アベ政権は統制を失っている。
アベ政権の批判を今はすべきではないと考えてきた。今は文句を言うより自粛だと主張しても来た。新型コロナウイルスに対するためには、感染をできる限り先に延ばすことだ。そうしなければ医療崩壊になる。ともかく一定期間人間の接触を止める以外にない。そのためには日本中で心をそろえる以外にない。
(この先はアベ政権の批判である。悪口を読みたくない方はここで止めてください。)
ところが、あまりのことである。ここに来て国民の心を乱しているのはアベ氏の存在なのだ。緊急事態宣言して、最も重要な場面である。台湾、韓国、中国、良い結果を出している国は政策が明確である。日本がそこから学べないのは、アベ政権の思い上がりである。国民の問題より、政府の方針がゆれていて、気持ちの求心力を失い始めている。コーチが悪いのでワンチームになれない。
アベ政権を中心にして心をそろえようとしても、もう難しい状況ではないだろうか。これは書くべきようなことでないことも承知はしている。もう我慢が出来ない。一番がっかりしたのは、アベアキエ総理大臣夫人である。3月15日に大分県の「宇佐神宮」に50人でお参りしたというのだ。
全国4万600社の「八幡さま」を束ねる総本宮。この日、昭恵夫人は朝7時ごろに宇佐神宮の元宮・大元神社を訪れた後、車で移動し、午前10時半ごろに宇佐神宮へ。医師の松久正氏が主催するツアーの一行。〈神ドクター降臨 in Oita〉と銘打たれたツアーを主催する松久氏。〈不安と恐怖が、ウィルスに対する愛と感謝に変わった途端、ウィルスは、目の前で、ブラックホールから、突然、喜んで、消え去ります〉ーーー文春記事
週間文春の記事である。このツアーに行くのを安倍総理は知っていたというのだ。一体どういうことだろう。知っていたら止めるべきだろう。小池知事は不要不急の外出の自粛をその直後に国民に要請をしているのだ。この状況下東京都民が50人のツアーで大分までお参りに行くなど正気の沙汰ではない。韓国での新興宗教の集会での感染爆発を彷彿とさせる。
確かに家庭のことは難しい。我が家でもアベさんのお宅と同じで、一切行動は自由である。しかし、さすがにこのツアーに参加すると言えば、なんとしても止める。これは個人の自由とか、女性の自立とか、人格の尊重とか言うこととは別次元のことだ。どれほど大分県の宇佐市の方に不安を与えるかである。総理大臣夫人としてそれが国民の目にどう映るかが分からないということが情けない。
突然アベ政権は豹変して日本に暮らす人に、ひとり10万円配ることになった。すでに予算案を出して審議に入ろうとしている最中の変更である。予算案の組み直しに1週間かかるという。10万円配布は散々野党が要求したとき出来ない、無理だとしていたことではないか。一世帯30万も矛盾はいろいろある。いずれにしても欠点はあるのは当たり前だ。最終判断は政治が行うのだ。
私は世帯30万円の方は関係がなかったが、今度は20万円もらえることになる。別段現状では収入の減収はないから、棚ぼたである。そうした年寄世帯は多いことだろう。予算案作成の段階では財務相の反対で、一律10万円は行えないことになっていたはずではなかったか。
消費税の減税の方がコロナ対策として適切ではないかという。野党の要求も財務相の反対で出来なかった。そもそも30万円給付に賛成だった公明党は今頃になって何故覆したのだろう。もう泥船アベ政権にはのってられないと言うことなのか。
財務相に公文書の書き換えまで忖度させて、迷惑をかけたアベ氏である。財務省には逆らえないはずだった。アベ氏は消費税の10%もそうであったが、財務省の言いなりにならざるえないのだろう。財務相の忖度は総理大臣を言いなりにするためだったように見えた。学校の休校。大型イベントの中止要請。いずれも内閣の内部にも事前の連絡もなかったという。あのマスク2枚も独断専行と言われている。
中国からの入国禁止が出来なかったアベ政権である。その後の日本への渡航制限も遅れに遅れた。そして徹底してPCR検査を行うことが出来ない。各国が何千という検査を行う中、それが出来ない日本に唖然とした。これもアベ氏はすぐに出来るようにすると言いながら、ずるずるときてしまった。
しかも、まだ日本は最悪な数の患者数ではないにもかかわらず、もろくも医療崩壊が言われだした。医療物資が全く足りないというのだ。まさかこれほど日本の準備が足りなかったのかと驚くばかりである。一体アベ政権の国防意識はどこにあったのだろう。国防は武力だけではない。現代の国防は経済、医療、食料と多岐にわたる。絶望的な気分になる。
石垣島に自衛隊基地を作る前に、やるべきことが山ほどある。何もやられていなかったのだ。地方の病院の統廃合が提案されていた。地方再生と言いながら、暮らしの基本となる病院を閉鎖するというのだ。全く日本の非常事態への準備は欠けている。
習近平国家主席来日への政治的配慮での中国人入国禁止が出来なかったこと。オリンピック開催にこだわりすぎて、ウイルス検査の対応が遅れたこと。残念なことにこの状況ではオリンピックの開催が危うくなり始めている。その上にこの状況下でも憲法改正を発言するアベ政権なのだ。すべてはアベ政権のデタラメな、政策のために国難は深まっている。
国難はコロナウイルスではなく、アベ政権である。それでもアベ政権の支持が40%はある。この状態も国難である。どれほどでたらめをやろうが、アベ政権を正しいとする人が、40%も変わらずに存在する。それほど社会不安が強いと言うことなのだろうか。
日本の衰退が始まっていると言うことだろう。このまま行くと、コロナが収まった頃の日本は東アジアの劣等国になる。アベ政権はアベノミクスで経済をごまかしてきただけだ。アベノミクスは実質経済を伴わない。この間明らかに日本の基礎的な産業は衰退を始めている。
夫人の大分行きに意見のない総理大臣である。星野源さんの楽曲「うちで踊ろう」を聞きながら家でくつろぐコラボ映像は一体何だったのだろう。こんな逆なでする感性の人が国家を運営できるわけがない。それでもアベ政権を支持する人というのは一体どういう人なのだろう。野党がダメだからと言う言い訳はもう通用しない。
要するに、アベ氏は官僚の御神輿だろう。野党に変わると官僚と持ちつ持たれつの支え合いがなくなるという不安にすぎない。確かに官僚の劣化もひどい。忖度のうまい奴が出世をしているような世界では、力のある官僚が育たない。アベ忖度官僚が官邸に長年居座り、アベ氏に政策提言をしている。それが世間とアベ氏が遊離している原因である。
こんな無能な官僚が上層部にいることになったのはアベ氏が忖度官僚をばかり、重用してきたからだろう。この状況を苦々しく考えている、心ある官僚がいる。そうした農水省の方にお会いしたこともある。アベ氏がここまで世間ずれしてしまい、自民党とも意思疎通がなくなっている。アベ政権でなければ、日本は非常事態を乗り切るはずだった。
できる限り今は批判を止めようと思っていたが、我慢の限界である。書かない方がいいような罵詈雑言である。失礼だとは思うが、さらに厳しい事態になることを覚悟しなければならない。黙っていたのではさらにおかしなことが行われるだろう。もうみんながおかしいと言わなければならないのではないか。
政府が何もやってくれないのであれば、自分のことは自分で処理するしかない。まあそれが自給自足の精神であるから。暮らしを転換すると言うことになるのだろう。悪口を書くのは気分が悪いが、総理大臣は国民の運命を握っているのだから、言わざるえない。