鳩山首相の陳謝弁明

   

鳩山氏の謝罪会見を生放送で見た。コロナの湯のサウナのテレビである。見ただけで、後半の部分はよく聞き取れなかった。前半の読み上げているあたりはまだ聞こえた。なかなか熟慮している文章である。特に年老いた母親を悲しませた、くだりはほろっときた。おおよそでさもありなんという印象である。この人は嘘はついていない。嘘ではないが、親からの贈与を毎月何らかの手法で、徐々に受け渡すと言うのは、相続税逃れの良くある手口である。兄弟均等にという所を見ると、この母親と執事なのか、経理担当者の連携は充分検討された結果の手法である。このやり方を、鳩山兄弟が知らなかったのはありえる。以前弟が「兄貴はお金がめちゃめちゃだから、総理大臣はできない。」こう発言したことがあった。兄貴ばかり母親から金をもらっているらしいと言う、やっかみのような臭いがあった。それが弟にも均等だったのだ。弟もまさかと思っただろう。まあー、ごまかし方は違う。

問題は、すごい母親の英才教育で生まれた、総理大臣で大丈夫かと言う不安がある。間違いなく、乳母日傘である。その良さは確かにある。しかし、自分の経理が9億円もふくらんでいるのも気が付かない。まさか知らなかったとは言わせない。こう言う報道が多いいが、こんなことも知らされていないのだ。そう考えた方が確かだ。美空ひばりのイジメボイコット後の地方公演のようなものだ。人気があるかのような状況を作り上げるために、関係者は必死だったそうだ。経理担当者は鳩山氏に気付かれないようにすることを、第一に考えた事だろう。この環境でなんとしても息子を総理大臣にしようと頑張った母親がいた。そして成功した。親不孝どころではない。充分その任を果たした。何度も書くが、そんな世間知らずの孝行息子に総理大臣が出来るかと言う事だ。親の路線を歩んだ兄弟。世襲を政党の規約で禁ずるまでもなく、世襲を国民は嫌悪すべきだ。

自民党は歴代幹事長が集まって相談した結果、解散総選挙を求めた。本気とは思えない。参議院選挙と同時選挙になって、自民党は耐え切れるはずがない。本気でないのが見え見えなのに、そんな発言を野党らしくしてみた。と言う感じしかしない。これが今の政治状況の問題点。本当の小泉チルドレンを看板に動くしかないというのは、以前の谷垣氏の政治信条ではおかしくないか。自民党は投票に行かない、女子アナを看板にするようなイメージ選挙方針で失敗したのだ。政策をきちっと表明しないできた。政策を検討する能力を失っている。これが今の日本の政治状況の不幸だ。普天間基地の移設に対して、自民党は何か明確な意見を表明しているとは思えない。国際的約束だから守れだけでは、政策ではない。辺野古が何故唯一の道であるかを説明出来なければ、その日米の約束が間違っていたのだ。

サウナの中でいよいよのぼせてきていたと言う事もあるが、鳩山氏の後半部分は声が小さく聞こえなかった。鳩山氏は相変わらず甘い。本来ここで表明すべきは、五年以前の時候部分を含め、重加算税の認定如何にかかわらず、資産をウッパラって、貰ったものは全額国庫に収める。こう言う発言がほしい。それこそ友愛精神である。親からの御子遣いで政治活動をやるのは甘ちゃんだ。総理大臣を続けるつもりなら、国民に対して、その点は恥ずべきことだ。もう、甘ちゃんはやめて一人でやるので、自分の今やりたかった政治信念を貫かせてくれ。こう叫ぶべきだ。政治家なら、総理大臣をやれると言う事は本懐であろう。そのためなら、全財産を投げ打っても惜しくない。それを示せば、私は納得する。それぐらい鳩山革命に期待しているのだ。もしかしたら日本が変われるかもしれないと期待している。政権政党に期待するなど始めての事だ。鳩山さんしっかりしてくれ。

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