第16回 水彩画 日曜展示

   

第16回 水彩画 日曜展示
  50,「海の眺め」1
 中判全紙・クラシコファブリアーノ
 2013.7
 51,「海の眺め」2
 中判全紙・クラシコファブリアーノ
 2013.7
 52.「海の眺め」3
 中判全紙 クラシコ・ファブリアーノ
 2013.7
 53.「海の眺め」4
 中判全紙 クラシコ・ファブリアーノ
 2013.7
 今回は大分前の絵になる。すこしづつ、昔の絵も展示したいと思う。自分が変化していると言うことを確認するような気持ちもある。この頃の作品は絵を描いているのだと思う。絵を作り上げたいという気持ちが出ている。
 実際の制作した日にちは明確には分からない。確か大津波の後海を見るのも怖くなり、とても絵が描けるような心境ではなかった。とするとその数年後の夏だったという気がして、2013年の夏の絵と判断した。もう少し前には海の暗い絵がある。
 それはまだ、小田原の方にあるので、そのうち石垣に回収したら掲載したいと思う。暗い絵は描きたくないと思っているので、暗い海の絵を何とか明るい物にした後の絵だ。この頃は紙と絵の具の反応の美しさに影響されていた。
 そして、絵を創作する意識が強かった。自然に従うと言うより、自分の内側の見たい景色を画面に作ると言うことだった。今よりも迷いもないように見える。この時点で出来ることをやればいいという気持ちだったのだろう。
 田んぼを描くようになり、絵は変わった。今は先を見ている。今やれることをやるのだが、その先に自分の絵があると思っている。まだ出来たわけではないと言う意識がある。見ていると言うことにどこまで迫れるのか。
 見ているという現実にこだわり続けるの描き方が、どういう意味なのかを考えている。やはり、見たいように見ている。見たいところを見ているとも言える。当たり前なのだが、そのことをもう少し深く考えたいと思う。
 しばらく前の絵を見ながら、やはり変わってきた自分が分かる。変わってきているつもりなのか衰えてきているのか分からない。この年齢では普通のことである。冷静に自分の絵を見て考えたいと思う。
 

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