い。はもちろんのこと、多種多様である事が重要だ。沢山とる必要はないが、多用にとることが重要になる。
黒バナナは最も手軽な自分で作れる安心な発酵食品である。発酵と言っても例えば、カルピスの発酵はどうなっているのか、見えないところがある。砂糖が加えられているかも知れない。あのノンカロリーという甘味料など、健康にどうなのと言いたくなる。
黒島バナナ健康法ほど素晴らしいものは考えられないほどだ。私がもし100歳まで生きることが出来るとすれば、島バナナの御陰だと思う。100歳で歯が一本もなくなっても、黒島バナナは美味しく食べることが出来るだろう。
以下バナナの資料
栄養成分バナナ 生(可食部100g当たり)カロリー93kcal水分75.4gたんぱく質1.1g脂質0.2g炭水化物22.5g食物繊維1.1g灰分0.8gカリウム360mgカルシウム6mgマグネシウム32mgリン27mg鉄0.3mgビタミンA(β-カロテン)42μgビタミンB10.05mgビタミンB20.04mgビタミンB60.38mgナイアシン0.7mg葉酸26μgビタミンC16mg 食物繊維