小田原市のごみ処理

   

昨日は小田原市の環境課とごみフォーラムのメンバーとの話し合いがあった。テーマは生ごみの堆肥化だ。生ごみの堆肥化についての、市民参加の協議会の設置をお願いさせてもらった。ごみは市民の学習材料だ。特に生ごみの堆肥化は、市民がごみについて、考える、適切であり、なかなか深いテーマだ。小田原市では現在生ごみの堆肥化を検討はしているそうだ。しかし、その考えている量はせいぜい生ごみ80トンの内3トンつまり4%程度らしい。これではあまりに消極的で、ダメだ。せめて、生ごみ全量の堆肥化を目指す、町田市のレベルは無理としても、半分の40トンぐらいはやるきで行かなければ、単なる堆肥化もやってますと言うようなお印程度と言うなさけない事に成る。何故そうなるかと言えば、広域化計画に抵触したくないという背景がある。生ごみの量の予測量が変わるようなら、広域化計画がたてられなくなる。

つまり、広域の処理の焼却炉の大きさが決まらない。だから、お印程度にしておこうと、消極姿勢に陥るようだ。市民がこの議論に参加すれば、当然本気で生ごみ堆肥化が議論される事になる。3トンと言う量は、小田原市の青果市場にある、生ごみ処理機の処理量だ。行政が頑張って、この程度をやろうと言うのでは志が低すぎないか。と言う事になるだろう。生ごみの堆肥化は、確かに身近な小さな所からスタートするのがいい。だからと言って、最終目標も小さな所でいいというものではない。堆肥化は確かに100%目指すと言っても、生ごみの回収を止めない限りむりだろう。止めたといっても、混入してくるだろうし。楽に出来るのは50%ぐらいだと思う。小田原で言えば、日量80トンの内、40トンを目標にする。ではその具体策は、つまり、これをみんなで話し合いたい。研究したい。市民の当然の要求だが、もう3年越しになっている。

例えば、生ゴミ回収しない地域と言うのを募集したらどうか。自治会単位で、生ごみを出さない自治会があれば、一定費用を自治会に渡すことにする。そこでは何らかの方法で、生ごみを自ら処理する。これだけでも4%の生ごみぐらいは解決する。久野小学校と報徳小学校には日量50キロ規模の生ごみ処理機が導入されている。この2つでさえ、上手く回れば、100キロになる。このほか学校は38ある。これから導入する学校では100キロ規模の処理機を入れるのもいい。3、8トン。こうやって、あれこれこまめに足してゆけば、40トン規模までは無理なく処理できる。毎日40トンの生ごみは800キロの堆肥になる。これは1平米年間10キロの堆肥を入れるとして、80平米。と言う事は30ヘクタールの農地分。やろうと思えば出来る。できると言う事を、イメージ化することが大切。無理と言う観点から考えれば、堆肥化など出来ない事で終わる。

生ごみを堆肥化するときに大切な観点は、処理費だ。表面的に見ると、堆肥化のほうが高くつく。特に行政が全てを管理するような方法では、今より回収手間だけでも、ぐんと上がる。基本は行政は生ゴミ回収はしない。市民が生ごみを持ち込むことの出来る体制を作る。統計的に30%の市民は協力する。正それをする市民にメリットを考える事。事業系生ごみの徹底した有料化。これも費用削減に寄与する。生ごみの焼却のデメリット・メリットを、もっと市民に説明する。助燃の燃料の問題。生ごみは水であること。これを農地に循環する事は地域の環境にいかに有効なことであるか。現状ではまだ大雑把な、意見しかないが。一日も早く、希望者全員参加の、生ごみ堆肥化協議会を設立してください。

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