なんくる農園の畑人日記

   

農の会の野菜の会を中心で運営しているMさんが 「なんくる農園の‘畑人日記‘」を書いている。この内容が素晴らしい。最近はこのブログに沿って笹村農鶏園の作業を考えている。理解できないところや、質問のあるところは、火曜日に集荷場では会うのでそこで確認する。これは本当にいい勉強になる。先日伺ったのは、タマネギが未熟たい肥を嫌う理由である。タマネギ苗の植え付けのことを読んでいると、タマネギにはたい肥を使わないほうがいいという見解に出会う。しかし、小田原のタマネギ農家は牛フンの堆肥のまさに未熟品を5トンから10トンも入れる。これで密植して大玉のタマネギを大量に収穫する。昨年ジョイファームの有機農家の方から聞いた。そのやり方は実に大胆で、苗の大きさと堆肥の腐熟との兼ね合いを上手くとらえているようだった。専門の農家の人の技術はすごいものである。小田原では市民のタマネギ体験農業がある。

Mさんによるとタマネギバイが問題だ。と言われていた。未熟たい肥の臭いが虫を呼び込み、卵をうみつける。それでタマネギの苗が腐ってしまう。だから完熟たい肥でないといけない。こう教えてくれた。腐植と虫の関係という点が実に面白い。最低でも2週間は間を空けて、もちろん1カ月と期間は長いほどいい。早速今年は教わった通りで進めている。昨年タマネギは相当にやられてしまった。今年こそ、タマネギの自給を達成したい。つまり、365個は必要。400本の苗を作ること。実は今年は苗のトレー蒔きは成功した。400本はあることになる。植え込みのベットはもう整備してあるので、後はタイミングだと思っている。なんくる農園では極わせはすでに植えたようだ。私は保存の効く晩生しか作らないから、今週中がいいかと思っている。畑人日誌を読んでいただけば良く分かると思うが、これほど実践が公開されている情報は、唯一ではないかと思う。

なんくるの名前で分かるように沖縄で勉強されたそうだ。作物の平均レベルのたかさが、まじかで見ているのでよく分かる。実に頭の中が整理されて来ている。野菜をやれる人は頭の整理がいい。それだから、複雑に絡み合った、無数の野菜の播種から苗作り、そして畑の片づけが、可能となる。私は稲と小麦の2つですら、一か所でやると頭の中がパニックになって寝てもいられなくなる。「なんくるなるさ」はケセラセラらしい。出来ないくせに、突き詰めてしまうのがいけないのかもしれない。もう大豆の収穫もある。一人では到底無理だ。稲刈り、脱穀、籾すり。小麦の播種。大豆の収穫。重なってゆく作業が、何とかなるのはグループでやっていて、誰かが指示をしてくれるからっだ。市民的自給にはこの仕組みは案外に重要。そこに、なんくる農園の畑人が要点を指示してくれる。これは実にありがたい。

最新のブログでは豆類の収穫が出ている。さりげなく大豆の会のものは、まだ少し緑が残っているので、収穫はもう少し先と書いてくれている。20日21日が収穫となると連絡が来ていた。昨年より1週遅い。昨年は早く収穫したので、発芽が悪かったのではないかという予測があった。脱豆機の要撃が良くない可能性がある。そこで、一部種にする分は別に保存をする予定。12月に入っての脱豆作業で併せてやればいいかと思う。大豆の後は、Mさんが麦を作ると言われていた、麦、大豆の輪作がどんな結果をもたらすかも、興味がある。このブログには五平餅の作り方が丁寧に載っていたりする。そういうのも、さりげない連絡事項ということなのだろう。

昨日の自給作業:藁の片づけ2時間 累計時間:13時間

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