2018年の稲作のまとめ

   

今年は稲作の最後の年だと考えて取り組んだ。30年の稲作の終わりだと思うと力が入った。来年は、次の人に引き継ぐ年にしたいと考えている。そのつもりで農の会の稲作のまとめの冊子を作ることにした。この本に基づいてやれば有機農業で畝取りが誰にでもできる農法である。農文協で家庭稲作の本を出すことも進めた。そういう事もあり、自分としてはやれることはやってみようと試みた。写真の記録も残した。課題は穂肥を上手く与えることにあった。新しい試みとしては、2度代かきをおこなったこと。そして、去年悩まされた倒伏はほとんどなかった。例年通り中干は行わず、早めの水きりを行った。株は120㎝もの高さに伸びたのだが、何とか持ちこたえたという感じだった。がっちり株なら、大きくても倒れない。一部に倒れたところもあったが、それは田んぼに水の湧きあがるところがある為だった。水路の方が水位が高いために田んぼに水が湧くと思われる箇所が何か所かある。そういうところが、いくらか倒伏したが、それでも何とか持ちこたえた。

穂肥は与えて良かった。もし与えなければ秋落ちになったと思われる。今年は梅雨がなく、日照も多かった。暑かった。イネは初期生育が良く、どんどん成長した。分げつに関してはそれなりにとれた。しかし、7月に入ると稲の生育が滞り始めた。色が浅い。土壌の分解が例年より早く進んだと推測した。これは穂肥を十分に与えないといけないと判断した。二見堆肥を与えた1,2,12番田んぼと、ソバカスを与えたその他の田んぼと分けて観察した。どちらも大きな違いはなかった。秋になって穂のふくらみが良くなって来るのを見ることができた。穂肥を与える時期は株の根元が丸くなって来た時だ。ぷっくり株の根元が膨らむ。この時期に与えればよい。それでも今年は止葉が大きくなるというほどではなかった。やはり異常な夏の暑さで土壌の状態がもう一つ良くなかったのかもしれない。穂肥を与えたぐらいでは、回復できない根の状態の不安を感じた。それでも穂肥を利用できる根ではあったのだろう。何とかふっくらした良い穂を作ってくれた。

2度代かきについては、あまり評価はできなかった。土壌の浸透性が悪くなった。浸透性が悪いという事は、田んぼとして良いという解釈もできる訳だが、どうも私の期待する土壌とは違った。土壌がブカ付くような感じが続いた。こういう土壌の管理に慣れている人なら良いのかもしれない。長年土壌の浸透性の良さを利用しながら、管理して来たのでどうも対応が悪くなった。よい効果としては初期に雑草が少ないことだ。しかし中盤以降の草の状態は同じことになる。それほどの効果を感じないまま、最終段階を迎えた。水を切り始めても他の田んぼよりも水が抜けない。いつまでも乾かない場所が出来て、どうも具合が悪かった。雨のたびに、水が溜まってしまった。こういう田んぼでは当然、中干も必要になるのであろう。田んぼは一枚一枚違うという事を痛感した。それでも収量は悪くない。栽培方法を確立すれば悪い農法ではないのだろう。イトミミズが出るという事を試したかったのだが、やはりほとんどイトミミズは出なかった。イトミミズが出るような土壌は腐敗系の土壌という気がしてならないのだが。水の浸透性の悪さとも重なるような感じがする。

植え付け本数については、何本植でも分げつ数に関しては大きくは違わないという事を再確認した。ただし、1本植では捕植を徹底しなければならない。1本植をしてみると、分げつをしない稲というものがあることがわかる。遺伝的な性格なのだと思う。種取りの田んぼは1本植出なければならないので、今年は2か所で一本植を行ったので、病気の少なかった方の田んぼで種を採取した。100株で7,5キロであった。一株75gである。種取りのイネもハーベスターで脱穀したが、かなり弱めの回転で行った。昨年は100g平均もあって驚いたのだが、出来過ぎである。一株50グラムで4万株ならば、2000キロである。これでおおよそ畝取りになる。これくらいが良いところではないだろうか。反省点は雀である。来年は早稲はやらない。早いと雀を呼んでしまう。また喜寿糯に戻すのが良いのだろう。14日に籾摺りを行う。

 

 

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