トヨタのマスコミ批判
トヨタ自動車の奥田碩取締役相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言した。
トヨタの奥田氏が、スポンサーを降りてやるとテレビ局を脅している。トヨタも苦しくなって本音が出来てきた。株価の暴落で、イライラしているのだろう。契約社員の解雇を始めている。奥田氏は厚労省批判を怒っているのだ。みのもんた氏の名前は出していないが、明らかにそう受け取れる。厚労省が異常なのであって、それを報道しているのは当然の事だ。まじめに年金を納付してきて、それがいよいよもらう段になったら、おかしくなっていたので給付できないかもしれません。これでは日本人の未来に対して、厚労省という組織が万死に値する。
当然の事だが、初期の年金は納付者より給付者が少なかった。その時に無駄に使うことなく貯めて置くのが、当然の事。それをたっぷり余ったと考えて、やたら箱物を作った。その他、数限りない無駄遣いをした。それがいよいよ高齢者が増えて受給者が増えてきた。そうなったら、このままでは維持できません。給付額を減らします。給付年齢を遅らせます。その上に、でたらめの事務処理をしていたことが、次々に発覚。私の家でもそうだが、一部期間が消えてしまっている。それを直しに行く暇もない。厚労省が出向いて処理する義務がある。いよいよ老後はどうなるか不安になる人が増える。日本の未来を不安に陥れた罪は、誰がどう発言するかの問題ではない。不安だからトヨタの車など買わないで貯金する。当然の事だ。これほどひどい行政を擁護する人がいるとは、驚いたことだ。それは厚労省側の言い訳や、主張もあるだろう。問題は弁解の余地のない犯罪行為がいくつもあると言う事。
もちろん、みの氏を批判するのはかまわない。見解の相違は当然の事で、堂々と民主的に議論するべきだ。問題はスポンサーを降りると言う事で、圧力をかけ黙らせようと言う、弾圧の姿勢だ。スポンサーを降りるなら、降りてみるが良い。トヨタの不買運動になるだろう。金の力に物を言わせ、マスコミを黙らせようなどという、財界人のおごりは国民が一致団結して、潰さなければ成らない。日本人をそれほど見くびってはいけない。それが出来なければ、民主主義が金権主義に潰されることになる。奥田氏は大手企業はこういう番組のスポンサーに付かないと、暗に財界がマスコミの動向を支配できるようなことまで発言いている。企業の社会的責任と言う事をどう考えているのだろう。これが企業の本質と考えた方がいいということに見えるが。不安はテレビ局は既に揺らいでいるだろうと言う事だ。みの氏アラ捜しでもして、降ろそうなどとしないか、若干心配がある。この点、注視の必要がある。
金権主義が日本を悪くしている。きれいごとを言っていても資本家は資本に動かされている。お金で何でもできると言う幻想を抱いている。日本の社会を育ててゆかなければ、企業も成立しない。このことが奥田氏でさえ理解していない。あるいは年をとって判らなくなったのか。実は日本の財界人を土光さん以来、何となく尊敬していた自分が情けなくなる。厚労省が悪くないと言う論理があるなら、そこを是非この機会に、大いに語ってもらいたい。私は日本の未来を暗くしている大きな責任が、厚労省にあると感じている。個人的には年金がもらいたいなど思いもしないが、信頼されなければならない、又、信頼の厚かった、優秀とされていた日本の官僚が、こんなにもひどいことをしていたか。この失望感は計り知れないものがある。
昨日の自給作業:絹さや、ソラマメの種蒔き一時間 累計時間:12時間