佐川証人喚問
ひどい証人喚問であった。あれでは時間の無駄である。官僚のずる賢さだけは証明された。証人喚問というような制度自体が見世物効果しかない気がする。財務省の元官僚が自己保身がどういうものかだけが分かった。これで事が済んだとする自民党の情勢判断がこれまたすごい。世論ではこれで納得できたという人は17%だそうだ。アベ政権をはじめ与党はこの17%の特殊な人で出来ているという事のようだ。民主主義政治というもが完全に機能していない。財務省でおかしなことが起きたということは誰の目にも明らかであろう。総理大臣夫妻が関係した、幼稚園の国有地払い下げの問題である。その元理事長は詐欺師であると総理大臣が発言している。その学校法人の講演会に行こうとした総理大臣も騙されていた事件である。その原因は幼稚園児が教育勅語を暗唱したというので、アキエ夫人が感激したところから始まった。この払下げ価格が公正ではないのではないか、但し証拠が隠されていると、会計検査院も指摘しているところである。
そこまでわかっていながら、ほとぼりが冷めれば終わり。これはもう民主主義という物が成立していないということであろう。60%の国民が森友問題はもう終わりでいいとしているという。民主主義がないがしろにされる原因は経済だろう。証人喚問が茶番であるのは十分わかったが。この茶番を忘れないことだ。こんな茶番が行われる国会で、日本国憲法の改定まで行く可能性がある。へらへら、うその茶番劇を繰り返して、経済だ経済だといいながら、国の方角を誤る。国会という物が機能しない原因は、国民がすぐ忘れるということだ。政治に対する真摯な態度を失った。どんなに腹を立てても、時間がたてば忘れ去る。ヒットラーの登場もドイツ経済を救済したからである。アベソフト独裁も若い人から就職改善で支持されているらしい。どうも格差という物の自覚は、自分が下の階層であっても上昇できると考えさせられるらしい。それはアメリカのトランプも同じである。明らかに上層階層を温存させる政策であるにもかかわらず、選挙に於いてはむしろ差別される側からも支持を受けたという。下層の人々の方が移民や、外国製品に不安が高いということかもしれない。
証人喚問をして真実を探ることなどできない。証人喚問などなくとも、総理大臣夫人の存在の影響力が、日本社会では大きいという現実位誰でも知っている。だから権威付けに利用したいという人は、名誉〇〇をお願いする。日本はそういう事で動かせる社会なのだ。いいように引きづりまわされた財務省にしてみれば、自らの愚かしさに腹が立つことだろう。しかし、いまさら公正さを主張し続ける以外に立つ瀬がない。安倍夫妻が森友学園に騙されたということである。日本会議という名前と、教育勅語にコロッと騙された。それで熱心に小学校の設立を支持をしたのだ。これは確かに犯罪ではない。犯罪ではないが、ここで起きたことは日本の社会の未来にとって、大変な危機だ。安倍夫人は公人として年間一億円もの人件費をかける存在である。それなら、まずは謝罪の記者会見位は行う義務があるはずだ。都合が悪くなったら隠れてしまうことができるというのでは、余りにおかしいことであろう。
アベソフト独裁の困るのは、看板をしょった木偶人形というところだ。木偶人形でいられるというところが、安倍氏の恐ろしさである。にこにこしながら卑劣なことのできる人間である。トランプ氏の様な醜い本音さらけ出す人間とは違う。日本をアメリカに売り渡すことさえできる人間である。日本を世界一企業活動のやりやすい社会にすることがアベ政権の目的だそうだ。それが働き方改革であり、女性活躍なのだろう。企業のために日本の社会を売り渡すとしても、その意味をきづかずに踊らされてやりかねない人間である。ほとぼりが冷めるのは1か月の辛抱と踏んでいるという。この読みが良く当たっている。そうやって生き抜いてきたのが自民党なのだろう。自民党内に反安倍政権の勢いがないのは小選挙区制の弊害である。小選挙区を変えない限り、日本の政治のほとぼりを冷ます不愉快は終わらないだろう。この何をやったところで無駄だという無力さを蔓延さっせ、政治への無関心を導くことが、アベソフト独裁政権の思うつぼなのだろう。