石垣ミサイル基地配備を阻む集会

   

石垣島にミサイル基地の配備を、アベ政権は進めている。仮想敵国中国に対する対応である。与那国島、宮古島、奄美大島、もちろん、沖縄本島。そして石垣島と中国に対する形で、軍事基地を作る中期防衛計画に基づくものだ。自衛他の基地とはいいながらも、米軍は日米同盟で自由に使えるものだ。つまり、思いやり予算の上乗せ計画である。棚上げされていた尖閣諸島の問題を深刻化させたのは、石原都知事であった。もちろんアベ政権も同じ意図である。中国との対立を高めよう。日本をその防波堤にしようというのは、アメリカの世界戦略である。世界に配備されている米軍の3分の1が日本にいる。その7割が沖縄に集中している。そしてアメリカの手先のように動くアベ政権は自衛隊基地を八重山諸島に作り、日本の防波堤にしようとしている。これは、アベ政権の一貫した動きで、中期防衛計画を見れば、沖縄は、特に八重山諸島は、諸島部奪還作戦の対象なのだ。中国に占領されるという想定を当然のものとして、防衛計画がたてられ訓練が行われている。

石垣島にミサイル基地が配備されることは、アメリカの世界戦略に基づく。八重山諸島を中国に対する最前線の基地にしようという計画である。しかし、このことは北朝鮮のミサイル実験を見ればすぐわかることであるが、北朝鮮が核ミサイルを持つということは、世界に対する許されない挑発行為と国連でも決議されている。日本がアメリカの手先になって、石垣島にミサイル基地を作ることは、中国にしてみれば許されない挑発であろう。中国が軍事力を強化している。それに対抗するのだと繰り返しアベ政権は主張する。それは全くお互い様の、軍事力の強化の悪の連鎖である。第2次世界大戦に巻き込まれていった時といよいよ似てきている。政府の想定では石垣島はミサイル基地になり、軍事攻撃の真っ先の被害を受けるだろう。そして一度は中国に占領されるだろう。こうした想定で日本の軍事力強化は進められている。石垣は日本本土のための犠牲になるほかないというのが、アベ政権の防衛計画である。

多くの日本人はそんなバカなことは信じがたい、まさか中国が日本に攻めてくるなどあり得ないと感じている。それを安倍政権は日本国民が天国トンボであると考えているのだ。目を覚ます意味で尖閣諸島の軋轢をわざわざ起こしたのだ。その結果尖閣諸島の問題を外交的努力で解決しようと一向にしないのがアベ政権である。尖閣諸島は日本固有の領土であるから、一切聞く耳を持たないという態度で緊張を高めている。竹島に対する韓国の態度と同じである。国際機関に尖閣諸島の問題をゆだねるべきだ。竹島に対しては日本はそのように主張している。現況韓国が占拠しているからだ。同じことで、尖閣は現況日本が占有しているので、日本は一切の中国の要求を受け付けない、交渉もしないという態度である。なぜ、戦争が起こるかもしれない尖閣問題を解決しようとしないのか。解決してしまえば、中国との対立根拠がなくなり、国民が軍事予算の増加を問題とするからだ。もちろん日本と中国が和解してしまうことは、アメリカも困ることなのだ。そのために尖閣諸島のとげを抜かないようにしているにすぎない。

石垣島はアジアの交流拠点になる。素晴らしい未来の展望がある。石垣島の観光産業は極めて好調である。観光は平和産業である。各国と交流を深めお互いを知ることで戦争など行わない良好な関係が構築される。石垣島は世界一の観光スポットである。世界一の旅行会社の人気投票で一番になった。ハワイを抜いたのだ。この平和の島に軍事基地を作るなど、まったく常軌を逸している。石垣の現職市長の中山氏がなぜ石垣をアベ政権に売り渡すようなことをしたのか。交流のある石原氏に洗脳されているとしか思えない。平和の党のはずの石垣公明党も中央の指示をはねのけて、中山市長支持だけはやめてもらいたい。3月11日に市長選挙がある。この日は石垣の未来を左右する日になる。1月18日に基地阻止の市民集会があった。これに参加させてもらった。400人ほどの集会になった。市長選で基地阻止候補者の方も参加されていた。何とかこの方が勝利することを祈っている。石垣市民の良識に期待するしかない。ミサイル基地は石垣市民を守るためのものではなく、石垣を本土を守るための犠牲にしようという基地だ。東日本大震災7年目の3月11日には平和の祈りの為に石垣にいたいと思っている。

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