5月の自給作業
家の隣にある畑、手前から、ニンニク、玉ねぎ、オオムギ、小麦その奥にソラマメ、
5月は田んぼの準備である。今年の欠ノ上グループは、それぞれが動き出している。おかげで早めに進んでいる。このグループも誰が中心になっても継続できる形が見えてきている。それぞれが技術を確立出来ればと思う。田植えが6月2日だから、5月中に荒起こしから代かきまでを進める。今年の課題は畦と水路の直しになる。随時直してはいるのだが、弱っている個所がまだある。これが田んぼが始まってからの水漏れにつながる。ともかく石積みの崩れがひどい。丸い河原の石を積んだものだから、すぐ崩れる。できる範囲でも直さなくてはならない。やらないよりはいいだろう。アラオコシをする前に堆肥の散布作業も必要である。これが案外に時間がかかる。田んぼを入水口から、排水口に向けて水が流れるように平らにする作業も必要だろう。手間はかかるが、トンボで均しをしよう。代かきを終わってからも土の移動は試みたい。5月に入ったら、順次時間のある時にやる。
欠ノ上の果樹園の下は3回トラックターで耕した。悪い草がはびこってしまい雑草の根がひどすぎた。良く耕した後にIさんが里芋を植えてくれた。私は、枝豆を植えた。植えた後水やりもせず、雨もなしだったので少し枯れた。里芋はまだ芽が出ていない。里芋は乾燥が良くないから、夏乾いたら、田んぼから水を引いてやろと考えている。枝豆は活着した株は元気になってきた。これが実るころには、枝豆パーティーだ。家の方の果樹の下は、現在菜の花が種になり始めたところである。もう少ししたら耕して、小松菜や大根など播いてみたいと思っている。ひよこの小屋の前のじゃがいもはすごい勢いで成長している。畑の方のじゃがいもの倍にはなっている。じゃがいもが土が肥えていた方がよくできるのは、短時間の生育作物だからのような気がしてきた。今年はアスパラが元気だ。少しづつ増やしたものが、10株ぐらいになった。もっと多くしたいと考えているとなかなか食べることが出来ない。ラッキョウもだいぶ大きな株になったので、今年はラッキョウ漬をしてみよう。
プランターや不織布の袋による栽培の研究を続けている。この経過も気を付けておきたい。山芋は芽が出始めた。長ネギは枯れてしまうものもあったが、勢いを増しているものもある。ともかくニンジンはいつでもよい。トマト、キューリはすでに植えてある。いつもなら、5月は苗の植え付けが集中するのだが、すでにおおよその苗を植えてしまった。後はピーマンとナスぐらいだ。今年の春は暖かくて、苗の進みが早かったこともある。プランターは暖かいところに移動できる。陽だまりに置いてあるので、早めに植え付けても大丈夫と考えた。キヌサヤエンドウは、あちこちで実を鳴らせているので、2月からこの調子なら、5月一杯は食べられるだろうか。トマトもすでにハウスの中にも植え付けてある。苗が出来すぎて、だいぶ余ってしまった。ソラマメは豊作である。
畑は小麦と大麦が穂をそろえて美しい。田植えが終われば、麦刈りをしたい。例年、お茶摘みの準備をしてきたのだが、今年はすっかり任せてしまった。新しく実行委員会方式でやるそうだ。私は実行委員会に入っていないので、一参加者という立場でお茶摘みをさせてもらえる。ありがたいことだ。こうして、私の役割が、農の会から無くなってゆくことが、私の理想である。どこの誰でも継続できる形が、市民組織の一番重要なことだ。農の会における食料の自給ということの基本形は出来上がっている。農の会の苗代を見ると、グループごとに状態がまるで違う。違うことがいいのだと思う。自学自習の所がいい。自給農業で大切なのは、自分の発想である。専業農家にとってやりやすい方法が、市民的な自給農には、適合しないことがほとんどである。これに気づかず、専業農家のやり方をまねると、つまらない農業になってしまう。