go toキャンペーンの前倒しはさすがにないでしょう。
石垣島に飛行機は降り立とうとしている。見える海は白保海岸である。
観光業てこ入れの、ゴーツーキャンペーンだそうだ。コロナ第2波かと言われているときに何を血迷ったということだが。もう取り返しの付かないところまで、ことは進んでいる。すでにじゃらんやら、楽天ではキャンペーン前提で募集を始めている。
アベ政権の最後のあがきのような政策である。旅行に行く人には政府が半額補助しますという政策を、この時期にわざわざ前倒しして実施することにした。
アベノマスクに続いて、政府はまた常軌を逸してしまった。観光することが悪いと言うことではない。政府はもう少し状況の判断を正しく行うのが当たり前だ。観光も徐々に新しい観光の体制を作らなければならない。まだまだ、受け入れ体制の整備が必要な状況である。
石垣島で言えば、来島拒否から、来島歓迎に、行政は豹変したわけだが、島民の気持ちは不安が増幅しているだけだ。ホテルも、観光業者も受け入れの新体制が出来たわけではない。夜の街に関して言えば、何の対策も採られてはいない。ただ、拒否から歓迎に根拠無く変更されただけだ。もし、観光客が増えて、感染が起きたときに、島民は又パニック状態になるのではないだろうか。
非科学的に恐れるものは、非科学的に豹変する。現状の日本中の観光地が、新しい観光地のあり方を模索し、構築して行くときである。この転換はそう簡単ではない。すでに観光業者は経営が苦しいのだ。むしろ新しい観光地のあり方を作り出すために、政府は費用を出すべきである。
何の準備もないところに、観光客を送り込めば、間違いなく感染は起こるだろう。抗して東京のような状況が日本全体に広がって行く。菅官房長官の言う、東京問題が、日本の国の問題になるだろう。東京の今の状況はそれほど悪いとは思っていない。だから、東京程度の感染が日本中に広がることを受け入れる覚悟があっての、ゴーツーキャンペーンならば、その覚悟があるならいい。
たぶん石垣島にはその覚悟はないだろう。その時には石垣島は来島禁止を打ち出さなければならない。もし行政に一貫した姿勢がアルトすれば、一日も早く来島禁止を宣言すべきだ。そうしないのであれば、一定数の感染者の出現は覚悟すべきだ。
何度も書いているが、石垣島で言えば浜遊びの復活である。夜の浜辺で三線を弾いて、飲んで唄って踊る。これを夜の街として復活する。石垣島テラス文化である。野外で楽しむ方法を模索する。そうした準備が出来てから、観光客を受け入れる。
アベ政権のやる、ゴーツーキャンペーンのようなデタラメの歯止めだったのが、感染対策委員会だった。ところがこれを廃止して何とか部会にした。そして露出を抑えてしまった。今度は政府が経済振興策一辺倒である。夜の街対策も充分に出来ないまま、どこにゴーツーしろというのだ。
菅官房長官によると、現状のコロナ問題は、東京問題なのだそうだ。それなら何故、東京から感染を広げる波を全国に津波のように広げようというのだ。政治家としてのセンスを疑う。経済が重要なのは分かるが、やり方が間違っている。感染を広げるような方法では、経済がさらに深刻化するではないか。
経済対策をするなら、消費税の値下げだ。困っているのは観光だけではない。飲食関係すべてを消費税なしにする。食べ物は国民等しく食べる。この際しばらくは食べ物から消費税をなくすしかない。コロナがなくなるまでの時限立法だ。ものではないから、消費税が復活したときにもスムースに推移する。
コロナは第2波だという意見が出てきている。しかし、最初の波と、今度の波はその内容が違う。一番の違いはこのウイルスの性格が大分見えたと言うことである。だから、重症患者は増えないでいる。年寄が注意深くなったこと。病院での治療方法がある程度見えてきたのだろう。危険なのは室内だと言うことが、かなり徹底されてきた。
サッカー場に5000人と、劇場に1000人ではまるで意味が違う。野外は注意深く対応すれば、安全とみていい。室内は感染源になりやすい。このウイルスの特徴だ。その意味で感染対策はかなり見えてきている。若い人が萎縮する必要は全くないウイルスである。
若い人が感染するのは容認せざるえない。20代で死んだ人は今までに一人だけだ。持病がある人の可能性も考えられる。若い人にはインフルエンザと大差ない感染症である。
死亡者が増えてきたときには、新たな対策が必要だが、今のところはなんとかなっている。医療機関のコロナウイルスに対する治療法が特効薬がなくとも、かなり対応できるようになっている。死亡者が1日20人ぐらいになったときには考えを変えなければならないが、今の状態なら問題が無い。
感染した若い人から、老人に広げることを避けなければならない。若い人は自由に行動して良いが、老人へのコロナ感染だけは起こさないように気をつけて貰いたい。老人が感染すると、重症化して病院が逼迫してしまう。そうなればコロナ以外の患者も困る。
ゴーツーキャンペーンは止められない所まで来ている。じゃらんや、楽天で予約を試してみたら、インターネットの繋がりが悪かった。アクセスが殺到しているという表示が出た。私の体験だけでは分からないが、旅行に行こうという人は急激に増えていると見て間違いない。
たぶん石垣の行政は来島禁止は打ち出せない。だから、観光客は増えるだろう。若い人が石垣島に来るのは大歓迎である。しかし、島には沢山の年寄がいる。老人には是非とも注意して貰う。これだけは配慮した旅行をして貰いたい。