生(いき)ごみたい肥実証圃場
久野の峰線に実証圃場を作った。小田原市が作ったということにはなるが、実際には生ごみクラブで作った。生ごみクラブとは小田原で生ごみのたい肥化の推進協力をしてゆく組織である。実証圃場は6つの区画に分かれている。一区画が3㎡である。A区画が報徳小学校の生ごみ処理機の乾燥生ごみ。1反換算で10トン。実際には30キロ。B区画が報徳小学校の堆肥1反換算で5トン。実際には15キロ。C区画が報徳小学校の堆肥一反換算で3トンで9キロ。D区画が農協で普通に売られている。牛フンたい肥を一反換算で5トン。実際には15キロ(湿気ているので換算上20キロ)。E区画が段ボールコンポスト、一反換算で5トン。実際には15キロ。以上が堆肥投入区。5トン納入が3種類となる。そして、比較のためにF区画が無肥料区画となる。
ここまでの手順を記録しておくと。10月18日に畑をユンボを使っての開墾。畑の状態は建設残土に近い状態。コンクリート片や大きな石、ガラスや瓦やタイルが相当量混入の状態。20日にトラックタ―で耕運。やはり大量の石が出る。25日に堆肥を投入し、管理機で耕し混ぜる。相変らす大きな石が出てくる。11月9日に菜花を植え付ける。菜花の苗は田中さんが準備してくれる。写真は11日に撮影したもの。基本的な土壌は無肥料状態の残土と考えていい。普通なら畑にはしない土壌である。堆肥を投入し、2週間置いて、菜花の苗の植え付けを行った。土壌はある程度の湿り気があった。植え付け後は水を与え、藁で根もとを覆った。
すでに状態の差が出てきている。苗植え付け時点でも土の状態はかなり違い、堆肥の入れ過ぎの感があった。A区画は乾燥が進んで苗は萎れてきている。BC区画はそれほどでもないが、土が乾き、苗も萎れてきている。D区画は農協の牛フンたい肥区で、一番元気な状態である。堆肥がかなり水っぽかったためかと思われる。次に元気なのがF区の無肥料区画。そしてほぼ同じ程度なのが、E区画の段ボールコンポスト区。
実証圃場の奥には、家庭菜園コーナーがある。ここは生ごみ堆肥を使って家庭菜園をやりたい人にお貸しする。1坪程度で年間1000円の指導料をいただく。場所は久野の丘の上で、フラワーガーデンからもそう遠くない。堆肥が出来るが、使う場所が無いという人に是非利用してもらいたい。
今月の28日には、小田原市の諏訪の原にあるフラワーガーデンで、生ごみフェスティバルが開催されます。ここでは、生ごみたい肥を使ったキャベツとブロッコリーの、展示を行います。生ごみたい肥がいかに素晴らしいたい肥であるかを見てもらおうと考えています。参加は作物は市で配布した、キャベツとブロッコリーの苗が中心です。ただし、生ごみ堆肥を利用した作物であれば何でも構いません。写真参加もあります。参加賞には素晴らしい間伐材で出来た、プランターカバーが出ます。優秀な作物には市長から表彰があります。
昨日の自給作業:小麦の播種3時間 菜花の植え付け 累計時間:8時間