小田原市の市会議員選挙

   

小田原市市会議員選挙が始まる。選挙というものに初めてかかわった。まさか選挙にかかわろうと言う事が、あるとは思いもよらなかった。何とかかんとかキャプテンという立場で、ここまでかかわってきた。構想としては、あれこれあった訳だが、知らない事ばかりで、どこに力を入れたらいいのか、つくづく難しいものだった。ついに、今日になってしまった。もう一度、元に戻って見ても他のやりようも思いつかない。学んだ事は多い。日々の暮らしにとって、一番直接的な市行政のあり方をチェックして行くのが、市議会。ところが、これが機能しない理由が、見えてきた。まさに、市会議員を作り出しているのは、小田原市民だと言う事。

今回、城下町ホール建設見直し署名、35000が集まった、市民が沸騰しているはずの問題。この紛糾の最中に、市会議員選挙が行われる。そこで、立候補予定者37名にに、どのように考えるか。緊急アンケートが行われた。驚く結果だ。19名は回答なし。63億円の市民の税金を使う大きな計画に、意見を表明できない、こんな市会議員というのは、許されるのだろうか。考え方がわからないで、どうして選べるのだろう。回答をしてくれた候補者18名その内9名が計画に問題ありと答えている。城下町ホールを見直してもらいたいと考える者としては、この9名の候補者にはどうしても当選してもらわなくてはならない。私がキャプテンをしている、佐々木さんは問題ありとする一人だ。新人候補者に問題がないと考える人が居るとは思わなかったが、新人のうちにも回答すらしないという驚くべき人も居る。63億円の出費に対して、考えを表明出来ないような人が、何で市議会に新人として立候補するのだろう。

この問題では、自治会総連合という組織が、各地域の代表である連合自治会長に対する説明も無いまま、当然自治体総連合という組織全体の合意なしに、一部理事会の協議だけで、総連合の要望という形で、市議会に対し推進の陳情書を出している。これは自治会総連合という組織の性質から言っても、又民主的な運営という原則から言っても、明らかな違法行為である。何故、このような無理な陳情書を、このタイミングで出さなければならなかったか。明らかに政治的な行動であろう。さらに、その違法行為に基づく、推進の陳情を、市民の総意として、市長は議会で答弁している。違法の上塗りのようなもので、市議会の審議自体に違法性が生じるのではないだろうか。そうした答弁をしたいが為に、連携しているとしか思えない。

山本理顕設計工場というところは、随分芸術的な設計思想をもっているようだ。独特の個性豊かな設計思想をもたれている。私も絵を描く人間として、尊敬もする。評価したい。しかし、そうした斬新な、冒険的建築思想は民間の建築でやって欲しい。例えばガウディーの建物もおもしろいとは思うが、あんな物に住みたくはない。あんな教会は尊敬できない。遊園地ではない。という人も居るのが、公共事業の背景だ。先駆的な仕事もいいが、公共事業では避けて欲しい。出来れば自分の家でも作るときに、思い切って奇抜な物をやって欲しい。山本理顕氏によると、設計家は行政と戦いだそうだ。行政は設計家を下に見て、自分の建築思想を評価してくれないと考えているようだ。そうした個性豊かな設計家にお願いしたところから、今回の間違いは始まった。その間違いを正すのが、今回の市会議員選挙のはずだ。

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