農の会の前進

   

農の会には、4つの事業がある。1、田んぼの会 2、お茶の会 3、大豆の会 4、新規就農者支援事業(宅配)
新規就農者への対応で変化があった。「農産物の宅配」は新規就農者の生活を支えなければ成らない。と言う事で始まった事業である。農の会としては新規就農を支援してゆくと言う事が、会の方向にあった。たまたまあったという感じで、むしろ、自分の食べる物を自給すると言う事が、始まりだった。就農した人が作った野菜を販売すると言う事がやらざる得なくなった。細々とはあったのだが、Tさんが岩手から暮れも押し詰まって越してくることになり、何とかせねばと言うような泥縄的な、始まりだったと思う。個人的なつながりを作りながら、玄米卵を販売をしながら、あらゆるイベントに出て宣伝していた。時期は前後するが、加藤さんが宅配を中断していたと言う事もあり、そのグループとも合併した。徐々に軌道に乗って今に至る。

その頃から、自然発生的に出来た仕組みなので、手直し手直しできた。周辺に、農の会とも言えない形でありながら、農の会と関係が無い訳でもない。と言うような曖昧な関係も増えてゆく。そして、昨年に成ると、循環農園さんが、農の会とは分かれて独自に宅配を始めた。ある規模になればそうせざる得ないことが、その時に良く判った。みんなで集荷場に集まるという形式が、手間の点で無理に成ってくる。新規に就農するという人は、独立心が強い。自分の枠で全てを回したくなる人もいる。もう一つに、Tさんのように、出荷の量が少ない場合も、集荷場に出かけてくる自体に、経済的に負担感が生れる。家の周辺でまとめたいと言う事で、独立することもでてきた。そらやさんも、みんなと協力し合う形態は残しながら、独自に宅配を行う形の、独立とになった。さらに、松本さんも将来的にはそのようにせざる得ないと、言う事を話されていた。いずれ新規就農者が生計を立てることは、極めて困難な中での事である。それぞれが、思うままに挑戦してみてもらうことが一番である。

農の会の宅配事業では新規就農者の立ち上がりを協力をする。取っ掛かりは作れるが、生計はそれぞれが模索する。現在、一年を経過した、Yさんと、Oさんがいる。そして、Sさんという新規就農の方が、4月から見えた。そして、代表の中村さんと、ベテランの松本さん。6月までは、そらやさんがホローしてくれる。農の会の役割という部分は、見えてきたのではないだろうか。端境期の野菜不足を補う役割が存在すれば、宅配先の維持を夏野菜の量に合わせて、増加できるだろう。いわば、新規就農サポータシステムのような形を作り出すことか。それは、野菜を生産する人と、宅配を取ってくださる方と両面から形成する必要もあるだろう。つまり、「自給的生産者の新規就農者支援」グループの役割の明確化。新規就農の人を支援する気持ちの強い「サポーター的購入者の形成」。さらに、言えば「加工品を作る人サポーター」も形成する必要があるかも知れない。

新しい展開というより、以前から存在した課題が、だいぶハッキリしてきた。自給的生産者の側から、可能性を考えると、端境期の野菜の出荷。保存できる野菜、ジャガイモとか、タマネギとか、小麦粉、豆類など、を自分の必要量以上に生産、保存して、端境期に出荷する。これならできる。5人サポーターが居て、5種類の野菜を担当すれば、後、3種類自分が出荷できれば、宅配が維持できる。やはり保存庫の整備も重要。誰か、野菜加工面で、参加者がいれば大根が取れすぎた時期に、端境期用に保存すると言うのもある。もう一つの、課題は理解の深い購入者の形成。ベテランになれば、野菜の品質は高くなる。当然初心者の野菜を支えて食べてくれる人が必要である。農の会との関係が多方面で生れ、折角理解が深くなっても、宅配者が独立すると農の会そのものから離れてしまう、側面がある。このあたりの整理が可能か、検討の余地あり。

昨日の自給作業:苗床の準備。3時間 累計時間:11時間

 - あしがら農の会