節電と計画停電
今思えば、震災直後の計画停電は何のためだったのだろう。友人が、まるで嘘だったことを数値で示している中部大学の武田邦彦氏のブログを紹介してくれた。これが原発の嘘。今言われている15%節電と計画停電の騒ぎは、何を目的にしているのだろう。原発擁護キャンペーンである。原発が止まれば、電気が足りなくなる。停電で大変なことにならないと困るのだ。つじつまが合わせをしている。もしリアルに電力が足りない部分は、電力消費ピークの数時間である。原発を再開しなくても、電力は今は足りている。河野太郎氏のごまめの歯ぎしりでは、そう言うデーターを送ってくれる。自動販売機業界のように、関係ない時間に明りを消しておくなど、カモフラージュのための節電である。節電の本当の意味を確認しておく必要がある。電力ピーク時1時間に電気を使わない工夫である。
電力ピークを、リアルタイムで公表すべきだ。「只今、99%まで電気使用量になりました。電気を切って下さい。」と言うような形で、この時だけ、節電を呼び掛ければ良い。野外の自動販売機など、誰が電気を抜いても構わない。そうすれば、工場でも、企業でも、操業に差し支えがない。何故、そうしないか。それでは原発が要らないということに成ってしまうからだ。原発は速やかに再開しなければ、大停電が起きて困らないとならないからなのだ。電力会社は嘘ばかり付いて来た。政府は、玄海原発の安全を保証してくれるそうだ。何故福島第一の安全を保証してくれないのだ。何故玄海原発が急に安全が確保できたのか。どんな安全対策をしたのか。安全レベルの見直しはまだ出来上がってもいない。国際水準を変更しようという位だ。日本はどういう基準で対応したのか。何故通産大臣が安全保証を確約すれば、知事が納得できるのか。佐賀県知事の安全意識は、政府の顔色か。
こうやってまた、嘘で固めて、次の大惨事を待つと言うことか。原発を再稼働するなら、国民全体合意が必要である。国民投票でも、総選挙でも、是非ともやって欲しい。原発事故の収束の見込みすら立たない段階での再稼働は、あってはならない。本当に電気が足りないなら、節電はする。自動販売機が動いている間は、緊急事態ではないのだ。自動販売機が電力ピーク時にとまらない電力不足はあり得ない。自動販売機を止めない位なのだから、本当に電気が足りない訳ではない。騙されてはならない。すべては、原発再起動キャンペーンなのだ。突然の大停電くらい演出しかねない、嘘で固めた電力会社だ。もし本当に足りないなら、リアルタイムの電力使用量の公表である。できないのではない。やろうとしないのだ。今言われている節電キャンペーンは、電気料金を使った原発必要論のキャンペーンだ。原発安全コマーシャルと同じだ。
と書きながら、節電は大いにやるべきだとは思う。野外の冷蔵自動販売機などいらない社会が普通の社会だ。電気は極力使わない社会がまともなのだ。そして、エネルギーも地域自給を目指すこと。都会の為に、地方が危険な発電だけを担うような社会は良くない。送電するような仕組みは出来る限り止める。地域が地域の為の発電を行う。自給の為の発電であれば、原発のような危険な仕組みを利用しない。自給の為の発電であれば、再生可能なエネルギーを求める。生活から出来る限り近い場所で、発電を行う。屋根の太陽光で暮らしの部分が可能なら、高いも安いもない。足りなければ電気を使わないだけだ。出口のごみ処理が、小さく暮らしの中で行うのが一番のように。入口のエネルギーも小さく暮らしの中で行うのが、一番のことである。
昨日の自給作業:麦刈1時間 脱穀3時間 累計時間:47時間