小田原の土壌の放射能汚染
ここにきて、新茶のシーズンである茨城でもお茶がセシュウムに汚染されていた。やはりお茶は少し他の作物とは違う汚染の仕方をするようだ。新芽に樹木が貯めていた、栄養分が集まって行く。その時にカリウムと同じような過程で、セシュウムが新芽に集中した。葉面散布した化学肥料が、その年の新芽を大きくするということに似ている。100キロ程度の距離の地点と300キロ地点の小田原のお茶が同じような汚染状況である。放射能の汚染の広がりについては、距離だけでは考えられない部分がある。土壌の汚染状況について、もう少し詳しく知りたい。小田原の土壌の汚染については、97べクレル(根府川)と言う3月30日の測定が1回だけある。これだけですべてを判断して安全であると、県のホームページでは、今でも表示している。にもかかわらず茶が安全では無いので、自粛しろと訳の分からない言い方に成った。自分で測定する以外安全確認は出来ない。
田んぼでは、土壌のセシュウムが5000ベクレルになると、玄米が500ベクレルに成るとされている。移行計数0,1と言うらしい。97であれば、10ベクレル程度と言うことで良いのだろうか。お米の場合年間100キロ食べる訳だから、お茶とは違うことに成る。お茶の移行計数は8ぐらいあるということに成る。水田土壌でいえば、福島県では何万ベクレルもあるところが広がる。それでも一番低い南会津市では100程度で小田原と変わらない。距離で判断できないというところである。野菜の移行計数は、葉物野菜については移行計数はお米より低く、又トマトやナスのような、果菜類はお米と同等かそれよりは高いのではないか。小田原ではこれから、梅であるが梅を測定してみれば、このあたりは相当見えてくるはずである。タケノコでは高い値が出ているところがある。やはり新芽は高い値が出る。芋類は移行計数は、0,1より高いと見なければならない。農水省は移行計数を早急にホームページに出す必要がある。
いずれ政府や行政に期待しても無駄なことだから、生産者は各々自分で測定をしなければならない。同じ小田原でも畑によって違うということになる。と言って、検査機関は満杯で、当分やってもらえないでいた。まごのりさんが友人の藤原さんのところで出来るということを調べてくれた。有害物質削減ネットワークと言うところである。早速お願いして、20日に測定してもらえることになった。卵、土壌、お茶をまずお願いした。今月一杯には、結果が出るようだ。田植えには間に合う。セシウムは自然放射能として土壌には一定量ある。小田原の測定はない。あくまで推測だが、その量は5から20ベクレル前後だったとみられる。ただし、地中5センチから20センチの測定である。それと比べて現状がどのレベルかが分かれば判断が出来る。いずれにしても、福島市の小学校の校庭が7、627ベクレルで問題ないとされる。さすがにこれは疑問だが、100ベクレル程度で不安がることは神経質すぎるのかもしれない。
農の会の田んぼや畑には、子供たちが集まる。安心して活動に参加してもらうには、正確な調査が必要である。この費用は東電に対して要求すべきものなのかもしれない。そんなことを言っている場合ではないので、ともかく調べることである。そして線量計を購入して、比較して行けばある程度のところは判断できるはずである。小田原市では、今となって県にお願いして合同庁舎で測定している。無駄とは言わないが、数値に問題が出ないだろうとなってからの対応にすぎない。加藤市政の特徴である。今小田原市が問題にしなくてはならないのは、剪定枝の焼却である。新芽に集まる放射能が、焼却炉で燃やされていることである。お茶の新芽は濃度を越えていたのである。樹木の新芽を燃やせば、周辺に放射能が降り注ぐことにならないか。そうした基準が無いから、構わないではすませられない。せめて判断がつくまで、飛散しないように、剪定枝はどこかに積みあげて置いておくべきではないか。