韓国と仲直りする方法はある。
日に日に日韓関係は悪化している。すでに経済戦争にはいったと見ていいのだろう。現代の戦争は斯うして始まると言うことだ。武力的な攻撃はまだまだ先のことになる。多分そこまではゆかないのだろう。このままでは経済戦争は様々な手段が展開され、互いになにも良いこともない。
仲良くならなければいけない。隣とけんかを続けていて良いことはなにもない。悪いところばかり見ないで、良いところを見ることだろう。政府の誘導に乗ってはならない。
経済戦争も強い方が勝利するはずだ。アメリカほど強ければ、まずは負けない。中国と戦っても勝てるだろうというのが、アメリカ。となると弱い方はどうやって、周囲の強いものを味方に付けるかになる。その点、日本はアジアでは不人気かもしれない。
これで日本の軍事力が圧倒的なものであれば、竹島を奪還などと言う世論が起こるところだろう。丸山議員のような人間がいるのだ。幸いに日本の軍備力はそれほどの力がない。だから、憲法改正をして、普通の軍隊を持つという、アベ政権の考え方は、誠に危険なのだ。
この対立の原因は両国ともにある。戦争というのは常にそうだろう。互いに相手が悪いと主張しているが、両方に対立の原因はある。というより、問題化するような問題を残しておく方が得策という考えでアベ政権は持っている。韓国政府も同じである。両国の国民はヒステリック状況にある。
だから、平穏なときに様々な対立要素を解決しなければならないのだ。深刻化した今になってはもう解決は難しいだろう。なんとか平穏な状態に戻る方法はないものだろうか。
背景には過去の歴史問題がある。韓国とは様々な経済分野での競争関係もある。困ったことだが簡単に収まることはないと見なければならない。でもあきらめるわけにはゆかない。
今後重要なことは、韓国以外の近隣諸国との関係である。中国、ロシア、台湾。東南アジア諸国。こうした国が日本をどう見るかで問題は変わってくる。日頃の日本がどんな関係を構築してきたかである。アベ政権では雲行きは怪しいものだ。
経済戦争なのだから、近隣諸国にとってどちらが経済的に有利であるかが影響してくるだろう。日本トの関係が恩恵のある国であれば、日本の仲間になるだろう。この点で韓国の外交力は全く侮れない。WHOの福島の農産物規制でも日本は敗北した。
アベ政権の外交力は本質から外れている。世界中を訪問しているが、何をしているのかよく分からない。アベ政権は中国を仮想敵国として、わざわざ対立を深めている。このことは韓国と同様の反日感情を持つ国としての中国の動き方に影響するだろう。中国をあなどるが故の失敗である。
アジアに起きている現実は中国を中心に動いている。それを認めるところからしか、日本の外交はない。過去の遅れた中国に捕らわれて、それができないのが、日本の保守層なのだろう。
アベ政権がやるべき事は、ホワイト国除外を止めることだ。3品目の輸出規制で十分である。すでに日本の意思は表現がされた。これ以上やることはやり過ぎである。事を深刻化するだけで、解決を遠ざける。
徴用工問題を国際裁判所に提訴するとアベ政権は、宣言したはずだ。これをやるべきである。そこで結論を出して貰う以外にないのだ。輸出規制で妥協を引き出そうなどと言う手法は、悪い感情を増幅させるだけだ。
何故徴用工問題を提訴せず、輸出規制に出たかであるが、それは裁判で負ける可能性がかなりあるからだ。世界は日本の軍国主義とナチズムが連携した歴史を忘れては居ない。
植民地化されていた韓国に同情が集まる可能性は高い。つまり、国際裁判所の判断が、どれほど公正であるかという点では危ういところもあるのだ。
公正でないとしても、提訴すべきだ。そして裁判で負けてもいい。戦争を続けるよりよほどましだ。負けたなら金銭的負担を国がすればいい。お金の補償で済むのであれば、補償をすればいいことである。悔しいとか、馬鹿馬鹿しいというような感情論で判断しないことだ。
と言いながらもダメだろうと思う。アベ政権はまるで太平洋戦争に向かった、軍部のように判断力がない。今は冷静に客観的判断をする以外にないのだ。