明星岳登山道開通
4月18日には明星岳登山道開き、記念式が行われる。「奥和留沢見晴らしコース」が一般公募で選ばれた名称。既に40名近い申込者が居るようだ。昨夜は、「美しい久野・里地里山協議会」の式典準備の会合が開かれた。とても、行き届いた万端怠り無い配慮で、さすが行政力を感ずる。式次第も細部まで詰められ、一安心である。現在、農政課で受付もしてくれているが、こうした仕事は地域で行えば大変である。当日雨の場合の連絡法まで、行政担当者はきめ細かく考えてくれていた。当日は、地域の方が太鼓の演奏で盛り上げてくれる。和留沢分校跡地で太鼓が鳴り渡り、テープカットである。素晴しい情景が浮かぶようだ。当日の記念品まで準備がされた。こんなことを書いて人が殺到したら困るが、良い記念になる品物が準備されているのでお楽しみ。いずれにしても、費用のかかることで、会計担当としては、工夫しなければならないところだろう。
登山道基点は、舟原に在る、和留沢入り口のバス停の橋の袂になる。早朝から夜遅くまでバスがあるのだから、箱根登山はとても便がよくなる。ここからは久野川沿いに、ゆるやかな登り道が和留沢の集落まで続く、30分と言う所である。10分ほど登ったあたりに、笹村農鶏園の養鶏場。15分辺りが峯自然園。峯自然園は久野側の清流が、大きな岩の間を白い勢いを増して流れている。夏でも涼しい、久野一番の観光名所である。林の中を上り詰めて、小高い台地に出る和留沢集落である。小田原では唯一の開拓の集落ということで、独特の魅力がある。乳牛を飼われた歴史があり、放牧した草原上の場所が、今はクヌギ林になっている。眺めが広がり、あたりの空気はもう小田原とは違うすがすがしいものになっている。集落を上り詰める形で、登山道は続くのだが、河原に駐車場も設置した。車でピストンで登山するなら、ここに止めて置ける。
ここから本格的な登山道が始まる。水源まで続く道はなだらかではあるが、自然林の中の、気持ちの良い道土の道になる。20分ほど登ると、林道に出て、水源への道と。明星山への道と分かれる。明星山への道は杉の植林地の中をかなり険しくなって続いてゆく。食隣地が終わった辺りに、いぼ岩がある。ここまでやはり20分コース中一番の難所である。難所ではあるが見晴らしが良く。相模湾が小田原の市街越しに広がっている。ヒメシャラや三つ葉ツツジ、アセビ、イヌつげ、などの美しい樹種が岩場を取り囲んでいる。かなりの急斜面を一気に登りきると、もう一度林道を横切る。ここからはジグザグの整備された登山道で、上りきると明星、明神の尾根ルートに出る。この交差地点から眺める箱根駒ケ岳越しの富士の勇壮なこと、格別である。ここから明星までは、もう一息である。なだらかに10分も登れば、明星岳頂上。
ルートはこのまま、宮城野方面に抜けることも出来る。戻って明星岳から、金時山への尾根ルートも良い。明星岳から南足柄の矢刺芝に抜ける道もある。いずれ、箱根外輪山からの下山コースにこのルートを使うと、和留沢入り口からのバスが、遅くまである。30分に一本ある。東京方面への帰り道には土日の箱根の渋滞も避けることが出来て、絶好ではないだろうか。短い2時間あまりの登山道ではあるが、林間コース、見晴らしコース、岩がコースと、川沿いコース、林道歩き、と案外に本格的な山登りを一通り体験できる。子供でも、お年寄りでも無理なく楽しめる登山道だと思う。いぼ岩辺りでは携帯電話も通ずる所がある。コースには充分標識はあるが、杉の植林地では、管理道が交差するのでうっかり入り込まないような注意が要る。
昨日の自給作業:田んぼ苗代あらおこし、1時間 累計時間:8時間