石垣島のコロナの状況

   


  2番溜め池に睡蓮が広がってきた。熱帯睡蓮のチィナと言う品種である。三株購入して始めたのだが、今では八株になった。溜め池の思わぬ所から自然に睡蓮が出てくる。咲いた花が種になり、流れ着いてすぐに芽を出すようだ。一株大きな株があってそこから広がった。

 溜め池の表面に睡蓮の葉が一杯に広がれば、コナギが出てこないで有り難い。それにしても何という良い空間だろう。ここにはヒカゲヘゴの大きな木がある。そして斜面にはのぼたん。そして上にはカトレヤやデンドロガキに貼り付けてある。

 一番の溜め池はミズオオバコ、水ワラビ、アカウキクサ。石垣島の三つの絶滅危惧種の水草がある。3番溜め池はまだ何も広がっていないので、どうしようかと考えている。そして4番溜め池は、今日も水牛のさくらが水浴びをしていた。

 石垣島は日本で一番コロナ感染が広がってしまった場所である。石垣島の感染状態を考えてみると、コロナウイルスがどういう形で蔓延してゆくのかが見えてくる。感染しないために人混みの室内を極力避けている。野外ではマスクをしないで人と会っているが、むしろマスクを外すことは精神衛生上重要なことだと思っている。

 病気にならないためには、気を衰えさせてはならない。気力の充実が大事。コロナ感染だって弱気であればかかりやすい。元気でいるためには家に閉じこもるのではだめだ。のぼたん農場で身体を動かして、みんなで働けば気力が湧いてくる。良い気が維持できれば、免疫力が向上する。コロナにかかる可能性が減る。

 よく寝て、身土不二の食べ物、発酵食品を食べて、動禅体操をする。免疫力は高まるはずだ。免疫力が高まれば感染しにくい身体になる。例え、感染したとしても重症化しないで回復するかもしれない。明日は73歳である。当然身体も衰える。これを食い止めるためには日々の暮らしの質を高めてゆくほかない。

 日本全体で見ると感染した人が1000万人を越えた。石垣島は5万人の人口で感染者が1万人を超えている。つまり、日本全体の倍くらいの感染者数である。病院は医療崩壊しているとされた。一般の医療も閉じられてしまった。

 今現在感染している人の総数は、毎日300人前後が感染していて、10万人当たりでは3434人。1717人の感染者が存在するということなのだろう。検査をしない人が倍居ると一般に類推される、3434人のコロナ感染者が今現在石垣島にいることになる。12人の内一人が感染していると言うことになるのか。

 このような状態になることを怖れて、3回目のワクチンを打った。もしワクチンを打たないで年寄が感染して、重症化すれば医療の妨げになる。これが嫌だった。ワクチンに副反応がある事は承知している。20代に肺結核をしたことがあるので、コロナになれば重症化する可能性が高い可能性がある。

 ワクチンを打ったからと言って必ず感染しないとは言えない。それでもワクチンを打たないで、感染して重症化して医療の迷惑になることは我が身が耐えがたい。エクモはお断りする覚悟だ。医療崩壊の状況でのせめてもの気持ちだ。

 打てるようになったら4回目のワクチンも打つつもりだ。ワクチンは打ってそれでも感染したというのであれば、まだ医療にかける負担にも耐えられる。これはワクチンを打たない人は医療から外せという主張ではない。命のことはそれぞれのことで何が正しいなどと言うことは考えない方が良い。

 ワクチン拒絶派の人が、ワクチンを無理矢理打たされて、死ぬ場合だって無いとは言えない。それぞれの判断で対応すれば良いと思う。それぞれが自分のこととして判断し、他人の批判はすべきではない。デマになりかねないようなことは極力発言しないことだ。

 床屋に行きたいのだが、行けないで居る。どう考えてもその床屋さんにコロナ患者の人が散髪に行ったと思えるからだ。何しろ石垣の感染者数は累積で言えば5人に一人が感染したという数字である。今現在では12人に一人ぐらいの感染。かなりの人が、計算上では24人に一人ぐらいの感染の自覚無い人が、生活をしているはずだ。

 正直怖い状態である。生活に不自由している。どうなることかとおびえている。先日、奥さんは高熱が出て、コロナの検査をしようと病院に2人で行った。ところが病院ではもうPCR検査のキットがないと言うことで、検査が出来なかった。仕方がなく、翌日、ユーグレナモールにある抗原検査所で検査してもらった。陰性だった。ホットしたところだ。

 石垣島ではPCR検査の材料が未だに足りない。3年経ってもこの状況だ。病院は医療崩壊である。日本がじつは医療後進国であると言うことがよく分かった。医療も自己責任と言うことなのだろう。自己免疫力を高めなさいと、政府が医療も自己責任と言っているのだろう。

 それにしてもどんな病気にも成れない。生ものはしばらく食べることはしない。もし食中毒になっても病院がないのだ。車の運転も相当に注意している。そうだ、先日の老人運転講習では、スピードの出し過ぎ。カーブではもっとスピードを落とすようにと言われてしまった。

 40キロは出すように
と言われたので、教習所のコースを40キロで走るのかと勝手に考えてしまった。調子よくどうだ上手いだろうと、すいすい走った。指示が明確でない。説明が良く理解できないのも認知症検査か。本当は良く八重山方言が聞き取れなかったのだ。耳の検査もしていたのだろう。

 ほんらいであれば石垣島の暮らしはコロナには感染しにくいと考えていた。自然が充分にある。強い太陽が照りつけている。何が他の地域の2倍以上の感染者を産んだのだろう。観光客と言うこともあるのか。それよりも石垣島の人との距離の近い暮らしが原因のような気がする。

 冷房をかけないで家で寝るのは相当に熱中症の危険がある。路上寝の方が安全なのかも知れない。ゆんたくが好きと言うこともあるだろう。集まって何でも話すのだ。上手く人を笑わすことが一番えらい。会話を楽しむ文化。これを室内でやって感染しているのかも知れない。

 具志堅用高さんがまさに石垣らしい偉人だ。日本一強かったボクサーがお笑い系である。パンチドランカーというわけではない。すごく頭脳明晰な人だ。そういう文化なのだ。偉そうにだけ見えてしまう人間は、一番評価の低い島だ。どうやって笑わせるかを努力している。

 

 

 - 暮らし