養鶏場屋根の太陽光パネル
養鶏場の屋根に太陽光パネルを付けることは、法的に可能か。遊び場に設置することは可能か。斜面の法面に設置することは可能か。このことを小田原市役所に先日問い合わせに行った。返事をするということで待っていたのだが、2週間が過ぎても返事がないので、問い合わせに行った。現在調べているので分かったら連絡します、ということであった。これが自然エネルギーを推進しようという小田原市役所の職員の態度で、良いのだろうか。すぐ調べて返事がほしいということで帰った。翌日電話があった。屋根に浸けることは、建築基準法上違反になるということ。遊び場や傾坂に置くことは建築基準法上は問題ないが、今度は農地法である。農地間の法面、傾坂に設置することは、農地法上難しいらしいということまではわかった。となると、今のところ可能な方法は、鶏の遊び場に設置することはいずれの法律もクリアーする、可能性が出てきた。
先日、コメントに太陽光パネルを付けることは、パネルを付けられない人を搾取している。正義に反するという意見があった。考えるべき視点である。自然エネルギーの電気の買い取り制度によって、政府が買い取る価格により、電気代が上がるからということを意味しているらしい。この点2つの反論がある。まず原発を止めることや再生可能エネルギーに転換することは、人類にとって正しい選択であり、長期的視点に立てば、このことに不正義も搾取もない。いくらかでも、資金に余裕があるか借金が出来るなら、考える価値はある。もう一つは弱者には、再生エネルギーに参加できないではないか。こういう考えであろう。調べれば少額から、いくらでも参加の方法はある。投資であるからリスクはあるが、やりたいのであれば可能である。私が老後のなけなしの1000万円を投資するのには、私なりの理由がある。まず、損はしないと見ている。化石燃料から、再生エネルギーに変えることは、自給の一歩前進である。
原発事故後小田原市では、加藤市長が先導し、小田原電力の設立を模索した。素晴らしい考えなので、私も勉強会等出席した。ともかく話を聞いていると、資金の準備がなければ始まらない。やる以上は、小田原電力に1000万円投資することを決めた。国の補助金をもらい、話が具体化するのかと思いきや、だんだん話がおかしくなった。私は申し出たが、検討委員に入れてもらえなかった。地元の小企業の関係者が委員になり、急いで具体化するということで、一般市民の公募はしないということだった。その後、小田原電力は非公開で進んだので、よく内容はわからない。私には補助金の我田引水の配分でもやって終わりなのだろうという気がしてきて、関わりたくないものになった。そこで、準備した資金と反原発の気持ちを持てあました。それが養鶏場太陽光パネル計画になった。
何故養鶏場の屋根の設置が法律違反になるのか。農地に建築物を立てることは、農業施設であれば不可能ではない。農業用倉庫を申請して許可を取ることはできる。あるいは、堆肥小屋の建設も可能である。この場合農地の転用が必要なのだろう。養鶏場の施設を農地に設置することが可能なのかどうか。これも少し調べてみたい。例えば堆肥小屋を農地に作ることは、認められている。このたい肥小屋の屋根に太陽光パネルが作れるかである。こうした場合、工作物の強度計算とか、申請の簡略化の問題も含まれている。もう一度農地の転用を含めて、養鶏場屋根の可能性を探ってみたい。農地が転用できるなら、転用して太陽光パネルを作るということもあり得る。この点も検討して見たい。太陽光養鶏場に興味を持つのは、自然養鶏の可能性を見つけたいからである。行政には厄介払いしたいという態度がありありとしている。これは、以前経験した最小限の家の時と同じだ。粘り強くやる以外にない。