2016 田植え
田植えが進んでいる。28日に線引きをしながら、田植えを開始した。朝8時から始めて、10時までに1番、2番が終わった。2度代かきをやると土がトロトロになるようだ。それが生育に良いのかどうかは分からない。午前中には7番、8番と終わった。昼食後に、9番、10番、11番、3番と進んで、午後3時に一日目の作業を終わった。残りは4番、5番、6番と1反ほどである。一日目で2反の田植えが終わったことになる。18人の田植えだ。参加者は成れた人ばかりだったので、要領よく進んだと思う。
苗の大きさは5葉期前後で、背丈は根を除いて30センチであった。5月は日照が多く、暖かい日が続いたので苗は順調な生育だった。写真の左から、セルトレー苗、苗箱の苗、苗床直播の苗。どの苗も悪くはなかった。苗床の苗は後半の生育が良く、根の伸びが良い。但し、今年の種の撒き方は多すぎた。苗箱で言えば60~70グラム蒔き位いが良いようだ。種籾は6キロあれば十分である。10キロ用意したらずいぶん余った。代掻きを何回か繰り返し行うと、苗取りが楽になる。同じことなら、労力の一番要らない、苗床直播に変更することにした。結局のところ、江戸時代の作り方に戻った。いろいろやってみたが、慣れた人がたくさん集まるなら、苗代蒔きが一番楽なのだろう。初心者や子供たちならば、セルトレー蒔きになる。家族だけでやるなら、苗箱蒔きの選択になる。
苗が余った。3反の面積に必要な種籾。もち米は1キロ。サトジマンは5キロ。予備で2キロ。
手前の苗は苗取りの終わった。新永塚田んぼの苗を水路に保存してある状態。
代掻きが終わり線引きの為に水を抜いているところ。水抜きは丸1日はかかる。線をしっかりと引くためには水溜りのあるどろどろの田んぼではだめだ。ある程度土が固まっていなければ線が見えなくなる。田植えをしたときに土が乾き過ぎていると、水を入れた時に浮き苗が増える。初期から深水にして雑草を抑制するという考えの為である。根付くまで浅水にしておけばそうしたことはない。浅水にしておいて草が出ない田んぼなら、浅水の方が苗の生育にもいいはずである。稲は水分がありさえすれば、問題はない。今年は初期は浅水で進めてみようと考えている。
升目一つが29センチ×29センチである。以前は24センチだったからだいぶ株間を開けた。株間を開けたという事は、初期から分げつを少しでも多く取らないとならない。植えた株の総量で、33%減ったという事を言われていた。すべての作業が33%減少したのだから、だいぶ楽になったという事で悪いことはないのだが、収量まで33%減少してしまったら大変である。水の温かい下の方の田んぼでは尺角植えで植えたこともある。それで畝取りをしたこともある。しかし、上の方の谷戸田の条件の悪い田んぼでは、分げつが取れない。今年はだいぶ土が良くなってきた傾向があるので、思い切って変えたのだ。大いに心配ではある。
楽しい充実した田植えだった。こういうことがやりたくて田んぼをやっているのだと思う。自給の暮らしは楽しいものである。心を合わせて同じ作業ができるという事は、何にも代えがたい。今日、残りを植えて、片づけ。水が回ったところで、ソバカスまきを行う予定だ。