ネットのサプリ広告

のぼたん農園の5枚のたんぼ。わずかにその向こう側にある5枚も見えている。
ネットを開くと毎日サプリの広告が現われる。だいたいがお年寄り向けである。たぶん私が72歳のサプリ広告ターゲットであると言うことが、把握されているのだろう。これが15,6歳の若者のネット広告なら、きっと学習塾とかゲームソフトとかが現われるのだろう。
このように個人情報はかなりの範囲で把握されている。悪用もされているのだろう。ネット広告は何ともうるさくて、記事を読むのに邪魔になるばかりである。記事がただで読めるのは、このうるさい広告に慣れる必要がある訳で仕方がない。最近のネット広告は実に巧妙になっている。一番クリックしやすいところに仕込まれたクリックボタンがある。
例えば上下移動のスライドバーのすぐ脇に誘導のクリックがある。つい目の悪い年寄は間違って押すことになる。するとびっくりの所に飛んで行く。たぶんこれで1円くらいになるのだろう。まずは広告を消す方法を間違えないことだ。大きな×印が目立つようにあるので、これを押せば消えると思いきや、広告のホームページに飛ぶという仕掛けもある。
今度はそこから戻ろうにも戻れないように出来ていたりして、ついには戻るべき記事まで消してしまうと言うことになる。最初からやり直しさせれば成功なのだ。ネットの要領が、いつまで経っても把握できていない。というか、広告主は次々新たな手を打ってくる。読みたいホームページがこの広告収入で運営されていると思えば、我慢するほかないのか。
テレビのコマーシャルと同じである。良いところで腹が立つが、我慢するほかない。我慢しないならNHKのように高額の見る為の費用を払わなければならない。そういう仕組みの社会が資本主義社会である。問題は半強制的に費用を取られるNHK方式が許されるのか。見たくもないのに突然広告が出現するネット方式が許されるのかである。
前段が長くなりすぎた、書きたかったのはサプリメントのことである。年寄は膝が痛いとか、眠れないとか、白髪になる。そういう前提なのだろう。最近は発酵系のものが目立つ。意識して読まないようにしているので、内容は良くは分からないが、非医薬品の健康食品系が多い。結構な大企業の名前が付いているものが多い。
企業の信用でそうインチキではないサプリであると強調されている。私はすべてのサプリが有害だと考えている。もちろん飲まない。基本薬嫌いだし、薬は効果があるが、害もあると考えている。サプリは医薬品ではないので、効果も少ないが、害の方は調査が不足しているから、薬以上に害があるのだろうと思っている。
サプリの害は偏食のような物だと思っている。どんなに良い物も取り過ぎは良くない。普通なら食べれないほどの偏った物が身体に入るのだ。良いことも無いとは言えないが、悪い事の方がはるかに多く起こるに違いない。
良い食事をとることが重要である。納豆菌を使った何とか。乳酸菌を使った何とか。それを食事でとる事が大切なのだ。納豆が身体に良いからと言って、毎日納豆を100も食べればおかしくなる。ヨーグルトを毎日10リットル飲めばおかしな身体になる。
何でも偏りは良くない。普通の食事でとれるぐらいの量が身体に丁度良く出来ている。過ぎたるは及ばざるのごとし。サプリで特定の物質を飲んでしまえば、もしかしたらキャベツを毎日10個食べていることになるかも知れない。人間は草食動物ではないのだ。
身体にひどい変調があるのであれば、病院に行く方が良い。白髪ぐらいならどうでも言い。サプリでカツカツに痛みが緩和され維持さてしまえば、取り返しの付かないほどひどいことになるかも知れない。すべての変調には原因がある。大病の予兆である事もある。
変調をまず、自ら内観することだ。眠れないなら、その原因を暮らしで取り除くことが一番だ。それが出来なければ薬で眠れるようになることは、さらなる変調を生むことになる。睡眠薬は嫌だから、サプリならと言うのは危険な考え方だ。
眠れないくらいだから、その原因は簡単には取り除けないのだろう。睡眠薬を病院で貰う方がまだ間違いが少ない。サプリぐらいで済ました方が無難と思うかも知れないが、そんなことはない。病院では睡眠薬が必要な状態かどうかを判断してくれる。その結果を見て、その後の処方が変わるはずだ。
私がサプリの中で一番引っかかりそうな物が野草酵素である。これは自分で作ろうとしたことあるからだ。10数年前そういう物が流行始めた。そのタイミングで原発事故で放射能汚染があった。野草酵素どころではなくなった。周辺にある野草のすべてが放射能汚染された。これをわざわざ集めるほどひどいことはないのでやめた。
それでも買うことはない。高すぎる。必要ならば、寒いところの野草よりも、石垣島の野草でやる方が良いだろう。身土不二である。しかし野草というのは実に様々な物がある。大抵の物が良いものであるが、悪いものが無いとは言えない。だから野草は野草で、普通の野菜にならなかった。
石垣島は薬になる野草の島と言われている。そういう昔からあるものなら良いかも知れない。しかし、実際の石垣島の野草は帰化植物が大半である。こういうものを集めて良いのかという点が気になる。もう身土不二など言えない時代なのかも知れない。
現実的な不安はサプリは肝臓に負担をかけるだろうと思っている。お酒を飲み過ぎれば肝臓が限界を超える。アルコールを無害化して排出する役目を肝臓がしているのだ。同じように様々な物質は肝臓で処理されている。サプリに特殊な成分が多く含まれていれば、無害化して取り除いてくれるのは肝臓だろう。
肝臓は化学反応を短時間で行なう。アルコールは肝臓で分解・吸収され、中性脂肪などに変えられる。これが過ぎると身体を壊すことになる。不要な分は、炭酸ガスと水になって体外に排出される。アルコール以外の物質も肝臓で処理される。極端な物が大量に肝臓で処理され続けることはアルコールでなくとも問題が起きる。
サプリには偏った物が普通の食品以上に含まれている。たぶんお酒と同じくらいだと思っている。お酒に適量があるように、食品にも適量がある。サプリは適量を超えているのものだろうから、肝臓には負担がかかる可能性がある。
肝臓は痛めてしまえば取り返しの付かない臓器らしい。死ぬまで大切に使わなければならない。一年でも長生きしたいなら、肝臓を痛めない生活が大切になる。そうすると肝臓のサプリが登場する。これが良くないのだ。肝臓が弱体化して人は衰弱するようにみえる。犬や猫を見て思うところであるのだが。
そして、サプリの欠点はそこそこ効果があるだろう事だ。効果がないなら止めるから問題が無くなるのだが、いくらかでも効果があれば、継続してしまう。そして原因である生活の問題点を見逃してしまう。健康に長生きするためには様々な身体の変調に気付いて、生活を見直すことだ。