増税時代
民主党になれば、増税になる。政策を見て行けば、当然そう言う事になる。政府の税制調査会の結論を踏まえた税制改正大綱では、やはりその方向である。早く消費税をと思う。格差是正、福祉強化、国民目線では当然増税である。この方向を勧めるには、徹底した支出の削減が大前提。果たしてそれが出来るのかどうか。景気対策に補正予算をばら撒け、国民新党も社民党も、理解のできない主張をしている。あの麻生政権末期の緊急的補正予算のばら撒きと同じことになる。税金は必要最小限の所に使えばいい。景気対策や失業対策に税金を使うなど愚の骨頂である。子供手当ても、緊急的に必要だとは思う。しかしばら撒きになっては意味がない。出産に関する、病院などの体制すら十分でない状況。保育園の不足。こう言うところは、子供手当て以前の事だろう。民主党ならやるかもしれないという期待はある。文句は多々あるが、もう少し様子を見たい場面ではないか。
報道の傾向では、権力の小沢一極化に口をそろえている。小沢氏の選挙優先主義だで済ませている。先日まではぶれる鳩山首相で統一していた。小沢氏の存在が大きいの小さいの、こう言う事を言い募るも、スキャンダル好き、噂好き、政界事情好きのマスコミらしいが。肝心の小沢氏の要望の内容。鳩山氏の打ち出した政策自体の論議をする必要がある。私は小沢氏の要望はまっとうだと思った。ガソリン税を下げられる状況ではない。このことの是否を論議すべきだ。鳩山氏自身が決めたのか、小沢氏に従ったのか、この出したり引っ込めたりするやり方が姑息であるのか。問題はそんなことより、ガソリン税については、前回のガソリンの乱高下で、国民は学習をした。税を廃止して25円下げた所で、投資マネーやらの行方しだいで、一辺にふいになる。今の所景気が悪いためか、価格は落ち着いている。いつ又どうなるかわからない。ガソリンという物は、利用者は価格に応じて使うもののようだ。極端な変動で起こるゆがみが恐い。
子供手当ての寄付。よく考えたもんだと思うが、これが友愛政策か。友愛精神を発揮する人は、寄付をする。政府のやることには思えない。1000万円以上の世帯には配布しない。これが一番いい。社会みんなで子供を支えてゆくのだから、所得制限は設けない。こう言う理由を鳩山氏は述べているが、これは意味が繋がっていない。社会みんなで所得制限を設けると言う考え方だってある。子供を育てるにはお金が足りないと言うのが、今緊急的に必要なことだ。教育を受けたいという気持ちがあっても、学校に行けない。これは昔は普通の事だった。そこを何とかしてきたのが、戦後の日本の方向だった。今、学校に行けないのは、経済だけではないと思う。学校の無料化も子供手当てと同じことだ。鳩山さんのお孫さんも無料と言う事になる。
福祉的社会の実現は悪い事ではない。自立支援法などとんでもなかった。変えるのはいいことだが、何でも無料化は平等ではない。医療を無料にしたら、年寄りの社交場に成ったと言われた。もしそれが本当なら、年寄りの行き場のない社会がおかしいのだろう。無料よりはそこそこの努力で、可能になる道を準備する。私が大学に行った頃の国立大学はそうだった。全く独力で来ている人が普通にいた。これが何故か、私学並みとか言われて値上げが続いた。当事者として学費値上げ反対闘争をしたのは、間違って居なかった。社会全般が経済を中心にした競争になった。ここを変える。変えるためには無料の方向ではない。競争を健全なものにすることだろう。経済の競争ではなく、人間の可能性が適正に発揮されるような社会。農家をやりたい者には農家が普通に出来る社会。もう少し丁寧に書きたいところである。