7番田んぼの田植え

   

田植えの終わったの7番田んぼ

 「のぼたん農園」では3月27日に7番田んぼの田植えを行った。10人で一時間ほどで終わった。その後みんなで9番田んぼの石拾いをして貰った。9番田んぼは今までで一番石の多い田んぼだった。一部に大きな岩石が露出している場所もある。石拾いの方が田植えよりよほど大変だ。

 昨日田植えをした7番田んぼは果樹園の上に作った田んぼだ。果樹園の水遣りのために水を果樹園側に入れたかったので、果樹園の北側になる一番上に田んぼを作るとすべてが解決になると考えたからだ。これは結果的に見た目も良くなり、良い考えだったと思う。

 水遣りがしやすい場所に水を好む果樹を植えようと思う。その当たりはいつも湿り気があるはずだ。田んぼの排水をバスタブに溜めるようにした。すでにバスタブには水が溜まっている。これでいつでも果樹の苗が植えられる準備が出来たことになる。

 果樹苗を植える準備の穴を掘り始める必要がある。6mに1本植えると良いと言われたが、もう少し近くても良いようにも思えるので、考えている。後で作業がしやすいような配置にはしたい。風当たりも考える必要がある。下の道路脇は車が横付けられるから、収穫の大変な果樹が良いだろう。

 水は最初は溜め池から、ホースで通そうとした。太いホースはかなり高価なものだった。工事も難しいことが分かった。色々考えた末に、田んぼを果樹園側に広げるのが一番だと思うようになった。田んぼの排水がバスタブに溜まっていれば、果樹の水遣りにはまず心配がない。

 田んぼが果樹園の上部にあれば、果樹園全体が田んぼから浸透する水でしっとりするはずだ。7番田んぼを作って、果樹園が少し狭くなった分の果樹園は10番田んぼの下と6番田んぼの下に持つ来ることにした。10番の下はサトウキビが良いかと思っている。とすると6番の下はパイナップルか。

 これで果樹園が3つに分かれることになったのだが、どの果樹園も田んぼからの排水が利用できるから、水遣りに困らない。バスタブが3つあるから、6番と、10番からの配水もバスタブに水が入るようにするつもりだ。田んぼの水であれば、果樹の肥料にも成るだろう。

 昨日は午後は機械小屋を作る予定地の整地を始めた。農園の一番上部の道路際である。風が強いところであるが、整地を始めて見たら案外に石が少なく、赤土の良い土だった。今思っているのは、ここは与那国馬の放牧地にできないかと言うことだが、まだ考えは定まらない。

 機械小屋が出来れば、そこには電気と水道を引く。バイオガストイレも設置する。機械小屋の周辺はコンクリート舗装にする。そこでお米を干す事もできるし、人が集まるときの駐車スペースにも成る。車がうまく止められるだけのスペースは必要になる。

 整地しながら、機械小屋を具体的にどのように作るかを考えている。ヨドコウにプレハブの農業用倉庫があった。一応沖縄仕様と言うことで、強風対策がされていて、建設許可も取れると言うことである。この設計図と、郷土計算書を持って、石垣市の建設課に相談に行ってみるつもりだ。

 「のぼたん農園」の将来を考えると、機械小屋はきちっと許可を取って進めたいと考えている。私がいなくなっても、将来良い形が残るようであって貰いたい。近隣の人からも喜ばれるような施設にしたいと考えている。

 このところ、水牛の赤ちゃんが生まれたので、崎枝の皆さんも見に来てくれる。子供達はほぼ全員来てくれたのでは無いだろうか。その中に民泊をされている方もおられた。その方に体験農業に来られた方を止めてもらえるか伺ったら、友達価格で泊まって下さいという有り難い申し出があった。

 水牛の飼育場所に関しては、のぼたん農園の東側半分を当てたいと考えている。現在牧草がよく繁茂しているので、このまま維持してゆけば、4頭までの草はまかなえると思われる。東側の一番北側には樹木が多いので、夏の水牛が過ごすには快適だと思う。

 東側には昔は川が流れていた。その川に二カ所水をせき止めて、水牛の水あびばを作った。雨が降ったら早速水牛は入って転げ回っていた。代掻きをしたような状態で水が溜まりやすくなった。雨の度に溜まれば、そのうち安定することだろう。

 水道が来たら東側にも配管をしたいと考えている。今一番大変なのが水牛の水遣りだ。これが水道からすぐ水を与えられるようになれば、随分楽になるだろう。機械小屋のコンクリートを打つ前に水道管の配管だけはしなくては成らないだろう。

 機械小屋は可能であれば、6月までに完成したい。それまでに出来れば、今年のお米の籾すりが出来ることになる。時間は迫っているが、こればかりは仕方がないことだ。今日でも明日でも、役所に行ってみるつもりだ。

 いよいよ田んぼ作りは最後の10番の石拾いになった。ここの石を拾えば、予定どおり、棚田10枚が出来上がったことになる。今のところ、水は充分にまかなえている。1番に入る水よりも、5番に入る水の方が多い状態である。

 田んぼ全体に水が浸透してきているのだろう。下の方の田んぼが水が足りなくなると言うことが案外に無い。この辺は予測したとおりの結果になっている。この後例年であれば雨量は増える。水の心配は大分減ったのでは無いか。

 7番田んぼにはヒトメボレのあまり苗を2枚、福仲先生が、シーラ原の農家の方から頂いてくれたものだ。3本づつ手植えした。2.5葉期の苗だった。随分細い苗で心配だが、自分で播種して作った苗と比較の為に作ることにした。ヒトメボレが、一期作と2期作ではどう違うのかも、確認が出来る。

 8番田んぼは直播きのマンゲツモチである。これも順調に発芽をしてくれた。充分苗が出来るだろうから、9番の田植えも出来るのではないかと思う。そうすると9枚の田んぼに作付けが出来たことになる。1月から始めた田んぼ作りが三ヶ月でここまで到達できた。

 6番はコロバシャのための田んぼだったのだが、わかばが子供を生んだので、しばらく出来ないことになった。そこで、6番には冷蔵庫に入れてあった種籾を蒔いてみようかと思う。少し発酵したような状態なので、上手くゆくとも思えないが、ためしにやるだけの価値はある。

 ここで苗が出来れば、10番にも植えられるだろうから、すべての田んぼに作付けが出来ることになる。始めた頃には考えられないような速度で進んでいる。みんなの一致団結した協力があるからだ。良い仲間と出会うためには、冒険に出掛けなければならない。

 - 楽観農園