フェーズ6
初めてのフェーズ6が出た。なんだか気が抜けた緊急警報だ。今更豚インフルエンザなど、当たり前になった。今回のインフルエンザは、感染力も病原性も、今まで流行してきたものと変わらない。今回の事でいくつもの教訓がある。この馬鹿馬鹿しかった、フェーズ6の経験を充分に生かして、必ず登場する新型感染症の出現に備えなければ成らない。まず、最初の教訓はWHOの言う事など、鵜呑みにしてはならないという事。国際機関などというと、日本の駄目な厚労省よりはだいぶ増しだろうと、何となく有難がってしまうが、相当適当で、思惑充分の組織と考えておいた方が良い。今頃、フェーズ6を出す機関である。次は、原因究明が全くされなかったと言う事。メキシコの豚が感染源らしいと言う事は出たが、その後の実態調査はまるでされている様子もない。これこそ怖ろしいことだ。エジプトでは豚を全頭淘汰した、すごい事件が発生したが、事の真相はどこも興味すら持ち合わせていない。
新型インフルエンザには、今回だけは感染しておいたほうが良い。スペイン風邪のときもどこかでウイルスが変異して、強毒化したとされている。第2波3波の深刻な被害は、強毒化したためとの推測もある。もしそうなら、人人感染の中で、ウイルスは強毒化する可能性があると言う事で。どのインフルエンザウイルスも同じリスクが存在することになる。そう、こう言う事も何もわかってはいないのだ。分かっては居ないが、もしスペイン風邪の事態が再来するとすれば、今回感染した人は幸いである。次の免疫が出来ている可能性が高い。感染力と言えば、60歳以上は免疫があるという、例の根拠のない推測も、充分に検証しなければ成らない。WHOはこの検証には取り組んでいるのだろうか。素人考えと前置きするしかないが、強毒の鳥インフルエンザが人に感染する事例も、同じく若年層が目立つ。若者がフライドチキン好きだからという訳ではない。多分インフルエンザというウイルスの性質に、そうしたことを起こす何かがあるのだろう。
日本政府の対応は概ね良かったと思う。水際で食い止めようとしたことが、パフォーマンスに過ぎなかったとしても、その予行演習は必要な経験であった。水際での防御は、国交断絶でもしない限り、不可能だと言う事がわかった。何万人も死者が出ているような状況になれば、鎖国すら考えなければならない。その時に、経済優先化、人の命か。と言う選択が起きるだろう。平時に今回の教訓を基に対応を決めておく必要がある。緊急時の判断力こそ、政治の力である。多分そのときは鳩山兄が総理大臣だろうから、よろしくお願いします。厚生労働省には残念ながら、緊急時充分な対応が出来るだけの、体制もないし、能力もない。そのことも今回の予行演習の良い教訓である。病院の発熱外来体制の不備。これなどはほとんど何も準備が無いし、いざと言う時には、お手上げ状態である。とすればどう我が身を守るかは、国民各々が考えておくしかない。命を人任せという訳にもいかない。
感染症の考えて到る結論はいつも同じ。大規模畜産の見直し。巨大化した畜産業。100万都市が垂れ流しで存在するような、巨大養豚場の存在。中国の原子力発電が日本のリスクを高めるように、中国の巨大畜産は世界の感染症の、発生源になる可能性がある。一端新型感染症が現れれば、世界の人間が等しく、リスクを負うことになる。世界が新型感染症でパニックになる前に、巨大畜産を禁止すること。当然、このことの実態調査をまずすること。科学的に巨大養豚場で起きていることを調査すること。メキシコで起きたことを十分に調べること。インドネシアで起きている、鳥インフルエンザウイルスと豚の関係を調べること。日本が率先して、調査に充分費用を出す。平行して、国内の発熱外来体制を根本から見直す。病院が対応できないとすれば、どうやって個人が家庭内で対応するか。マスクだ、うがいだ。こんなことではないはずだ。充分休息をとる。健康生活を送る。
昨日の自給作業:8時間 苗とり、代かき 累計時間:18時間