籠池夫妻逮捕と安倍総理夫妻

   

籠池氏が逮捕された。本来なら逮捕されないような事案だと思っていた。何か歪んだ経過の事件である。籠池氏は稀代の詐欺師ではある。教育者の仮面をかぶった欲望丸出しの人間だ。あの言動や振る舞いを見れば初めから怪しすぎるではないか。幼稚園の子供たちを洗脳していたのかと思うと、実に恐ろしいことだ。籠池氏は教育勅語の精神を理解していたのだろうか。教育勅語の暗唱は何の意味もないことが分かる。日本会議のメンバーにはこのように向こう側へ飛んで行ってしまった人間が多いい。あのニュースキャスターだとかいう女性日本会議メンバーは、籠池氏を支持していたが、今はどうなったのだろうか。右翼即詐欺師という訳ではないが、こういう輩が紛れ込みやすい世界であることは確かだ。政治家の世界も同じで、権力志向の強い人間は競争主義、能力主義に飲み込まれ勝ちだ。勝てば正義と思い込みやすい。当選したことを正義の証明と考えるようになる。議論で論破されて、私の後ろには何千の支持者がいると叫んだ人がいた。

最近自民党では女性活躍社会という事で、女性議員をもてはやす傾向がある。稲田氏が総理大臣候補とは驚いたものだ。あのニコニコ顔で、「ご機嫌用、ありがとう。」と手を振っての防衛大臣退任は気持ちが悪くなった。是非とも国会で笑ってもらおうではないか。今井絵理子氏は沖縄出身の元アイドルという事で、前回の参議院選挙に担ぎ上げられた。自民党の人寄せパンダである。しかし、沖縄米軍基地問題では裏切りの存在であった。本人の責任でもあるのだろうが、アイドルをこんな形でたぶらかした、政治というものの悪辣さを見る思いがする。自民党から立候補するという事で、無理やり米軍基地に対して発言を封じられた。多分、自己顕示欲が強かったのだろう。米軍基地反対を主張していたこともあったらしい。そして議員に当選した時には、白紙だからこそできることをするとコメントした。そして今回情けない姿をさらした。やりたいことがある。主張したいことがある。そうでなければ政治家など志すべきではない。やりたいこともない人間が政治家になると、持ち上げられて人間が変わる。当選前とは大違いの人間になる。

籠池夫妻を持ち上げていたのは安倍夫妻である。安倍氏が盛り立てた稲田氏が顧問弁護士である。この辺に政権の腐敗が見える。安倍夫妻に悪意はないという事で弁護する自民党議員や取り巻き評論家がいるが、詐欺師の学校の名誉会長を引き受けるという事で、アベ夫人は詐欺に加担したという事になる。この責任は法的に云々以前に、総理大臣をやっていられる状況ではない事だけは確かだ。総理大臣夫妻の後援があるから、サギに当たるうまい話が進んだのだ。行政審査も甘くなった。今の松井知事の豹変ぶりは笑い者だ。知事には騙された責任があるのが分からないのだろうか。この事件は公にならない可能性も高かったのだ。一番恐ろしいことは詐欺師の経営する学校に多くの子供たちが通うという危機的状況が待っていたのだ。子供たちは、アベ総理頑張れとか、叫ばされていたのだ。教育勅語を暗唱させられていたのだ。そういうことを素晴らしいこととしているのが、安倍晋三氏と稲田氏だ。騙されて入学する子供にはどう責任を取るつもりだ。

2017年の現在に、教育勅語を信奉するような人間がロクでもない詐欺師であることは、今回の事件で明らかになった。そもそも、訳も分からない内容の文章を子供に暗唱させるようなことは教育とは、程遠いいことだ。子供自身が自分の頭で考えるようになるためには、無意味な暗唱などさせてはいけないのだ。子供を大人の都合よく操作するようなことは教育ではない。子供自身の可能性を引き出すのが教育である。自由な自主性こそ教育の原点である。どさくさ紛れに、アベ政権は学校教育で教育勅語を教えることは良いことだとしてしまった。これは国会で撤回させなければ、日本の教育がゆがんだままになる。籠池氏がサギで逮捕された以上、騙されて8億円も値引きした財務省も許されるはずがない。一切の記録を破棄したなどとごまかしているが、さして古い話ではない。何故8億もの値引きがあったのかを、財務省は国民に対して分かりやすく説明する義務がある。

 

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