10月の自給畑
10月の自給畑はあまり作業をしなかった。菜花の種蒔きぐらいがまとまった作業だった。田んぼの作業が集中するので、畑に目が向かないと言う事もある。夏の野菜がまだ取れていることもあり、収穫が細く続いている状態である。なす、ピーマン、オクラ、キュウリはそれなりに食べ続けた。長ネギは結構植えつけたので、今年は初めて、長ネギを食べている。収穫が細くとも続くことはありがたいことなのだが、畑に手が入れられない事が少し困る。草の伸びはグーンと弱くなって、今困るのはアメリカ栴檀草だ。黄色い花のうちに何とか取り去っておかないと、種がくっついて近づきたくもなくなる。どんな所でも生えてくる。草刈機で刈り取っても、すぐ再生して花を付けるのでとても嫌な草だ。栴檀どころが嫌な臭いまでする。アメリカ人の栴檀など、こんなものであろうと言う名命だろうか。植物名には島国的庶民感覚が現れている。
この後、大豆の収穫が終われば、麦とタマネギと言う事になる。麦は昨年のやり方ゆく。そう難しい事ではないから、昨年以上にしっかりと作りたいと思う。今年は2年目で、鳥に食べられるおそれが強いから、網を簡単に張れるように良い形に麦を撒きたい。網の形に麦を撒くと言う事にしたい。タマネギの方は、黒マルチで初めて作ってみる。黒マルチと言うだけで、とても嫌な印象があるのだが、ネギ類は草に負けるといいものは出来ない。草取りが充分出来ればいいのだろうが、それも結局は続かないので、ともかく、黒マルチつくりに挑戦である。こちらは細長くなるので、そこを上手くやらないとならないと、麦との形の関係が少々悪い。大豆と、トウモロコシの後作と言う事になるが、上手く行けば、このパターンを連続させようと考えている。タマネギが終わる頃から、トウモロコシを2作する。大豆が終われば、麦を作る。
トウモロコシはコツを掴んだ。とてもいいものができるようになった。夏の暑い盛りを上手く避けて2作すること。ただし、風に弱いからこの点が問題。始めから支えの棒でも立ててやった方が、結局いいのかもしれない。見た目はどの株もひょろひょろした弱々しいものであるが、案外実がいいのだ。初めて売られているような大きなトウモロコシができた。世間のまるでソルゴーのような、巨大な株のトウモロコシより、断然私好みの味がしている。キャベツが今年は随分虫に食べられた。そろそろ減ってくると期待しているが、葉っぱがまるで網の目状である。何故か隣の、ブロッコリーはまるで食べない。白菜も食べられていない。不思議なものだ。今出来てきているものはあまりないのだが、コカブが出来ている。コカブが良くて何故か、大根も撒いたのだが、だめだった。この理由を考えている。
そろそろ、冬の葉物は撒かないといけない。今年もだめだろうが、ホウレン草は蒔いて見る。小松菜は良くても、ホウレン草はだめと言うのは、土の酸性度が強いと言うが本当だろうか。と言うのが興味である。昨年そらやさんの言われていた。ダニにやられている可能性があるという話も興味深い。出来ないと言う事、虫にやられると言う事、これは畑のシグナルである。畑の状態を反映している。出来るもの以上に出来ないものが、畑の全てを表現している。これを良く観察しながら畑の方向付けを行ってゆく。これが面白い。年ごとに少しづつ良くなる。これが嬉しい。土壌を作る方向も、堆肥を入れる方向も、緑肥の作り方も。全ては出来ないものを考えている。大豆は直播が良い。断然実の付がよくなる。と成ると、来年の七夕までに、蒔いた大豆を食べられない対策を考えよう。
昨日の自給作業:脱穀7時間 累計時間:7時間