のぼたん農園の水生植物と水の流れ

「ミズオオバコ」回りに出ている笹の葉のようなものはコナギ。これは除去しているが切り無く出てくる。ミズオオバコは随分大株になり、溜め池の半分位は占めた。20株くらいあるだろうか。なかなかのものだ。

一日花で寂しいのだが、少し寂しげな風情のある花だ。最初は白かったのだが、だんだんピンクになってきた。何故か季節で色がだんだん濃く変化してきた。というより、株が充実してきて色が濃くなったのかも知れない。
先日、ミズオオバコの葉を採ってお浸しにしてくれたものを食べた。アクモナクなかなか食べやすいものだった。もう少し増えたならば、どんどん食べたいものだ。いつか試食できるようにしたら良いかもしれない。

アカウキクサのような浮き草。これが大きくなるのかと思ったのだが、どうも違うもののようだ。アカウキクサはとは言いきれないが、それでも浮き草が増えてくれればそれはそれでいい。

下地さんが自分の田んぼから見付けてくれて、持ってきてくれた浮き草である。下地さんは石垣島で有機農法で稲作を続けられている方だ。ミルキーサマーという品種を作られている。昨日はわざわざビールかすを、のぼたん農園に届けてくれた。

水ワラビと思われる水草。溜め池に最近復活してきたものだ。素人の私がそう思っただけで専門家に特定して貰ったわけでは無い。石垣島の絶滅危惧種が二つも再生してきたと言うことは、もしかしたら、アカウキクサも表われる可能性はある。

これもが水ワラビかも知れない。また違う水草かも知れな、そこにモヤモヤと茂っていて一部が立ち上がってきた。何故か下の方の水中にある葉と上の方に出てくる葉では形状が違う。こういうことは水生植物にはある事らしい。この植物も食べれるらしいが、まだ食べてみていない。

これは0番田んぼに自然に現われたアオウキクサに似ているウキクサ。といってもチョウチョのような形をしていて、少し小さい。小田原のアオウキクサとは少し違う。これは干川さんの田んぼにも沢山あった。これでも増えてくれれば良い。
こうしたウキクサを田んぼには悪いものと誰が判断したのだろうか。ウキクサはあった方が良いと思っている。腐食が増える。アカウキクサであれば窒素固定能力も高い。通年湛水して増やすことが出来れば土壌良くなるはずだ。

これは溜め池では無く、9番田んぼにあるタイモ。福仲先生が野生化していたものを持ってきてくれた。乾いたり、時々このように水没したりしながら、何と枯れないで成長はしている。肥料が無いだろうから今日よみがえり堆肥を入れたい。

8番田んぼに流れ落ちている水。不思議なことに、溜め池で湧いている水の量が田んぼの間を流れて、8番田んぼまで来てむしろ水量がわずかだが増えている。上の田んぼの水が縦浸透や畦からの漏れで徐々に下の田んぼに送られているように思える。

水が満水になっている、3月20日田植えの田んぼだ。7週目である。植えた苗は頂いた2.5葉期のヒトメボレの苗。田植えで停滞が1週間ぐらいだった。ということはそろそろ播種10週目と言うことになる。3本植えにした。やはり30センチ角に植えた。
思ったよりも順調な生育をしている。平均して10分けつ以上である。3本上田からかも知れないが。稚苗であると風で痛むことが少ないことが分かった。また2期作と1期作ではかなり違う成長になるようでもある。

ここはマンゲツモチの直播き田んぼ。3月27日に直播きをした。9週目である。やはり直播きは安定した成長になる。やはり直播きの株は成長の様子が違う。良い分ゲツもしているし、ぱらっとした感じが悪くない。石垣島は風が強いためか、直播きの方が明らかに生育が良い。
もっときれいに代掻きをすべきだった。実は田んぼの造成で盛り土部分と、削り出した地層の部分がある。表面的には平らなのだが、土の状態が大きく違う。盛り土の部分はトラックターが動けなくなる。一方削った部分は荒起こしをすると石が出てくる。1年目でイネが十分出来る状態では無い。
小田原の直播きは30センチ角の点蒔きをした。4月24日である。1週間で90%の発芽が見られるそうだ。こちらも直播きが上手くゆきそうである。まだ草は出ていないらしい。コロガシを始められるまでそう草は出そうも無いらしい。
これから梅雨の時期である。水に関してはそう心配はいらなくなった。10枚の田んぼが作れる場所であったことが確認できた。その点ではひとまずは安心である。来年の為には溜め池を広げることと、通年通水してひこばえ農法の研究をしたい。
ひこばえは刈り取った稲株から出てくる芽のことだ。ひこばえでどの程度とれるのか。どの程度のお米になるにか。石垣島ならば小田原などとは違う結果が出る可能性はある。少し高い位置で稲刈りをして大きな稲株を残すことにする。
お米には問題があるかも知れないが、少なくとも藁を田んぼに返すという意味では、充分意味があると思う。それで2期作目が取れるのであれば、省力的で耕作してみるだけの意味があるだろう。どのみち水はいつも張り続けなければ、足りないはずである。
昨日ついにイノシシの足跡を発見。以前イノシシの来た場所に水牛を置いたらば来なくなったので、今日行ったら水牛を置くことにする。