台湾侵攻が今年中にあると主張している自民党議員。

   



 中国台湾侵攻が今年中にあると主張した自民党議員がいる。あり得ないことだ。安倍氏の弟の岸信夫議員や青山繁晴議員である。アメリカの軍人の主張の尻馬に乗って発言しているのだ。アメリカを忖度して発言しているともいえる。自民党に多いえせ右翼の人達だ。

 もし台湾侵攻があと2ヶ月なかったときにはデマを流したということで議員辞職してもらおうじゃないか。石垣島に暮らしているものにしたら、はた迷惑な深刻なデマと言うことになる。あり得ないデマを流すことは生活に不安を与える騒乱罪があたるのだろう。

 ここ数年の間には台湾侵攻はあり得ない。断言する。もしあったら議員辞職しようじゃ無いか。議員では無かったか。台湾有事が近いと騒いでいるのは、日本の再軍備推進議員である。普通の国になろうという議員達である。日本は普通の国では無く、特別の平和憲法を持つ世界で唯一の素晴らしい国であると言うことを忘れては成らない。

 日本の平和憲法は世界の希望である。攻撃的軍事力を持たないで、平和を75年維持できた。特別な国なのだ。先ずは100年を目指そうでは無いか。もちろんアメリカの核兵器の傘の下に隠れて平和を維持できた側面もあるが、日本国平和憲法がある事によって、戦争に参加を控えたと言うことも大いにある。

 もし敵基地先制攻撃兵力を保持するとなると、状況は大きく変わってくる。日本が他所の国の脅威になる。脅威になれば相手方も先制攻撃を加えようという話になる。軍事力はいたちごっこなのだ。常に相手よりも強くなろうと言うことになり軍事競争になる。

 必ず核兵器の保持にまで話が進んでゆく。平和憲法を持つ日本が崩れてゆく。世界の希望も失われる。自民党では平和憲法を間違っているとして、変えようとしている。国会における員数的な客観情勢は熟しているのだから、いつでも開始しかねないわけだ。国民投票では跳ね返さなければならない。

 ウクライナ侵攻がこうした日本の軍事派に勢いを付けている。こういう問題が起きたときにこそ日本は平和的手段を持って国際問題の解決にあたると憲法で決めてある。日本は再軍備するのではなく、平和的手段を先ずは模索することだ。何もしていないでは無いか。

 話し合いが持たれることなく、軍事侵攻するほど、習近平は狂ってはいない。狂気のプーチンですら、まず話し合いをしようとしていた。今もってロシア国内から反戦のうねりが起きないという意味で、世界中がロシアという国を読み違っていたのだ。

 ロシアが侵略戦争を始めなければならないほど、追い込まれていたとは思わなかった。そう考えなかった理由はロシアには世界の情報がもっと入っていてl、世界情勢を知っていると考えていた。報道の自由も中国ほど制限されていないと考えていた。世界を知っていれば、まさか軍事侵攻は無い考えて普通だ。

 ところがプーチンもロシア人も不安意識が高まり追い込まれていたのだ。そのことに気付かなかったことが問題である。だからこんな馬鹿げた侵略戦争でも、ロシアでは反戦の空気は産まれないのだ。日本にとって最重要な国、中国はどうだろうか。中国を追い詰めているのはアメリカである。アメリカの焦りだろう。
 
 アメリカはウクライナでの戦争に軍事物資で参加している。軍事物資提供にはアメリカの代理戦争という意味もある。ヨーロッパ各国も軍事物資の提供や兵隊の訓練という形で、ウクライナの防衛に参加している。ロシアにウクライナが負けたらば、次は我が身という不安がヨーロッパ諸国にはある。これは現実で台湾侵攻どころではない。

 軍事物資提供の代理戦争で何とかロシアを止めて、ロシアが敗北することだけが自由主義諸国の今の目標だろう。それは日本にとっても重要な選択になっている。世界が不当な侵略戦争になれば、一致団結して、侵略国を許さないという結果をウクライナで残さなければならないからだ。

 中国は自由主義諸国の連帯を見ている。どこが弱いかを見ている。特に経済制裁の実効性を見ているはずだ。ロシアよりも中国は経済封鎖には弱いはずだ。食料もエネルギーも輸入国である。ある意味戦争がしにくい巨大国家なのだ。中国は侵略戦争をする情勢では無い。しかし、狂気になるほど追い詰められれば別だ。

 日本は敵基地先制攻撃基地を沖縄列島の各島に配備しようとしている。自衛隊基地はほぼすべての島に作られた。すでに島嶼防衛の日米協力という形で、自衛隊基地のアメリカ軍の共同使用が言われている。沖縄の米軍基地の軽減が、自衛隊基地建設に置き換えられているのだ。

 こうした米軍基地の建設の自衛隊という名の代替行為は極めて危険なことになる。もし自民党の軍事族の主張するように、台湾軍事侵攻があるならば、米軍の駐留する自衛隊基地に当然先制攻撃を仕掛けるだろう。まったく無意味に石垣島の危険を高めている。

 石垣島は防人の島では無い。米軍の最前線基地では無い。中山市長ですら、米軍の共用は無いと主張していた。まったく空言である。基地が出来るまでのごまかしである。基地が出来れば、日本の本土の安全の為に、石垣島の基地に米軍に駐留してもらおうという話に必ずなる。

 それはすでに米軍の指示に従って進んでいることだ。アメリカは中国の拡大を抑えたいと考えている。それはアメリカ本土の安全保障である。沖縄台湾は対中国のアメリカの前線基地なのだ。沖縄が火の海になろうと意に介さないだろう。

 ここで中国を押え込んで、アメリカ本土の安全を守ろうという作戦である。アメリカにとっては日本を焦土作戦の場所にしたところで問題が無いのだ。その尻馬に乗せられている自民党軍事族の情けなさを痛感する。日本の右翼は愛国主義者では無い。

 先日の習近平の3期目就任の時の長い宣言文でも、台湾併合は平和的手段で行うとしている。ただし、軍事的手段は放棄はしないという言い方である。先ずは平和的手段がパイナップルのいちゃもんである。そしてバナナのいちゃもんである。何とも情けない。

 中国はプーチンから随分学んだはずだ。中国はロシアとは違って資源大国ではない。戦争を始めれば、ロシア以上の経済的ダメージがあるはずだ。中国で習近平が支持されているのは経済的な成長の恩恵である。自由は奪われて息苦しいが、なんと言っても生活を楽にしてくれているのだ。これが無くなれば話は違うだろう。それが中国人だ。

 

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