軍事攻撃に対する国民保護

田植えの終わった2番田んぼ。
石垣島に中国軍が攻めてきたときに、住民はどこに、どのように逃げるのか。どう考えても方法がない。中国からミサイルが飛んできたときにはどうしたら良いか。ミサイルは正確だから、軍事施設や飛行場以外は撃たないと政府は主張するが、ウクライナを見ればそんなことはあり得ないことが誰にでも分かる。
軍事施設以外にはミサイルは来ないと本気で思うなら、そういう人はウクライナで起きていることを何も知らない人なのだろう。ウクライナではロシアが意図して病院、学校、劇場、市役所、住宅、がミサイル攻撃を受けている。しかし、ロシアの主張ではウクライナが自らがミサイルを撃っていると主張している。戦争における情報戦とはそういう物だろう。
国民保護法によって、国民はすべて保護されなければならないから、石垣島の住民は九州まで船で逃げると言う方針が示された。一体5万人が乗れる船などあるのだろうか。本島からも、宮古島からも脱出するのだから、石垣島の住民の避難の船は石垣島にある船で行わなければ間に合わない。
それともどこからか豪華客船でも来てくれるのだろうか。自衛隊の船はだめだ。戦争になれば軍隊の船は攻撃を受けても仕方がないことになっている。そもそも竹富島に行くような船で九州までは行けないだろう。少し波が荒ければ欠航になるぐらいだ。
与那国島ではシェルターを政府に要求した。どんなシェルターなのかは分からないが、ミサイル爆撃に絶えられるシェルターなどあるのだろうか。地下深く巨大なシェルターを作り、1ヶ月ぐらいは持ち堪える食料や水が必要になるだろう。石垣島の5万人では、考えても不可能である。
石垣島からの脱出は、戦争になる前に自主避難をするほかない。危ういと感じたときに、たぶん世間ではまだそんなことはないと考えているときに、自己判断で逃げ出す事ができた場合以外に方法はない。何しろ日本の政府のやることでまともに機能していることは最近ではまず無い。
ミサイル先制攻撃の軍事基地の島になると言うことは、戦争になったら間違いなく命が危ないと言うことだろう。こんな島にした責任は自衛隊基地を誘致した愚か者の中山市長と自民党市議と公明党市議のやらかしたことだ。愚かにもほどがある。
自衛隊が来れば、必ず未済基地の島もなることは誰の目にもあきらかだったではないか。今度は自衛隊基地の米軍共同軍事演習が始まる。そのうち基地は共同利用に進むだろう。今は政府は認めていないが、いつか米軍は恩着せがましく、自分たちが守ってやると言い出すに違いない。
米軍は南西諸島全体を対中国の前線基地と想定している。日本人の命など軽いものなのだ。使い捨てで良いと考えている。南西諸島から中国をにらんでおけば、アメリカ本土は守られると考えている。中国の訳の分からない気球ぐらいであれほど大騒ぎする国だ。
日本に3年前あの気球が来た時、日本ではUFOがきたと、極楽トンボだった。アメリカはずーとそんなものは把握していたのだ。把握しながら、一番効果的なときに撃ち落として、中国との対立を高めようと考えていたのだ。上空からの偵察で分かることは限定的だ。ウクライナの状況が煮詰まってきて、まさに今がその時だったのだ。
偵察に関してはアメリカは沖縄から飛び立つ偵察機と宇宙からの偵察衛星から徹底して行っている。自分がやっていても、相手がやれば大騒ぎをする。つまり、敵を作り国防意識を盛り上げようと言うことだ。あんな気球は何年も前からあった。
ロシアと中国は同類だと言いたいのだろう。ロシアのウクライナ侵攻2週間前にアメリカは関係者の脱出を始めたとある。今の戦争はそういう物なのだろう。2週間前から脱出を始めても、石垣島の住民全員は逃げることは出来ないだろう。私は3週間前には逃げようと思う。飛行機の切符が買える内に逃げようと思う。
と書きながらも、台湾侵攻は間違いなくこの先5年はないと考えている。これは確信できる。その先もたぶん無いと見ている。中国人はロシア人とは違う。中国人はさらに経済を拡大して、台湾を買い取ると言うことの方を選ぶだろう。中国は商売の国だ。今中国はさらなる経済勢長の最中である。
5年経てば、アメリカとの経済の差は縮まる。そして10年すれば並ぶかも知れない。それが予測できるのに、何も今台湾を軍事侵攻するようなバカ泣くに等ない。ロシアはこのまま居れば、さらに資源に依存した後進国化してゆくことが分かっているから、つい焦って軍事侵攻を選んでしまったのだ。
中国の経済成長は未だ中堅国家のレベルである。成長を続けている。何しろ13億人の人口を要するあれだけ大きな国だ。まだまだ停滞には入らない。経済成長している間は、経済での世界制覇を目指すだろう。自民党の中には経済音痴が居て、未だ中国経済は崩壊するとしている有様だが。こんな状況判断ではとても国の運営など出来ない。
そういう人達は去年の間に台湾軍事侵攻があると、発言し続けた狼議員である。去年軍事侵攻がなかったのだから、騒乱罪で議員辞職すべきだ。狼発言は日本の軍備強化のためである。確かにその意味では成功したのだが、日本は完全に道を誤ってしまった。
日本は中国を仮想敵国にしてはならない。米中等距離外交で良い。どうやってアメリカと中国が平和的関係を持てるかの、仲を取り持つ役割が日本にはある。このまま、アメリカの手先になって、アメリカの犠牲になるほど馬鹿げたことはない。
中国とあらゆる角度から、関係を持つべきだ。民間レベルでもそうだし、政府も同じである。互いを深く知り合えば、アメリカ人よりもよほど、深く付き合える人達だ。アメリカ人の顔は読めないが、中国人の顔はすぐ読める。互いに以心伝心出来る民族なのだ。
中国の方向を軍事的覇権主義から、商業的な覇権主義に変えることが日本の役割なのだと思う。中国が経済成長することが、日本にとっても大きな恩恵になることは明らかなことだ。日中貿易の大きさは、日米貿易を2004年に超えてから、年々拡大してきているのだ。
同時に米中貿易は世界最大のものになっている。ロシアとは比較にならないほど世界経済にとって重要なものになっている。中国に対してアメリカは経済で負けることを恐れて、様々に経済障壁を行っている。しかし、それでもアメリカよりも中国の方が経済成長をしている。すでにアメリカの経済制限では中国への影響は限定的なのだ。
この島から脱出など出来ないのが現実である。そうであれば、仲良くなりともに経済成長を目指すのが一番の選択である。平和外交である。アメリカを忖度して、中国と親しく出来ないのは愚かなことだ。先ずは尖閣問題の平和的な解決である。なんとしても中国と親しくなるべきだろう。