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笹村 出-自給農業の記録-

2026年のぼたん農園の予定

   

 

2026年はのぼたん農園を始めて、五年目に入る。まだ石垣島の自給農法は道半ばである。余りに難しく、何とかなるのかどうかさえ分からない。2025年は夏の時期の渇水がひどく、イネが弱ってしまった。しかも1期作は12月田植で、13度まで下がる定温で、1ヶ月もイネが停滞した。

田植時期を2024年に戻し、1月田植にしてみる。種籾の品種が今の所どうなるか分からない状態である。にじのきらめきをもう一度やってみるほかないのかもしれないが、ウイルスの感染を思うと、余り良い品種選択とも思えない。のうけんの中野先生に教えていただいた、「あきまさり」に期待するほかないかもしれない。

「にじのきらめき」については、ひこばえの3回目の収穫が、12月になるだろう。収穫して、足踏み脱穀機で種籾を収穫することにする。種まきの予定が12月7日にしている。それまでに間に合うだろうか。ひこばえが遅れて、かなり厳しくなっている。また種籾を購入しなければならないか。早く判断をしなければならない。

「あきのそら」と言う鹿児島県の作出した、高温耐性の強い品種があるようだ。晩稲品種である。作ってみたいものだが、種籾は入手できるのだろうか。鹿児島ではどの程度栽培されているのだろうか。もし手に入れば試験栽培をしてみたい。

田植を1月後半にして、種まきを12月28日にすることも考える必要がある。この場合2月1日が田植になる。6月に収穫になる。9月が2回目の収穫で、12月が3回目の収穫になるが、やはり2回目が暑すぎて、不稔になる可能性が高い。迷うところであるが、止めた方が良いか。

「あきまさり」は熊本県で分けていただけることになったが、2月後半になるらしい。下の田んぼか、5番田んぼに植えてみて、適性を確かめることも必要かもしれない。時期をずらして栽培することで、夜温の高さによる不燃について何か分かるかもしれない。下の田んぼは可能性としては流し水管理が出来る可能性もある。そうなれば夜温を下げることが可能になるかもしれない。

「あきまさり」が晩稲というところに期待が出来る。また九州の品種と言うことも興味深い。有機農家の方で、この品種をとても気に入っている人がいるというところも期待できる。熊本県にお願いした種籾については、手に入る日程が2月頃になるらしい。

その分、栽培を遅らせて田植をすることになる。その場合は5番田んぼを空けておき、栽培してみたいと考えて居る。5番田んぼでは、タイモやマコモもつくる予定でいる。水が足りなければ、5番田んぼが一番最初に水が涸れるので、私が担当でやりたい。

下の田んぼは畦作りがほぼ終わった。1月に田植をする予定。みんなの田んぼにするつもりなので、参加者を募集する。のぼたん農園の参加者で10名ぐらいの人が中心になる。12月7日種まき。1月10日11日12日あたりでの田植の予定。

おおよそ田植から4ヶ月での収穫として、5月末に順調に行けば、一回目の稲刈りになる。2回目が8月末になる。と思われるが、高温障害になる可能性が高い。水の掛け流しや、遮光ネットの利用も考える必要がある。そして3回目の稲刈りが11月になる予定。

ひこばえ農法では、夏の暑い時期の不稔対策を考える必要がある。石垣島の夜の気温の高さが一番の問題と思われる。昨晩の最低気温が24度である。夜の水温を流し水で下げることが出来ればと思うが、どれだけ水があるかだろう。

遮光ネットを田んぼの上に張ってみるのも良いかもしれない。また、イネを丈夫に育てると言うことが、重要になる。根が深く入り健全に育っていれば、不稔もかなり抑えることが出来る。根本的問題はイネが弱っているから不稔になると言うことなのだと思う。出来ることをいろいろ今年は試してみることにする。

来年は4つの畑で大豆を作る予定でいる。自給農業では大豆はお米に次いで重要なものだ。五穀で言えば、1番がお米で、2番が大豆である。8月25日が播種で、収穫が12月になる。1月から7月の間裏作として、そのほかの五穀を作る。

トウモロコシは作る予定。石垣島では作られているので、品種など教えていただき栽培してみたい。昔の品種のとおもろこしであれば、丈夫で作りやすいが、今の品種はかなり多肥料である。この点が心配である。ただ出来れば、一番みんなが喜ぶものになる。

ハダカムギ、を作ってみるつもりだ。そのまま麦味噌に作れる。ごはんに混ぜて炊くことも出来る。どんな品種が石垣島でも出来るのかは分からないが、種の手に入るものを1月に蒔いてみたいと考えて居る。一番作りやすくて、食べやすいものを選びたい。

もちきびも作りたい。これは金沢にいた頃、お餅やさんというものがあり、きびもち、あわもち、を販売していた。時々食べていた。あのお店がどこにあったのかも忘れたが、今はもうないのだろう。あの頃きびやあわを手に入れていたこと自体が珍しいことだったはずだ。

のしもちを切って売られていて、一枚いくらで売られていたように記憶している。東京ではもうそういうものは手に入らなくなっていた。お土産で東京に帰るときに買って帰った記憶がある。確か年末になると売られていたように思うが、確かではない。

いまはむしろ、雑穀の栽培が復活してきている。きびもちは黄色のお餅である。きびが餅米にいくらか混ぜられているもので、普通のお餅よりも軽い食感になる。その軽さがとても美味しく感じられて時々食べたくなった。粟餅も味的には似ていたが、色が地味だった。

小麦を作るのも良いが、何しろ小麦は製粉が出来ないと作っても無駄になる。どうするかは迷うところであるが、試しに作るのも良いかもしれない。その場合家庭用の小さな製粉機を手に入れなければならない。小田原にある製粉機を石垣に送るのも良いが、大きすぎて管理が面倒そうだ。

コーヒー園は今の所順調である。来年はもう少し広げたい。苗を60本植えたので、はもう60本苗を購入して、苗の養成をしたい。コーヒー園となれば攻めてこのくらいの木がなければ話にならない。ギンネム樹林コーヒー園の考え方は悪くない。もう少し本格的に取り組みたい。

 

またやりたいと考えて居るのがお茶栽培である。お茶の苗木が枯れてしまう。2回やってみたがうまく行かない。何が原因なのかまだ分からないが、これも台湾の有機栽培のお茶農家さんに教わったらどうかと思っている。台湾で出来て、石垣島でうまく行かないはずがない。

たぶんお茶も亜熱帯向き品種があるのかと思う。これを探して手に入れたい。たしか、鉄観音茶は台北のそばで作られていたはずだ。台湾は各地にお茶の産地があるから、来年はお茶を訪ねて歩くのも良いかもしれない。余り鉱山のものではなく、平地で作られているところを捜してみたい。

来年は台湾でレンタカーが借りられるようにしなければならない。JAFで免許証を翻訳して貰うのと、免許証を新しく貰わなくてはならない。マイナンバーカードの免許ではダメだと言うことらしい。マイナンバーカードに一体化したのが間違いだった。

 

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