大麦、麦茶の作り方

   

大麦は毎年作るのだが、今年は家の畑に作った、大麦は家の畑では2畝ぐらい作って、50キロ以上は取れる。麦茶が目的なので、二条大麦である。いわゆるビール麦として購入し、自家採取を何度かしている。去年は大麦を田んぼに緑肥として蒔いて、上手くできたが、2条大麦は少し寒さに弱いようだ。今年田んぼに蒔いた方は全く収穫が出来なかった。家の畑の方はそれなりにできた。肥料が不足したという事もあるかもしれない。田んぼに麦を蒔くなら、田んぼに堆肥を入れて耕し、播種器で撒かなければ、うまくできない。そもそも、ビールを作ろうというので作っているのだが、ビールを作るところまでは進めなくて、結局は麦茶にして飲んでいる。夏の間の麦茶はとてもいいものだ。家で作る麦茶は買うものとは全く違う。子供の頃家で麦茶をよく飲んでいたので、買った麦茶では飲む気がしない。良く炒るのがコツなのだが、この炒るのが案外大変である。

前は家で飲む都度ホットプレートで炒っては麦茶にした。しかし、麦茶はよほどよく焙煎しなければ味が出ない。少しこげ過ぎかというほど炒ってから、こんなに一辺に麦を使うのかというほど入れる。ヤカン1杯に1合である。濃い麦茶にすればおいしいのだ。麦茶で大事なのはあのおいしそうな色だ。濃い目の色がおいしい目安である。子供の頃は20リットルくらい入るヤカンで一日分の麦茶を早朝に作った。そのころ家も人が多かった。これを一日でみんなが飲む。冷房などないから、夏は大いに汗をかく。湧き水の所にヤカンごと浸けて置いて、何かと麦ちゃをがぶばぶ飲む。もぎったキュウリに味噌をつけてかじりながら麦茶を飲む。あの味を思い出すもので、夏の麦茶は必需品である。

今年は大量に作りたいので、媒染器を作った。ドラム缶を2つ割にしたものだ。昨年は焚火の上にバーベキューの鉄板を並べてやったがかき混ぜにくく、結構時間がかかった。それでもホットプレートよりはだいぶましだった。少し焦げたかと思うくらいに炒る必要があるので、今年はドラム缶の媒染器を作った。ドラム缶を縦割りにした。そこが丸るいのでかき混ぜやすいし、火の回りも良い。1回8キロぐらいを入れた。1時間ぐらいかき回していた。もう少し黒くしたかったのだが、そんなに焦がしたらダメだという意見が多くて、少し浅いかなくらいで終わりにした。これを小分けして、冷凍しておく。これから1か月毎日飲みたいと思う。麦茶は本当は炒りたてがおいしい。然し毎回炒るのはよほど面倒なので、まとめて炒ってしまう。炒ったものは冷凍保存しておく。冷凍しておきそのまま煮出せばひと夏は問題なく使える。今年は量が多そうなので、真空パックして冷凍するつもりだ。

 

麦茶づくりに9時から12時までかかったが、みんなはその間に草取りをしてくれた。今年は例年より草が多いいという事だった。理由は2つあると思う。浅水管理と株が29センチ角で植えられていて、田面によく日が当たったことがある。今回良く抜いてくれたので、この後は良いかと思う。完全草を抑え込むことは難しい。またある程度草が出ないような状態でないと、良い稲作にもならないかとも思う。この後一度乾かそうかと思っている。土用干しである。土用干しからあとは間断灌水に入る。稲穂が育つ時期だから、一度貯めた水をそのあと落水する。これを繰り返すことになる。

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