7月の自給作業

   

今年のイネ作りは天候に恵まれている。生育もかつてないほどここまでは順調である。10週目になり、イネは10葉期である。分げつは早いものは1本植で10分げつまで進んでいる。2本植えであると14分げつ。3本植で16分げつというところである。但し、1本植では全く分げつしないという株もちらほらある。1本植の場合、こういう分げつしないという性格の稲が気になる所である。今の考えでは2本植が、捕植の作業が減ること、分げつが安定することで、一番妥当なやり方ではないかと考えるようになった。イネの背の高さは大きいものはすでに60センチある。やはり倒伏は気になるところだ。株元はかなりがっしりしてきている。分げつの出方を見ていると、最初に左右に手を伸ばすように出た分げつの後は、その中心の株と第一分げつの間に出てくる。だから扇子を広げたような形になる。この扇型に出てくる分げつは親株から出る分げつで子分げつである。その子分げつから出てくるのが孫分げつだ。孫分げつがいろいろな方向に分げつが増え始め、四方八方に広がってゆく。今はまだ子分げつの時期。

田んぼは一段落である。6月1杯でおおよその方向は決まった。今年は良いと思う。7月にはいると分げつはどんどん増えてゆく。ここで増えてもらわないと困る。10葉期の葉は弓なりになびかなくなる。そして7月2週目には12枚目の葉はまっすぐと立ち上がる。この頃が幼穂形成期だ。追肥をする時期だ。有機農法では化学肥料と違い肥料の危機のタイミングが難しい。早めにやるよりは少し遅れ気味の方が無難だと考えている。ここから勝負をする部分は穂肥料だけだ。今年はやることは決めているので、いつ、どの位、何を与えるかを考えている。二見堆肥とソバカスとを場所によって変えようかと思っている。すぐ効かせたいなら二見堆肥である。ゆっくりで安全の範囲が良いのであれば、ソバカスにしたいと思っている。家の畑は大根を食べている。トオモロコシが出来来たが多分狸に食べられるのではないかと思っている。後は家の前にオクラとニガウリがある。どの程度できるかはわからないが一応は毎年作り食べている。日よけというか、玄関の風情というか、彩の様な意味合いが強い。

7月には大豆を撒く。大豆の会で今年は少し広く1反5畝ほど大豆を作ることになる。畑をまずもう一度耕そうと考えている。14日が大豆の播種日である。14日に最後の耕しをして蒔くと草が抑えられる。畑の会の土壌分析が出た。やはりとても良い土壌のようだ。特にリンが多いい土壌となっている。トマトはみんな良いようだ。ナスはいつもあまりよくできないのだが、今年も私のはダメだ。見ていると良くできている人がいる。やはり草を良くとっている人だ。ナスも叢生栽培はあまりよくないようだ。野菜はそれぞれに性格があり、難しいものだ。かなりこまめな人でないと上手には作れない。私のようなおおざっぱな人間では、出来る野菜は限られてくる。だから自分に向いた野菜を作ればいいのだと思っている。7月16日には農業塾がある。明治大学の佐倉先生が来て指導してくれる。とても楽しみにしている。その前にもう少しきれいにしておかないと恥ずかしいことになりそうだ。

家の畑ではトウモロコシが実り始めた。毎年良いところで、タヌキに先を越される。たぶん今年もそうなるだろうと思いながら作っている。囲いでもやればいいのだろうが、それがなかなかできないでいる。もし今日やれればやろう。大根は草に埋もれながらもよくできている。トマトも毎日食べる分がある。やはり中球が良くできる。空豆の種は1キロも収穫できた。食べたいだけ食べて、種が1キロも取れたのだから、大満足である。ニンニクも、タマネギも、ジャガイモも今年は十分にできた。トマトも食べる分は問題がないようだ。私なりに自給の畑の形が定まってきたようだ。つまり手のかかるものは作れない。作れないのであれば、食べなければいいという事だ。緑のものはそばが簡単なようだ。今もそばがそばかすを撒いたのでどんどん生えてきている。これを少し伸びたところで食べていれば、夏でも緑の野菜に不自由することはない。

 

 

 

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