5月21日ー日曜日ー晴れ

   

小田原駅で、教育基本法の改定反対のビラまきを、2時から1時間半やった。
思ったより取ってくれた。13人で配ったけど。用意した1000枚ぐらいは手渡せたと思う。私学の教員組合が、音頭を取ってくれて、神奈川全県的に10箇所ほどで、一斉ビラまきということのようだ。何でもやりたかったので、飛び入りで参加させてもらった。

立川では、ビラを自衛隊官舎に入れたというので、逮捕され拘留が、3ヶ月に及んだ事件がある。日本は既にアグネスティーの対象国になっている。立川ビラ事件は地裁では無罪、高裁では有罪。今最高裁で審議が始まったところだ。ちょっとの間に、日本も治安国家になってきた。盗聴法や、共謀罪と。戦前の社会に戻りつつある。大げさじゃなく、こんな風に、変わってゆくのだと危機感が強い。

この位なら、まだ我慢できると、大したことは無いと、ちょっとかいくぐっていれば。と思いきや、じわじわきつくなった。すこし、言いたい事言うのさえ、やばいような空気が漂ってきている。
近所の人に、「あんまりやんない方がいいよ。お年寄りも見ているから。」したり顔で言われた。こういう圧力が一番怖い。

国家の為政者と言うのは、いつの時代でも、自分がやりいいようにと言う事で、様々国民の権利に触れてくる。当然のことで、この辺は誰が上に立ったとしても、そんなところだろう。組織と言うものの必然と考えて置いた方がいい。問題は、国民が押し返すかどうかにかかっている。
韓国やフランスの最近の動きを見ると。まるで、日本と違う事が分かる。権利と言うのは勝ち取る物だと言う事がよく見えてくる。

時々はビラ配りに参加するが、これが効果が少しでもある、などと、思っているわけではない。何かやらずとおれないだけだ。効果も少しはあるだろうが、反感もかっているので、結局いい勝負だ。
私が歩いている時、こういう正義を振りかざす連中に出会ったら、厭だろうなぁー。と思っていながらやっている。どこか、屈折した気分だ

厭な思いさせた人には申し訳ない。

午前中は、お茶畑の草取りを皆でやった。驚くほど草が減っていた。去年は真剣に草取りしたので、かなり減ってきたようだ。お茶畑をはいずるように、お茶の下側に入り込み、つる性の草が、生えているのを根こそぎ取る。つる性の雑草が4種ぐらい、生えている。勢いは弱まっているので、今年頑張れば、さらによくなるだろう。

土の状態が、すばらしく良くなった。ふかふかで、ミミズの数がすごい。ともかく、土のにおいがいい。どういいかというと、山の土のにおいだ。荒れ果てた、お茶畑がす晴らし状態に変わってきた。時間がかったが、年々自然の雑木林の土壌に、近づいているような感じだ。お茶も気持ちがよいだろうが、私達も半日気持ちよい作業をさせてもらった。

ビラ配りの後はそのまま、9条の応援歌展に出す絵を描いた。
分かれ道の絵だ。根府川の丘の上で、海とミカン山を描いたものだ。風が吹いてきて、海はかなり荒れているが、もう春のようだ。ミカン山の方は、随分荒れてきている。まだ冬の状態だが、少しは春めいてきている。農道が、やけに目立つようにある。少し登ると、この道は分かれている。その辺りが、切りとおしになっている。削られた地表に草がへばりついる。ミカンが盛んだった頃を、思い起こさせる辺りだ。

やっと完成させた。

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