アメリカべったりではだめだろう。
この10年間で中国は世界で最も再生可能エネルギーの導入を推進している国となっている。水力発電の累積導入量は3億kWを超え第2位のブラジルの3倍に達している。風力発電では、2010年に累積導入量が米国を超え2016年末には米国の2倍の1.6億kW以上に達した。太陽光発電の累積導入量も2015年にはドイツを超えて2016年末には7000万kW近くに達している。結果、中国では再生可能エネルギーの発電設備の累積導入量は2016年末までに6億kW近くに達して圧倒的な世界第一位である。再生可能エネルギーの熱利用でも太陽熱設備の導入量も世界全体の7割以上を占めており、各都市での地域熱供給の普及も進んでいる。ーーーREN21「自然エネルギー世界白書2017」
日本はアメリカに隷属する状態から抜け出し。中国と普通の関係を保てる国にならなければならない。今朝の日米首脳会談の後の記者会見でも、安倍氏はすべてが日米は同じだ、を繰り返していた。アメリカと同じでは困るのだ。アメリカは差別的関税を日本にも掛けている。自動車にも25%の関税をかけると主張している。それを会談で了解してしまったのではなければいいが。中国はどんどん変貌している。先入観だけで中国を決めつけているのでは、日本の安全保障がおぼつかない。アベ政権は中国を仮想敵国としている。ソフト独裁であっても、敵が必要なのだ。官僚の間に忖度汚染が広がろうとも、国民の目をそらすためには、敵を必要としている。たぶん安倍政権の国民操縦アプリではそういう、指導が行われているはずだ。確かに安倍政権にとってはそれが良いのだろうが、日本全体としては甚だ迷惑である。アベ政権の保身方法をアプリの神様に指導いただいているのだ。日本全体の方角をアプリに聞けば、アベ政権がなくなり、中国と普通の関係になることだと。方向が示されることだろう。武力無しに平和を目指すという事が憲法に示されている。この憲法という条件はアプリに入れてもらわなければ困る。近隣諸国とどのようにすれば仲良くできるのかという事を考えれば、いつまでも中国と敵対していることは、何の益もないことだ。
中国に関して日本では情報操作が行われている。何時までも貧しい軍事力国家だと思い込まされている。中国は再生エネルギー大国になりつつある。中国は軍事的拡大だけを意図する、習近平独裁制の3流国という印象操作が行われている。アメリカとの隷属関係を保つための、奴隷根性から中国と敵対していますという、姿勢だけは見せているつもりなのだろう。それでもトランプアメリカは日本を中国と同列の扱いではないか。いじめられればいじめられるほど縋り付く奴隷の姿の安倍氏は少し見苦しくないか。北朝鮮拉致問題でも、トランプアメリカにお願いし、縋りつく以外の手段を持たないことが露呈している。こんなことで交渉が進むとは到底思えない。北朝鮮が喜ぶような、代替案を日本政府として示さなければ、拉致問題は交渉にも入れない。ただ最大限の経済圧力と叫ぶだけでなく、どうすれば経済封鎖を解く可能性が出るかを示しておく必要がある。アメリカと北朝鮮の交渉はそう簡単には進まないようだ。日本がどの位置に立てば、有利に働くかを考えるべきだ。
日本という国は、近隣にある中国との友好関係の樹立を最優先にしなければならない。アメリカと同じでは中国と上手く行くわけがないだろう。日本は日本らしい外交姿勢を持たなければならない。習近平政権に問題がない訳ではない。しかし、問題の面からだけ見ていては、良い関係を作ることなど出来ない。中国は経済成長を続けている。またその潜在的能力は今後さらに大きな国になる可能性がある。多分10年足らずでアメリカと対等の国になるのであろう。その新しい時代の中での日本の立ち位置を予測したうえで、日本は針路を決めなければならない。トランプがアメリカに登場したのも、中国という手ごわい相手が現れたアメリカの焦りもあるはずである。日本は4分の3世紀アメリカの属国として生きてきたために自律的国の運営を忘れてしまった。中国との関係を自らの未来に基づいて、考えることができない様にされてしまっている。この点では韓国のやり方から学ぶべきだ。韓国は中国に急接近した。韓国の失敗と成功は日本にとって大いに参考になるはずだ。
北朝鮮の問題が起きて、韓国はアメリカとの関係を強めたがために、中国の反発を受けた。しかし、核ミサイル問題の解決がアメリカと北朝鮮のことになり、朝鮮半島からのアメリカの武力の削減が行われれば、中国と韓国の関係は変わるはずだ。日本政府といえば、この情勢の変化を予測できず、相も変わらず仮想敵国中国という古臭い枠組みを引きづるだけである。アメリカは日本へ対中国の防波堤を、韓国から日本に移すことになる可能性が高まるのだろう。まさにアメリカの防人に日本に成れという事になるかもしれない。それは今安倍政権によって沖縄が、特に八重山諸島が危険度が上がっているように、日本がアメリカと中国のはざまで危険度を高める可能性が出てくる。いつまでもトランプのお友達では、困る訳だ。