ピースパレード小田原
9条世界会議が5月の連休中に開かれる。世界からの視点で、、日本の平和憲法9条を考える会議だ。日本一国が平和憲法を保持していたとしても、その実質はパワーバランスのなかで、危うい平和状態を模索しているのが、現実だろう。日本が自らの憲法を大切に考えないだけでなく。世界は第2次大戦以降、軍事力によらない平和への模索は、途絶えかけている。そんな世界情勢に日本の再軍備も、実質的には現実化してしまった。憲法9条も改定し、軍事力保持を文字通り行える国に成ろうとしている、不安な方向も顕著化している。「9条を守ろうから、世界に発信する9条へ」積極策としての、9条のアピールをする時が来ていると思う。平和を思う者は、世界へ、9条の価値を伝えてゆく。地球憲法として、9条が施行される未来に向けて、進まなくてはならない。
共産主義を目指していたはずのロシアも、中国も、今や日本以上の資本主義的経済優先社会を邁進している。この産業優先の社会は、欲望優先の社会だ。欲望には果てがない、とどまる安定的社会がない。必ず次の欲望が再生産され、競争が繰り返される。地球は、欲望の連鎖を断ち切り、人間の暮らしの日々の平和を思い、しばらく、歩みを止め、何が出来るんかを考える時にきている。自分が今日一日を幸せに過ごせる事が、もしかしたら、チベットの不幸な状況に、関連していないのか。アフリカの絶え間ない戦闘状態に、関連していないのか。イラクでの、アフガニスタンでの、世界のあらゆる地域の紛争に、自分の今日の暮らしがかかわっていないか。充分に考えてみる価値がある。そして、何が出来るのか考える。すると、9条があることに気付く。
9条が理想主義であることは、誰の目にも明らかだろう。憲法は現実なのだから、もっと現実に即した、憲法にするべきだ。こういう意見も多い。しかし、今世界が歩もうとしている現実は、地球が破滅してしまうような、危険な欲望社会でないか。確かに、貧困な社会は不幸だ。病気の子供に医療も施せないような社会は、不幸だ。しかし、そうした貧困社会の解決に、資本主義的経済主義の展開が、必ずしも成功しない事は、もう見えてきている。競争社会の結果、経済的格差は広がるばかりだ。そうした貧困社会の苦しみを踏みにじって、先進国と呼ばれる国の、そして日本の幻想的経済的繁栄が存在する。欲望がひとつ達成されたとしても、必ず更なる欲望が醸成される。又それを助長する、経済的要請がある。充実に至らない社会。経済が成長している間は少しづつ、欲望が達成されるから、不安ながらもバランスが取れる。競争に敗れ、経済が衰退を始めたとき、戦争に進まないか。
9条世界会議に向けて、広島から幕張まで、ピースウォークが続いている。昨日は静岡市街で楽しいパレードがあったようだ。小田原には後一週間で到着する。4月23日箱根旧道を歩く。2時から、小田原市内でピースウォークが行われる。城址公園藤棚付近に1時30分集合です。4時に栄町3丁目の小田原キリスト教会に到着です。楽しく、平和の空気を伝えるピースパレードです。平日の午後と言う事で、参加がなかなか難しいとは思いますが。こうした形で自分達の思いを表現できる機会は、なかなかありません。小田原にも平和を思う、沢山の人がいること。無防備平和条例制定要求に8000を越す市民の署名が集まった事をおもいます。市民が自由に表現できる社会を大切にするためにも。参加宜しくお願い致します。