プチベール

   


今日から仕事始めだ。子供の頃は一日でも長い正月を味わいたくて、7日までは正月だと思い込もうとしていた。7草粥というの行事があるのだから、まだお正月ではないか。そう言ったりした。それぐらい正月は楽しみで嬉しかった。正月起きると、新しい下着に着替える。何かは新調しないといけなかった。下駄とか、帽子でも良かった。大抵は雪があったが、子供にはまったく関係がなかった。住み込みで勤めに出ている。兄さん姉さんから何かもらって、嬉しさを爆発させようと、何の遊びをしようかと、雪などものともせず大騒ぎをした。珍しく新調した服を汚してはいけないというので、子供心に大変な事態だった。すごろく、カルタとり、こま回し。竹馬。そり遊び。雪の中の棒野球。棒野球というのは全国的にあった遊びなのだろうか。山梨の地域的なものか。小枝を木の棒で軽く跳ね上げて、それを遠くに飛ばす。

今年の正月は暖かかった。気象庁が寒く成る予想に変更したので、これは暖かいな、と予想したらそのとおりだ。気象庁の逆を行く。本気でそうしている。去年は大型台風を予想した気象庁。結局一つも上陸せず。何故外れるかの検証を、ブツブツ。写真はプチベールだ。予想の通り、さしたる味のものではない。もう作る気はない。何故作ってみたかといえば、こうした新しい苗販売がどう展開するかに興味があるからだ。種は販売しない。苗だけを比較的高値で売る。家庭菜園が対象であろう。専業農家にしてみたら、苗を購入してやる農業では、成立しない。ただしよほど差別化できる商品なら別だ。プチベールがビックリするほどおいしいなら、要注意。幸いというか、案の定というか。さしたる特徴のないものだ。寒さに強いというのはいいかな。

仕事始めはクンタン作り。籾殻はどう燃やしても燃やすのは簡単。消すのが大変。昨年はドラム缶で密閉する方式で。良かったのだけど、今年はどうもドラム缶に穴が空いて消えきらなかった。仕事始めから失敗した。ドラム缶一つで米袋2袋しか取れなかった。まだ足りないので、もう一度やるつもりだ。遣り残しといえば、ついに最小限の家は年を越した。水彩人展が終わるまでは仕方がない。水彩人は今回第10回の記念展。あれこれ企画もあり、経費の捻出にも苦労している。事務所としては頭も痛い。会期中講習会も行う。私は14日の午後行う。その準備もしている。本質だけ伝えるつもりだ。絵を描く方法を、要領を教えるのは、簡単なことだ。しかし、そんなことはどこかのカルチャーセンターで習ってもらえばいい。絵画というものが、この時代にどう存在しているのか。このことをどう伝えるか。

今年は私の生まれてからの60年で最も、激動の年になるだろう。中東の戦争も拡大し、泥沼化しそうだ。日本のパレスチナ人道援助は何を意味するのだろう。小泉氏の置き土産の農業支援は現地では、まったく不評のようだ。パレスチナの分裂の実状の中で、占領する側の論理で、行う人道援助。アフガンも同じだ。一方で武器。一方で援助。援助になるどころか、対立を深める原因にもなりかねない。何をすればいいのか。これが判らないのでつらい。コメントでパレスチナの歴史をわかりやすく書いてくれた方が居られる。参考になるので読んでいただきたい。日本国内も価値観の転換が必要が迫られる。大変な時代ではあるが、次のまともな生き方の時代への入り口のような気もする。

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