ペロブスカイト太陽電池とは
太陽光発電
太陽光発電は原子力発電や火力発電に変わるものだと考えている。太陽は地球にそれだけのエネルギーを注いでいる。光は人間が生きる環境であれば、ほぼ平等にある。人間が平和に暮らすためには太陽光発電の技術革新が最も重要だと考えている。
太陽光発電にも様々な問題点があることは承知している。13年前に家の脇の傾斜地に太陽光発電設備を設置した。原発事故の後、すぐに太陽光発電設備を設置した。13年が経過して今も問題なく稼働している。発電量は変わらない。
この先どうなるかは分からないが、設置費用の1000万円は10年間で回収できた。10年を過ぎた発電は利益として考えられる。そして当時言われていた、太陽光パネルの廃棄問題も徐々に解決されてきている。14年前の判断は間違えでなかったと思っている。
太陽光発電は次々に新しい技術が出てきている。日本は蓄電池の開発で後れをとり、太陽光パネルでも中国との価格競争にやぶれてしまった。しかし、新しい技術に関しては日本が遅れたわけではない。政府には半導体と同じくらい力を入れて貰いたい。
ペロポネソス太陽光パネル
時々話題になる、薄い素材で曲がる太陽電池という物がある。ペロブスカイト太陽電池と言うらしい。私もこういう物が実用化されたら、アトリエカーの屋根につけたい。そもそもは桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が発見した日本発の技術だと書かれていた。
従来の太陽光パネルに比べて厚さは100分の1、重さは10分の1と、薄くて軽いのが特徴だ。ペロブスカイトという結晶構造の材料だという。これならばどこにも貼り付けられ利用できる。さらに半透明の物もあり、パネルの下で光合成が出来るものまである。
主な原料はヨウ素だという。ヨウ素は日本はチリに次ぐ世界2位の生産国だ。資源の少ない日本には朗報である。日本は従来の太陽光パネルでは2000年代前半まで世界トップのシェアを誇っていた。価格競争に敗れて次々パネル企業が撤退。今では世界シェアの大半を中国に奪われてしまった。
日本発のフィルム型太陽電池で巻き返し、世界の新たなスタンダードを作りたいと日本の開発企業は、必死に開発しているところだ。NTTデータは来年4月から東京・港区にあるデータセンターの壁にフィルムを設置し実証実験を行うことにしているという。
資源エネルギー庁によると、政府の支援を受けた複数の企業や大学が研究成果を発表しているという。また世界でも開発が急速に進んでいる。イギリスのオックスフォード大学発のスタートアップ企業でも商品化に向けて開発を行っているという。
イタリアの研究機関は、半透明の新型太陽電池「ペロブスカイト型」の下で作物を育てると、成長が早くなることを見つけた。光合成に使う波長の光だけが電池を透過して植物に届くらしい。これが出来れば、ほぼエネルギー問題は解決したようなものだろう。
砂漠などでは、強すぎる光を適度に弱め、地面の過熱を防ぐなどして作物の葉や茎を守る効果もある。土壌が強い太陽光で劣化することも防げ、砂漠化も防げるだろう。太陽電池を設置する適地が減る中で、発電と農業を同時に担うシステムの実現すれば画期的である。
太陽光発電設備のビニールハウスというのも出来るだろう。寒冷地でも農業が可能地域が広がる。食料が安定供給されるようになれば、戦争も起こらないだろう。食足りて礼節を知る。と言うことになるだろう。