大豆の収穫が終わる。

   

家の畑の2畝に植えられていた大豆は乾燥前で13,5キロの収量だった。自給用には足りる量だった。今年は農作業が追い付かず、だらしない状態だったが、自給分が出来れば大満足である。大豆は自給生活の要の作物になる。昨年は乾燥後16キロだったから収量は減少した。原因は手抜きである。播種した後油断をした。ハトに食べられてしまった。それで半分になってしまった。がっかりして手入れが今一つになってしまったこともある。後半は草の中に埋もれていた。それでも残った株自体の出来は昨年より良かったと思う。大豆の会のみんなが手伝いに来てくれて、枯草の中から拾い出して集めてくれた。一人でやれば何時間もかかる仕事を30分足らずで完了できた。大豆の会の活動はとても良い空気が流れている。今年は3か所の畑で大豆を栽培して、学ぶところが多かった。豆腐の分も出来たし、全体では145キロという事になった。まあまあというところか。

大豆を作るのは肥料ではなくやはり土づくりというのが終わっての総括。窒素肥料で作ると蔓ボケする。これは肥料の窒素で根粒菌がつかないという事らしい。実際に畑でそういう違いも見た。昨年の鶏糞を入れたために失敗したことでもわかる。株段階ではいいぞいいぞと思っていたが、収量が半減してしまった。株は出来ても、一株に2,3粒しか成らない様になる。どれほど大株になっても、幹が木のようになっても、成らないものはならない。それでは全く肥料なしで良いかと言えば、そういう事でもない。ここが難しいところだ。充実完成した良い土の畑の方が出来が良いことも見えてきた。大豆は芳醇な土壌が良い。やせた土地では大豆はダメだ。その充実完成した土壌の方向はどこにあるかだ。落ち葉草堆肥のような気がしている。これを作り入れるのは大変なことになるが、これお根気よく続けて来て、家の畑では大豆は以前よりは豆の付きは良くなった。わざわざ落ち葉堆肥を作るのは大変なことなので、畑を作りながら藁堆肥、草堆肥が入るような畑づくりではなかろうかと思っている。

麦と輪作で作り麦の藁をたい肥化して戻す。この形なら、連作障害が起こらないという、石渡説は継続する価値がある。また稲葉方式の断根挿し木、芽の除去も一定の効果はあるようだ。ある程度の効果ぐらいなら、時間がかかりすぎるので、畑を広げて収穫する方が正しい選択とも思える。今は畑が足りない時代ではない。自給で庭の隅で作るならいいのかもしれないが。庭の畑の株と、機械小屋下の株を比べると、一株当たりの実の付く数は庭の畑の方がいくらか多かった。それは、土の完成度の違いだろう。とすれば、機械小屋の下の畑もあと数年作れば、もっと実がつくようになるのかもしれない。大豆づくりも良い土を作ることが方向のようだ。大豆の場合、田んぼに作り水を入れる方式が、今までのところ一番確実であった。もう一度この方式は試みてみたいものだ。良いタイミングで水を入れることが、実の付けるためには影響が強い。

もう一つの観察は案外日照は影響少ない感じがした。今年の大豆の生育期間、後半は過去最低の日照時間だった。9月、10月の様子からして、これでも大丈夫なら日陰の畑でやってみる価値はあるかと思える。連作障害についてはあるのかもしれないが、克服できるような気がしてきたことも今年の結果にある。ハトやウサギにどう対処するか。これが現状では一番の課題になってきた。近くまでシカが出てきているから、これを防ぐには新しい対策がいるのだろうか。山の畑は諦めて、下の方の畑に移るしかないのか。来年は山の畑で作るにしても、下の方に予備の畑は作る必要がある。みんなで味噌づくりまで進めるとすれば、大豆が獣害で出来なかったでは済まない。ネットに大豆の有機栽培技術の研究が出ている。これを読むと大豆栽培がだいぶわかる。なるほどという事と、違うなという事はある。

 

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