日本で起きたコロナウイルスのヒトヒト感染。

   



 日本でコロナウイルスのヒトヒト感染が起きた。これは緊急事態である。WHOの完全な判断ミスである。WHOと言う組織は想像以上に能力が低い。国連の力というものを表している。何か見えない力で動いている。
 
  中国の習近平主席は28日、訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長と会談した。習氏は「透明で責任ある態度で国内外に情報を発信し、国際社会との協力を強める」と述べた。アダノム氏は中国側の対応の速度や規模を評価した上で、「WHOは科学と事実に基づき判断を下し、過度な反応には反対する」と述べた。

 新型ウイルスの登場に対してさらに深刻に受け止めるべきである。今回のものはインフルエンザと同程度の病気で、薬がないと言うぐらいに考えていいのではないか。新型ウイルスに対しては対応する薬がない。その患者の自己治癒力で回復するしかない。体力の弱い人が感染した場合、死に至る可能性がある。69歳の私もインフルエンザと思われるときもあったが、薬を使ったことはない。

 新型ウイルスの感染能力は一端ヒトヒト感染するウイルスに変わたのだから、感染能力は高いとみなければならない。新型ウイルスにたいしての免疫力がほとんどの人間に無いはずである。

 特徴は潜伏期間が長く、病状は出ない場合もかなりある。病状がない人からも感染する。そのために、現在の防疫体制の熱感知システムや事前申告では確認のしようがない。かなり長期的なものになり、たぶん1年間は収まらない。世界中といえる広範囲に広がる可能性が高い。

 私は東京、成田と通過して石垣に戻ったのだが、当然マスクをしていた。27日の成田は70%ぐらいの人がマスクをしていた。30%の人がマスクをしていないと言うことはそこからも、ヒトヒト感染が広がる可能性がある。野外よりも密室空間が感染しやすい。待合室には入らず、寒い外にいたくらいだ。それで風邪を引いたら馬鹿げているが。

 マスクをすると言うことは自己防御であるとともに、人への感染を広げないという意味でもある。少なくとも、武漢からの旅行者はマスクを着用をお願いしたい。感染しても自分でも気づかず治癒する人も多いはずだ。新型ウイルスに関しては、よほど大げさに考えなければ感染拡大は止められない。

 観光バスの運転手と添乗員が感染したのだが、この二人から感染が広がっている可能性がある。武漢からのツアーの中にいた感染者が他にも広げている可能性もある。

 日本でも情報は抑えられている。日本も二の舞にならないためには、武漢からのツアー客がどこに立ち寄ったのかは公表する必要がある。情報が出ることで不安が広がると考えて出さないのだろう。しかし、情報は抑えれば抑えるほど、おかしな形で拡散することになる。それが初期対応を失敗した中国の姿である。

 今回のコロナウイルスはSARSよりも致死率は低いが、間違いなく、感染力は高い。日本でのバス運転手とバスの添乗員の方が感染した状況を見ると、武漢からの旅行者はお互いに感染を広げているはずだ。そこから、日本に感染が広がらなければいいのだが。

 現在6000人規模の感染まで確認されているが、感染拡大が防げない可能性も出てきている。少なくとも数万人規模にはなるだろう。いかにも中国政府も日本政府も甘い。

 同時にいまだにWHOは緊急事態の発表をしない。今日30日になり、緊急に集まりを持つそうだ。WHOの対応の甘さも深刻である。次の新型ウイルスの時にはもうWHOを信頼は出来ない。

 WHOは薬やワクチン使用には積極的ではあるが、感染拡大の防御の徹底には力不足のようだ。何故、WHOが甘く考えたかの原因を究明する必要がある。なんとなく中国政府に配慮をしたのか、あるいは騙されたかのように見えるが、どうだったのか。

 中国での他の地域への拡大がどう起きているのか。この辺が重要なことだろう。武漢から、400万人が脱出したという。日本へのツアー客の中に感染者がいたように、その中には感染者がいるはずである。1万人に一人としても、400人の感染者が中国各地に,あるいは国外にいると考える必要がある。

 今回はかなりの規模で広がらざる得ないだろう。感染症としては誰もが重症化するというほど深刻と言うことではなく、充分に対応すれば、自然治癒する可能性が高い。発症しない人の方が多いはずだ。一般のインフルエンザに近いレベルと考えられる。薬がなくとも普通の健康な体力のある人なら、重症化することはないとみていい。

 濃厚接触をしても、何故か感染をしない人もいる。普通に言えば自然免疫力を持っていたからだろう。この仕組みは分かってはいないが、高病原性鳥インフルエンザに感染した鶏でも、同じ小屋にいた鶏でも感染しない鶏が存在する。

 水鳥が高病原性鳥インフルエンザを多く保菌する動物である。この中で、免疫能力の高いものが生き残ってきた。簡単なことでは野生動物は病気で絶滅すると言うことがない。だから人間よりも遙かに長い年月を生き抜いて来ることが出来た。

 人間もそこに学ぶ必要がある。ここからは私の特別な考え方であるので要注意。人間は衛生環境が清潔である。子供の頃に死んでしまうような淘汰現象が減少した。弱い人間が生き残る動物なのだ。私も子供の頃虚弱体質と言われた。昔なら生き残れない子供の可能性が高い。

 それでも、70歳まで生きている。まだ元気で100歳を目指している。日本の医療の高さをありがたいことだと感謝している。免疫力を付けると言うことを念頭に置いて暮らしてきた。免疫力は自然の姿から学ぶものだ。薬とか、消毒とかは、自然免疫にはむしろマイナスである。

 自然養鶏をやってきて、どんな鶏が丈夫な鶏かを研究した。自分でふ化した鶏の養鶏だから、飼育方法を繰り返し研究した。そして笹鶏と言う丈夫な鶏種の作出をした。その経験で免疫力が強くなる道筋をある程度見つけた。

 自分の暮らしにもその免疫力を高める方法を取り入れてきた。鶏は草を食べていると丈夫になる。良い卵を産む。良い卵とは美味しいではなく、元気が雛になる卵である。人間も緑黄色野菜を食べると免疫力が高まるだろう。運動も睡眠も元気な鶏を作る。人間も全く同じだと思う。

 鶏は汚いものが好きだ。泥水の方が、清水より好きだ。この辺が人間と違うが、ミネラル分が必要なのかと思う。下痢をしない鶏が大切である。朝が一番健康には大事だ。人間もそうだと考えた。最近腸の重要性が見直されてきたが、私が養鶏で考えていたとおりだった。糞の様子で状態は分かる。

 発酵飼料を与えていた。人間も発酵食品が大切である。ワクチンとか薬は私はできる限り避けてきた。おかげでなんとか、虚弱児だったが今は健康で長生きできそうである。

 少なくとも暖かくなるまで収まらないだろう。それほど深刻な新型ウイルスだ。しかし、これはまだ序の口である。次の新型ウイルスの登場も考えて置く必要がある。SARSのような致死率で、新型コロナウイルスぐらいの感染力のあるものの登場が予想される。

 あらゆる感染症予防のために,水際の防疫体制を抜本的に見直さなければならない。そうでなければ、東京オリンピックも危うくなるだろう。

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