見えない恐怖:北朝鮮の攻撃
パソコンの前の足の下には、セアカゴケグモが這いずっている、かもしれない。天井裏には、すでにアライグマがいる、ようだ。守護霊だか、背後霊だか、昔ここで死んだ人の霊も彷徨っている、らしい。北朝鮮のミサイルはいつおちるとも、しれない。テレビの占いでは近く大地震やら大津波が来るという、話。大隕石の落下も、すでに計算されている。壁に貼られている壁紙からは、身体に浸透してくるような化学物質の発生がある、という。携帯電話からは有害な電磁波が発している。昨日食べた、レストランのサラダには残留農薬が相当にあった、かもしれない。町内にはすでに元オウムの信者が入り込んだという、噂。性犯罪者も市内には、相当数が存在する。エイズの蔓延も油断できないレベルになった。テレビで流れるコマーシャルでは、あたりには見えない細菌がうようよいるので、ジョキン、除菌。口の中には虫歯菌。お腹の中にはピロリ菌。
「渦巻く不安」との付き合い法。現代人は安心立命からは程遠い所で暮らしている。科学的に正しいとか、論理的に考えればとか。もう杞憂の領域どころではない。すでに空は落ちて来ることになっている。心配というものがこうも切りなく増幅された原因は、衣食足りたためのようだ。資本主義社会は現状に満足したら終わりだ。今のテレビは良くないのだ。今の車は問題があるのだ。原子力も問題だし、石油は枯渇する。今の現状を良しとしてしまえば、商売にならなくなる。見えない敵のイメージを増幅、蔓延させては、物を販売する。「渦巻く不安」不安。すべては、実のところ、考え方感じ方。簡単にいえばデマ情報である。不安情報の裏にあるのは、競争である。テレビでいえば視聴率競争。商品でいえば販売競争。要するに欲望の世界では、不安をあおることは儲ける手口である。そう北朝鮮の砲撃を考えている。
大洪水があるが、信仰に入れば、箱船に乗れる。大洪水があるということを信じさせないことには商売にはならない。その時は溺れるからいい。という覚悟がある人間は困るのだ。不安の増幅を起こさない限り、信者獲得にならない。北朝鮮の爆撃は違うだろう。確かに違うが、結局はたどれば同じことになると考えている。互いに疑心暗鬼を増幅させている。米韓の軍事演習が強化されている。米軍が韓国に駐留を強化させる現実。溺れる不安の中で、原爆の製造。すでにオウムの末期のような状況かもしれない。病気で衰えつつある、独裁者。若い実績のない後継者。どんな心境に陥っているのかよくよく考えておかなければならない。原爆製造の公開の効果。そして爆撃。原爆製造を止めなければ、話し合いも持たず、さらに経済封鎖を強めるという大方の反応。そして、焦点の海域での軍事訓練の強化。
北朝鮮は追い込まれてきた。今までは、ひっくり返ってめちゃくちゃをやれば、周辺が話し合いを持った。また話し合いを中国は提案している。そしておかしな経済支援。所がオバマ政権は対応が違う。中国の経済的自信も状況を変えている。中国も北朝鮮を一つのカードと考えている。韓国が抑制的に対応できるように、日本政府としてサポートする。それが日本の行う一義的な役割。韓国はとても我慢強い国だから、堪えてくれるとは思うが、仕返しの連鎖に入らないように願うばかり。北朝鮮は自滅に向かっている。このことに対して、中国とロシアはどう判断してどう動くのかである。中国だってそうは違わない。戦争すら商売にする人がいる。アメリカの経済状況を考えると、こうした人たちの動向に十分注意しなければならない。そして北朝鮮に対しては、かかわりを持たないこと。中国も、北朝鮮も核爆弾を持ったということは、武力で防御はできないということである。