遺伝子組み換え作物は何故いらないか。

   

遺伝子組み換え作物は、日本では今のところ作付されていない。日本の消費者はまともだからである。アメリカは遺伝子組み換え大豆や、トウモロコシの方が、普通の作物より多く作付されている。アメリカ人の愚かさが良く表れている。日本人は日本で作るのは拒否しているが、結局味噌や醤油として、食べさせられている。大抵のものには混ざってしまっているのだ。ヨーロッパ人は食べていない。さすがである。日本人もなんとかより賢くなりたい。アメリカ人の農業は食べるための農業でなく、プランテーション農業を行っているから遺伝子組み換えを使う。儲けることが第一で、法律にさえ引っかからないなら、目先の利益だけが判断基準だ。突き詰めて考えて見れば、砂漠で作れる麦を遺伝子組み換えで作る。なかなかの良いアイデアに見える。食糧不足のアフリカ等では、期待されそうである。所が長い目で考えると、やはりいらない技術なのだ。

地球には地球の歴史があり、何万年かけて今の調和に至った。砂漠は砂漠になる要因があり、そこに育つ植物はその理由を持って存在している。もし、砂漠が広がっている現実は人間の行為が原因している。原因を問題にせず、結果を捜査しても最後は行きづまる。砂漠にならないように努力をする以外ない。砂漠に育つ小麦は当面良いように見えて、次の段階では、大きな調和を崩し、人間を襲うことになる。それは人間だけでなく、すべてのバランスを急激に崩すことになる。その落とし穴は取り返しのつかない深刻なものになる。今人間が分かっていることなど、ほんの一部のことにすぎない。人間は奢ってはならない。地球の循環を崩すような人間のあり方の方を正すことしか、地球に生き残る道はない。すでに、植物と動物の遺伝子を組み替えるような、恐るべき領域に踏み込んでいる。

遺伝子組み換えなどしないでも、充分に今ある作物で人間は生きてゆける。むしろ、その方が健康で暮らせる。冬にトマトを食べたい。こういう人間の欲望が、農業を歪めて行く。その土地で出来る旬の作物を食べる。この昔のままの世界に戻るべきだ。珍奇なものを求める人間の欲望は、一つをかなえたとしえも、欲望は増幅されるだけだ。人間の方が変わって行く。自給自足に戻れば、そういうことは身体が感ずるようになる。冬場にトマトが食べたい身体は、現代の歪んだ暮らしが生み出した、間違った嗜好である。普通に暮らせば、普通のものが一番おいしく、そう身体が感じるように変わるものである。遺伝子組み換え作物が、身体に直接的に悪いとまでは思っていない。そこまでするべきでないと考えている。そんなことをしていれば人間は滅びると考えている。

と言っても、アメリカは止めないだろう。せめてヨーロッパ並みに入ることを制限してもらいたい。知らず知らずに食べさせられていることは、実に不愉快だ。消費者に分かりやすく混入を示すべきだ。明確に表示すれば、遺伝子組み換え作物混入食品を買う人は減るだろう。売れなくなれば、販売元もとも考えるだろう。日本人にはこの徹底する姿勢が不足している。民族的な性格かもしれないが、政府がアメリカに対して弱腰であるということもある。弱腰の良さもあるから、国民が賢くなるしかない。加工品を購入するときは、表示を良く良く虫めがねで見ることだ。もちろん自分で味噌も醤油もビールも作ればいい。当たり前のことだが、それが一番である。

昨日の自給作業:六条大麦の播種1時間 累計時間:21時間

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