さあ、農業を始めよう、と。

   



 10月2日から小田原楽しみだけれども、少し緊張する農業生活です。朝、10時55分のANNである。那覇乗り継ぎ便で15時15分に羽田である。那覇12時に到着、乗り継ぎに55分ある。昼食を那覇空港で食べる。飛行機の中は今は食べにくいのでこれを選択した。

 飛行機は凄く空いていた。ところが那覇発が遅れた、一つずれると都合が悪いもので、家に着くのは1時間以上遅くなった。5時過ぎに家に着いたらば、渡部さんがいてくれた。申し訳ないことをした。

 那覇で一度空港ロビーまで出て、3階の中華弁当が買いたいのだが、可能だろうか。これは無理だった。最初から飛行機が遅れるのが分かっていたのならできたのだが残念だ。那覇空港の売店にはあまり良いものはない。

 直行便より時間はかかるが、安いこともあり今回は昼食を外で食べたいこともあり、それにした。昼間なら電車も比較的空いているのでその便にした。いよいよ、小田原で稲刈りである。
 
 農家の長男さんの菅さんが総理大臣になった。果たしてそういう国はあるのだろうか。案外に世界中探しても少ないのではないかともおもうが。よく知らないのに適当な感想ではあるが。日本は農業国に戻ろう。それが一番と言う気がする。

 農業はダサい。ヨメサコナイ。地域社会は監視社会。村八分の圧力。ここの問題は近々解決されるだろうという気がしている。イヤ解決できなければ国は終わる。日本人は田舎暮らしの魅力に気付き始めている。そうなれば、都会暮らしの味気無さは出来なくなる。

 安倍晋三氏はそもそも瑞穂の国日本を国是として、農業を成長産業にすると言って総理大臣になったのだ。これが真っ赤な嘘であった。どうせできない事なら口にしなければいいのに、情けない人だった。嘘ばかりついていた過去最悪の総理大臣だった。

 さすがに菅さんはあれほどひどくはないだろうと期待しているのだが。どうも日本学術会議の推薦外しを見ると、何も変わらないようだ。自民党に支持者はもう少しまともになってもらいたいものだ。反対するものをすべて切り捨てる国は必ず衰退する。

 安倍政権下農業人口は30%以上の減少した。地方の農業者の平均年齢は70歳を超えた。耕作放棄地も増加傾向が続いている。自給率を上げると主張したにもかかわらず、食糧自給率もさらに下降している。特に主食の減少は危機的なところがある。

 換金作物の増加の問題点を見なければならない。リンゴやイチゴが悪いわけではないが。お米や麦を作ることとは食の安全保障の角度から考えれば意味が違う。輸出農産物も良いが、まず基本的食料生産体制の確立である。たばこの葉を作るのも農業である。お米を作るのも農業である。

 アベ政権は農業を企業に任せれば効率を上げられると、パソナ会長の竹中平蔵氏にそそのかされたのだろう。理屈だけで考えれば、大企業が農業に乗り出せば、確かに合理的な経営は出来るだろう。しかし、農業の背景にはもう少し複雑な構造的な問題がある。

 大企業が外国人労働者を導入して行う農業は、もう日本の農業とは言えないのだろう。ベトナムで日本向けの食糧を作ることが日本の農業であろうか。日本人が日本人のものを日本で作ることが日本の農業である。そうでなければ安全保障上の食糧とは言えない。

 地方社会には消滅の危機がある。現実に消滅して行く自治体が後を絶たない。最近消滅の危機は嘘だという何故こういうことを主張するのかわからないが、意見を読むようになった。誰かが自分の利益のために、事実を捻じ曲げて主張していると思われる。

 中山間地域の維持が危うくなっている現状がある。その背景には大企業が手を出さない条件不利地域の農業の衰退があるのだ。大企業農業と競争しなければならなくなる、条件不利地域の農家の立場を考えてみるべきだ。その結果が全体としての農業の衰退がさらに起きている。

 地方社会を支えているのは経済論的に見れば、不合理極まりない小規模な兼業農家こそが、日本農業の重要な要素なのだ。大企業農業がこの小さな農家の希望を打ち砕いた。こうして地方社会の基礎的な存在を弱めてしまったのが、むしろ企業的農業の進出である。

 企業的農家は政府から要領よく補助金を貰い、規模を拡大し、大型機械を入れて、生産物は換金作物を中心にして、農産物輸出を行う。ワタミなどが結果的にそういう事になるのだと思う。同じ大豆を作るにしても、小さな農家は生産コストでは太刀打ちが出来ない。農業推進政策が結果的には、小さな農家には止めろというような農業政策なのだ。

 農業で一番大切なものは高い技術の農業従事者である。その肝心なところを、ないがしろにしての機械化農業である。自然養鶏を企業の中でやってくれないかと頼まれたことがある。機械で生きもの相手の仕事は完全には出来ない。主食の稲作を工場の中では出来るない訳だ。

 確かに果物なのどの農産物輸出は増加はした。だから、自給率の減少は嘘だという意見がある。しかし、日本の農業の基盤であるのは稲作農業なのだ。安全保障上の食料生産の重要な部分が弱まってしまった。国の安全保障は稲作であり、果樹ではない。まったく残念な長い長いアベ時代だった。

 アベ政権に欠落していたのは農産物は工業製品とは違うという、当然の観点である。食料は国の安全保障なのだ。主食生産は他の農産物とは、別に考えなければならない重要なものなのだ。日本のお米の生産費が海外と比べてどれほど割高であろうとも、安心できるだけの生産量を確保しなければならないものだ。

 幸いなことに瑞穂の国日本はお米の生産に適している自然条件である。それだけの農地もある。もしお米を作り生活が出来るというのであれば、それをになう農家はまだ存在する。日本人の米作り技術の高さを考えれば割高になるはずもない。米作りを本気でやれる社会的背景が必要なだけだ。

 自衛隊員が誇りを持てなければ国の安全保障はない。と良くアベ氏は語った。同じことである。米作農家が米作りに誇りを持って取り組める社会的背景がなければ、国の食料の安全保障はない。お百姓さんに対する尊敬の念を育てるのも政治の役割ではないだろうか。

 菅総理大臣になり、百姓の時代がよみがえることを大いに期待する。そうか菅さんはイチゴ農家のでと言うことだから、むしろ輸出奨励の農業かもしれない。しかし、農家が食べれるようになることが、日本にとっていかに重要なことであるかは分かるのではないだろうか。
 
 ここまでは実は石垣島で書いたものだ。移動して、小田原のパソコンが立ち上がり使えないことがある。これが心配なので少し書きためておいたのだ。それを今朝直した。

 稲刈り一日目は無事進んだ。その稲刈りについては明日書くつもりだが、身体が少しついていけなかった。年齢なのか運動不足なのか。2日目は大丈夫だろう。

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