プーチン大統領の平和条約

   

ロシアのプーチン大統領が安倍総理に対して、「条件なしに平和条約を締結しよう。」と提案した。大賛成である。全く正しい主張だ。日本は受け入れればよい。日本とロシアが戦争状態が続いているなどという事が、まともなこととは思えない。何故これが受け入れられないかと言えば、北方領土問題である。歯舞、色丹島は返すが、国後、択捉島は返さないという条件である。これを受け入れればいいだけの話だ。野党も一斉に反対を主張している。全く理解しがたい野党だ。安倍氏が即座に拒絶しなかったことを、批判している。安倍氏は自分の意見などそもそもないのだから、しどろもどろで何も言えないのは当たり前のことだ。領土へのこだわりを一切捨てるべきだ。日本がその程度狭くなったからと言って何も困らない。現況よりはましになる。歯舞色丹2島は返還されるのだ。今はそれを喜べばいいのだ。離島というものは経済的負担が大きいものだ。北海道の人口減少が続く、他の離島のことを考えてみればわかる。利尻島。礼文島。補助金を入れなければ成り立たない経済になっている。観光に行くとすれば素晴らしい場所である。日本の中でもずば抜けて美しい島である。北方4島もそういう場所なのだろう。

もし国後、択捉島が日本でなくなったとすれば、どのような不利益があるというのだろう。ロシアはこの4島を維持するために大きな経済的負担を追っていると言われる。あの広いロシアでどうして経済的負担の大きい極東の島を譲らないかと言えば、国家の欲と面子であろう。日本は何よりも平和主義の国である。平和の為であれば、領土を譲ることぐらいできないはずがない。国後、択捉がロシアであり、日本から観光に行ける島であれば、充分ではないか。十分どころかその方がいいくらいだ。日本の主権がないからと言って、どれほど不便であろうか。たぶん、資源とか、漁業権とか、いくらか不利益になるものもないとは言えない。しかし、そもそも主権がない今でもなんとかやっているのだから、それを受け入れればいいだけである。もちろんロシアに対しては、心底怒りがある。いくら何でもシベリア抑留は許しがたい、ジュネーブ条約違反である。捕虜を強制労働させて多数死なせたのだ。こういうことをきちっと主張できないできたことの理由も、北方領土への欲であろう。

国家というものは人間第一である。日本人がひどい民族になってしまえば、日本という国家もひどい国になる。国は人間次第だ。日本という国土が日本人を育んできた。瑞穂の国である。日本人はこの瑞穂の水土を大切にして生きてきた。美しい稲作の国が日本人と言う存在を作り上げた。仕方がないことだが、日本人は変わり始めている。日本という国の経済の根幹が変わってきているからだ。稲作農家と言っても、瑞穂の国の稲作は失われつつある。日本人を育んだような稲作は失われつつある。新しい日本人はどういう目標で育つことが良いのかが、最も重要な状況に至っている。平和主義ではないだろうか。世界平和の為に日本人は生きるという大きな目標を持つ。世界はトランプ主義のような利己主義が跋扈するようになった。これは人類が滅亡の道を急激に歩んでいるかのように見える。自分の国さえ良ければという考えが、対立を深めている。日本は譲れる国になる。ここから平和が生まれる。国土を欲張る姿は平和主義ではない。見苦しいと思う。立憲民主党はこの所を反省してもらいたい。

中国とは尖閣諸島問題がある。中国と良い関係になるためには尖閣問題を棚上げする必要があった。それが田中角栄の考え方であった。ところがこれを棚から降ろし問題化することを狙った連中がいる。中国をわざわざ刺激し、仮想敵国として仕立てたのだ。習近平中国が覇権主義的であるという事は言える。これはトランプやプーチンを含めて、世界の方角なのだろう。それに日本も乗り遅れまいと、突っ張ってみたところで、どうにもならない。日本は瑞穂の国に戻ればいい。譲る精神である。相手にとっての5分とは、自分にとって3対7あたりが中間なのだ。自分が5分と考えるところを主張すると、相手の目からは7を主張しているように見えるものだ。3分くらいと思うところを主張して、相手の目から5分に見える。ずいぶん譲った気分でも相手は平等だと思うものだ。それで困るどころか上手く行くものだ。損したようで、そうでもないものだ。我欲を主張した人が長い目で見れば損をするものだ。国だって同じだろう。

 

 

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