大豆の定植

      2016/04/05

昨日は大豆会での定植が行われた。60名くらいの参加だった。始めて見る方が多いい。小さいな子供とたちが、20人は居たから、80人と言う事になるのかもしれない。それだけ子供が居ると、保育所状態である。西大友の畑の作業の人数は昨年と同じだったのだが、山北グループと分離して、2ヶ所になっている分参加者も増えている。全体では面積が2反。予定では午前中との事だったが、午後4時までかかった。今年は、ベットを大きくとり、1,8メートルの台の上に5列植える方式にした。これが案外に時間がかかった。草刈始めが9時で、終了が10時30分。そこから、植え付けて行った。40センチ角に定植した。90%ぐらい植えつけたところで、苗がなくなった。苗の出来がいまひとつ良くなかった。種に問題があると想像した。100粒の種なら、20は発芽しない。発芽してもいい苗にはならない。自家採種しているのだから、仕方がない。

苗の出来が悪い理由を整理してみる。
1、種の選別をする。選別を前段階で行い配る事にするか。あるいは選別法を整理伝達する。
2、土に肥料分があり過ぎる。特に購入したと思われる土。
3、水遣りが難しい。雨との関係。土が乾いた事が分かる方法はないか。
4、日陰にしか置けない。これはいた仕方がないが発芽はするはず。
5、鳩が心配で外に出せない。鳩除け紐の張り方指導。室内管理の工夫。
6、播種から植え付けまでの日数10日が少し短い。
7、コンクリートの上に直接置かない。土がない場合はダンボールを下にひく。
苗作りの注意書きを作り。配布したらどうだろう。失敗する事は悪い事ではないが、努力の仕方が分からないままでは技術向上がない。セルトレーより、育苗トレーの方が良く出来る。根痛みも特に感じられない。来年以降の、購入分では考える必要がある。

今年も全員がそれぞれに、一生懸命に取り組んだ。この空気がとても良かった。初めての人には、とても大変な作業だったと思う。しかし何年もやっている私にも大変な作業だった。体験農業が表面的でなく、全てをやりきるものになる。ここがとても大切だ。予定では、午前中作業だったのに、午後4時までかかった。それでもやりきる以外ない。農業の面白いのは、いつも新たな作業をしている所にある。臨機応変に、作業を組み立てながら進める。全てがお膳立てされたような、体験農業活動では、得られるものが少ない。苗でもまとめて作ればそれの方が楽だ。しかし、各自が種を蒔いて見る。なかなか上手く行かない。これがとても良い。だから私も、真剣に最善を目指して種を撒く。初めての人と何にも変わらない。実は、帰ってから、もう一度種蒔きを始めからやってみた。どこが問題なのか検証した。

昼ごはんを食べて戻ると、既に作業をしている人がいる。一人ではとても出来ない。と思いながら、作業に加わった。「一人はみんなの為に、みんなは一人の為に。」と言う言葉を思い出した。一人ではとても、大豆の苗を植え続けることは出来ない。500株苗を作った。一つの定植に30秒かかるとして。4時間30分。小麦作りが長らく中断していたのに、今年は何とかできた。それは、どうしても自給の醤油作りがしたかったからだ。醤油作りを大豆の会の活動に組み込みたかったからだ。一人では到底醤油作りは私には出来ない。それを大豆の会でやるのだと思うと、何とかやれる。不思議なものだ。人間だからだ。色々の人のエネルギーをもらえる。いっしょに苗を植えた力は、それぞれの中で蓄えられる。ちょうどヨイ人間の距離。

昨日の自給作業:大豆の定植、種蒔き、8時間。累計時間:24時間

 - あしがら農の会, 大豆, 農法(大豆)