土砂災害警戒区域

   

台風4号の雨で、久野川の下流域が214センチの水位まで上がった。洪水危険水位である。避難勧告が久野全域4700世帯に出た。この時の雨の量は時間雨量で舟原で43ミリである。多分、さらに下流の小田原土木では20ミリ代だろう。しかも、舟原での累計雨量は150ミリに満たない。こんなレベルで何故、洪水になるのか検証が必要である。分からないがさらに上の方で、局地的な大雨があったのだろうか。アメダスにそう言うデーター解析機能があると教えてくれた人がいる。その後、水位も一気に下がった。何か今までの川の様子と違った。気になるのは土砂が水路に大量に流れ込んだことだ。2日程度で川の濁りは無くなったが、水路へ土砂の流れ込んだ量が、今までとは違った。上流部で何かがあった気がする。一つは、上流部での雨量が局地的に、100ミリを超えていたのではないか。

もう一つ気になるのは、上流部のどこかで土砂崩れがあったと思われることだ。これも素人なので分からないが、水位が上がる前一度、50センチだった水位が20センチくらいまで一度下がり、その後一気に上がっている。川には、15センチくらいの太さの檜が折れて流れてきた。これは多分ほんの一部のことだろう。夜の間には、石がごろごろな音を立ててななされていたという話も聞いた。他人事ではない、自分の家で言えば、裏山からまた土砂が流れ落ちた。お隣は立派なよう壁工事をした。我が家も考えなければならないのだろう。しかし、家が建っているので裏には工事機械が入れない。これを工事するとなれば、家を退けなければならないだろう。簡単なことでは行かない。何か応急的なことだけでもするように、早く専門家にもてもらおう。

欠ノ上の田んぼで川岸の石積みが流されたのは、石積みの下がえぐられたからのように見える。簡単な判断はできないが、下側に作った大きなコンクリート土台に水が当たりその手前を、えぐり取ったように見える。今回の雨は、記録的に見れば10番目にも入らない、豪雨とまで言えない雨である。又風の被害で言えば、小田原では記録的にはさして強い風が吹いていないことになっている。しかし、みかんの木が根こそぎになり、飛ばされている。30センチの直系のミズキが折れて倒されている。部分的には、かなりの突風が吹いている。何か局地的に激しい気象現象が起こったようだ。もう少し細かいデーターがあれば、と思うがどこかにあるのだろうか。土砂災害警戒区域の指定までは良いにしても、その後危険個所の対応をどうして行くのかを、具体化する必要がある。

1、避難体制と情報の伝達の整備。ご近所情報の管理の仕方。防災無線だけで伝達はいいのか、メールを利用した緊急伝達方式の研究など必要ではないだろうか。避難場所の決定と避難訓練の実施。小田原でも津波の恐れのある地域では、実施されたようだ。情報は逐一みたいものが見れるように、小田原市のホームページの中で集約できないものだろうか。ネットでは間違った情報で混乱が起きる可能性もある。
2、山の環境整備、林道の付け方の再チェック。植林地の適正な管理が、どうすればできるのかを検討する。建築材としての利用だけでなく、バイオマスとしての利用も考える。久野川の管理が徹底されていない。私が通報して半年以上経過し、その結果大きな石積みの崩壊になった。
3、観測設備の充実。久野川においては、和留沢あたりに観測地点が必要だと思う。又アメダスのデーターが使えるならば、そのデーターを分かりやすく防災用に、作り直し小田原市のホームページに出してもらいたい。過去の災害のデーターの集積も必要であろう。

昨日の自給作業:災害復旧合計10時間 累計時間:64時間

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