梅酒と梅シロップ
梅酒と梅シロップを漬けこんだ。ほぼ毎年作っている。今年は我が家の裏の梅の古木が、豊作である。この梅の木はお隣の家のものだ。根は、お隣から生えているのだが、傾斜地にあるためか、大体の部分は私の家の上に傾いている。その為に時々すごい音を立てて、我が家の安普請のトタン屋根に梅が降ってくる。これが、夜中だとびっくりしてしまい飛び起きてしまうほどの音になる。それで、切ってもらえないかお願いした。すぐに切りに来てくれたのだが、また伸びてしまい相変わらず我が家の上に傾いてきている。ただその時に、梅の実は収穫していないので、使っていいよと言ってくれた。そうしたらこのびっくりするような音にも、びっくりしなくなった。現金なものだ。買い物カゴ1杯10キロぐらいの青梅が採れた。
今年は、35℃の4升ホワイトリカーを買ってきた。氷砂糖が4キロ。これで甕と瓶に梅酒を仕込んだ。今年の梅酒は一甕は沖縄土産のベトナム甕に仕込んだ。もう一つはガラス瓶である。2,3年して味が違うかどうか、そこが楽しみである。梅酒はともかく古いほど美味しい。それで、大体に20年物をちびちび飲んでいる。これは絶妙な味である。今仕込んで、20年物と言えば、80を過ぎている。こういう事をしていると、生きていて飲めるのかどうか、ちらっと頭をかすめる。酒が飲める健康でいるかは、たぶん危ういものである。梅酒は色々の材料で仕込んだが、やはり、35℃のホワイトリカーが良いようである。砂糖もいろいろ使ってはみたが、氷砂糖がいい。結局、あれこれくふうしたつもりが、最近は当たり前に戻った。
そうそう、写真右側がベトナムの壷である。これは泡盛の古酒を作るために、ベトナムで作ってもらっているものらしい。尻がすぼみ過ぎている所が残念であるが、硬い土の感触はなかなかのものだ。沖縄でベトナム物を買ってくるというのも、おかしいが。せっかく沖縄に出掛けたので、何かしら記念になるものが欲しかった。見ている内にこの壷になった。しかし、この壷の販売はなかなか親切なもので、壷が漏れるかどうか、2週間もかけて確認してくれた。もう一つの店では、漏るので売れないと言われた。随分硬く焼きしめてあるが、壷だから漏るものは漏る。特に火だすきがあるものなど、土の変化で漏れることが多いらしい。強いアルコールを5年も入れておこうというのだから、壷には厳しい条件である。焼締で、薪で焚くらしい。だから灰かぶりが一応の景色である。その点良い調子が出ている。後は胴あたりに古色が出てくれば、相当良くなるはずだ。
左のガラス瓶は、梅シロップを付けた所だ。梅を良く洗い、4時間ほどさらす。一つずつヘタを取り、良く拭きながら、ホークで梅に穴をあける。それに黒砂糖を混ぜながら、仕込んだ。梅3キロに黒砂糖2キロ位である。上部には黒砂糖を多くして蓋をする。今作り夏の間、暑気払いに飲む。これがさわやかな香りでなかなか良いものだ。シャーベットにして食べてもおいしい。シロップを使って、その後残った梅の実は梅ジャムにする。一晩したら、梅からのエキスで砂糖は流れ始めている。下5センチほどは液体が貯まっている。これを時々かき回してやる。3日もすれば全体が駅に沈む。2週間もすれば使える。梅は薬効の高いものだ。梅もそろそろ熟す時期である。梅干しは以前漬けたものがまだあり、今年はどうするか考えている。
昨日の自給作業:コロガシ、じゃがいも掘り3時間 累計時間:67時間